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詩に写真、写真に詩、ともかく短い言葉と少しの写真。
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#エッセイ

2024.06.11

2024.06.11

僕が眠れない夜に限って街はよく眠ります。

不安ですか?安心していますか?

どんな夢をみますか?

覚えていますか?

忘れていますか?

思い出せそうですか?

街が眠れない夜に限って僕はよく眠ります。



崩れる音が聞こえますね。遠くから、だんだん近くに。

愛を知りたいだけでした。色でも感触でも形でも、なんでも。

せめてあなたが健やかであるよう祈って手を振る山手線



すみま

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もう大人の顔をしているであろう人を少し思い出して、すぐに忘れたい。

2021.07.01「生活」

2021.07.01「生活」

あかんです
うまくいかんです
あれ出来ん これ出来ん
で、目に水溜めて時間を待ちます

体は横にしてあって、時々起きて足の運動をします
で、鈴の音が聞こえる時間や(小中学校が近い家)
電車の通る音(橋が近くにあります)

人が居て、人が動いていて、人が生きていて、
どこかへ行ったり帰ったり
誰か知らん他人が誰か知らん人と会ったり別れたりするのを
頭に浮かべて
それだけで頭がいっぱいになって
目の水

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変えようのない過去を思い出し悔いているうち、変えようのある今と少し先の時間があっという間に変えようのない過去になる。「こんにちは、まだそこに居るんですね」と肩を叩くとハッとして呼吸が浅く多くなってそれはそれで我を失い、暫くするとまた白昼夢みたいな場所へ還る不眠症。

久しぶりに外出をして。市役所に用があって。車を降りた瞬間の目眩とか。人の話の速さとか。“生活”してる人の生活感とか。外界。断絶。乖離。

もう二度と”ああいうふう“にはなるまいと なるだけ明るい廊下の見える扉を開けて ふかふかしていて ぽわぽわしていて 時を忘れるよな素敵な廊下。 で、出口を開けたら広がる“ああいうふう”。

2020.11.18

2020.11.18

実現しない予定たち、一人の時間の心地よさ、逃げるような睡眠、架空の人物、実体のない人たち、宙に浮いていく自由の不自由さ、本当を伝えたくて取り繕って隠れる本当、あのね、あのさぁ、それでね、そうじゃなくて、目で見たものが全て、耳で聞いたもの口で言ったことが全て、親指一本で話したような気になる勘違い。
「誰も(そんなにしっかりと)見ていないよ」
「誰かが(こんなにしっかりと)見ていてくれてるよ」

実現

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