自己分析ツール

土日に友人らと会って、自己分析ツールで出た結果をお互いに見せ合った。そのツールは、ストレングスファインダーというやつ。人間の34の強みのうち、あなたの得意なものは何かを示してくれる、というもの。
人生をどうしたらいいかわからずオロオロしていた2年前に私は受けた。その時は色々学び取りつつも、まあ概ね想像通りの結果に、「そうか」と思うだけだった。

今回たまたま友人がそれに興味を示し、行動力のある彼女に引っ張られる形で5人で受けて結果をシェアした。
全員、大きな意外性はない。だけど強みが明文化されているので、じゃあ普段の行動はこの強み(特徴)からきているのか?とか、こう感じるのはこのせいか?とか、色々話して興味深かった。
しかし一番すごいなと思ったのは、本当に多種多様であるということだ。

私の強みは基本的に内向きに深めていくようなパワーに偏っていた。下位のものには社交性やコミュニケーション(アピール力のようなもの)など、外部と関係することや発信などが固まっていた。想像通りだ。
戦略性やコミュニケーションが上位の人もいる。親密性や公平性が上位の人もいる。ではこういうことに対してどう思う?と話してみると、かなり捉え方が違う。問題に対する着眼点、考えのプロセスが全く違う。許せる、許せないのラインも違う。
友人と比べてみて思った。人は本当に多種多様で、私の倫理観や常識は決して一般的ではない。友人もそう。特殊ではないが一般でもないのだ。至る答えが同じだとしても違う道筋を経ていたりする。言葉の上で近く感じても、言葉をさらに尽くせば違いがあると気付いた。

私は世の中の人の大半が悲観的で苦しんでいると思っていた。たぶんそういう人は多いだろうが、私と違う理由で苦しんでいるし、またそこまで悲観的でない人もたくさんいる。私はよく私の倫理観によって自分を嫌うが、その倫理観自体人によって違うものである。
私は他人からの評価を勝手に想像し苦しむが、友人との感覚の違いを目の当たりにして、他人の考えなど想像できるわけがないなと思った。
それは思考の歪みとかではなく、本当に、根本的に違う視点であるということだ。

とても興味深かった。なんだろう、ここに楽に生きるためのヒントがあるような気がする。
けれど人と考えの違いを話し合うのはとても疲れた。
今は頭を休めたい。

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