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すごいアイデアとデザイン思考を賞賛する世界と、批判する日本の違いが大きすぎる


アフリカの発展途上国では遠隔地から水を運ぶのは、これまでは大変な作業だった。しかしデザイン思考がこの問題を一気に解決した。

Qドラムは、耐久性のあるドーナツ型をしたプラスチック容器で、最大50リットルの水が入る。

Qドラムのアイデアは、発展途上国において信頼のおける水源から大量の水を一度に運ぶのが難しい問題を、デザイン思考(デザインシンキング)を活用し、見事に解決した。

中心部の穴にロープが取り付けられているので、どのような道でもコロコロ転がしながらドラムを引っ張り持ち運ぶことが簡単にできる。

このQドラムの素材は鎖状低密度ポリエチレンで、滅多なことで壊れたりはしない。取り外しのできる持ち手やその他金属の付属品など、紛失したり壊れたりする原因の部品もない

Qドラムを引くのに使われるロープはいつでもすぐに補修が可能。万が一紛失しても簡単に取り換えることができる。
毎日使っても少なくとも8年はもつ、耐久性のある製品だ。


このアイデア思考に世界が絶賛。各国のメディアが褒め称えた。

日本のデザイン思考には批判が続発


一方日本では、小学生が使う教科書や資料集が増加・大型化し、それらを持ち運ぶランドセルの重さと共に問題となっている。

小学1年生の平均体重が20キロのところ、通学時のランドセルの重さは6キロにもなると言われ、成長期に与える健康被害も懸念されているという。

60キロの大人に換算すると、18キロの荷物を毎日背負わされているような状態なのだ。


小学生による小学生のための発明品「さんぽセル」


2本のスティックをランドセルに取り付けることで、通常のように背負うだけでなく、キャリーバッグのように転がせるようにもなるというアイデア商品だ。

さんぽセル

開発元の「悟空のきもちTHE LABO」によると、「さんぽセル」のアイデアを生み出したのは、自分たちも重いランドセルに苦しむ栃木県の小学生たち。

彼らのアイデアのもと、医学生や、自転車の安全部品を製造する企業が協力し、実際に小学生に使ってもらう耐久テストを経て製品化した。

4月に発売するやいなや大きな話題となり、注文が殺到。現在3ヶ月待ちとなっている。

ところが、ヤフーニュースでこの商品について伝えた記事のコメント欄では「ランドセルは背負うもの」「そんな使い方はいかがなものか」と考える大人たちからの批判コメントが1000件以上寄せられる事態となった。

重いランドセル背負ったまま逃げるより、手を放してランドセル置いて逃げる方が良策では。

ヤフーニュースコメントより引用

そもそもランドセルが重いから後ろに転ぶのでは?

二つのニュースの対照的な反応

このQドラムとさんぽセルの共通点は、どちらも負担を減らして移動することにある。それがアイデア思考の根源であるはずなのに、この違いはなんだろう。

安全性への配慮だとは思えない。そうすればただ、「これまでそうしてきたのだから」というところにしか批判のルーツはないのではないか。
あるいはルーツのない、根も葉もない批判ではないのか。


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