ずっと病気になりたい
不治の病になって余命を告げられたら、たぶんその瞬間だけはホッとするだろう。そして心身の苦しみに対面して徐々に恐怖が強くなるんじゃないか、私の場合、と想像する。
いつだって免罪符を欲している。働かなくていい。頭が悪くていい。つらさに負けていい。諦めていい。小学生のときに、熱がないか期待するようなもの。私はずっと逃避している。
今は、着替えて実家に帰る(実家はアパートから車で10分の距離だ)ことが億劫で、ひたすらダラダラして、書かなくていい文章を書いている。帰るのを諦めるかどうか