感情には段階がある、段階を上げることが幸せへの近道
私はとにかく自分が嫌いでした。
嫌いで嫌いで仕方ない自分を変えたくて、本を読んだり、セミナーを受けたり、資格の勉強をしたりしました。
しかし、ある本を読んで、その通りにアファメーションを実施していったら、むしろ苦しくなってしまったことがありました。
そのときは、単純に私にはこのやり方が合わないんだと思っていましたが、
人に合う合わない
よりも、
段階によって合う合わないがある
つまりは、段階を踏む必要がある
ということです。
例えば、算数を習ったばかりでいきなり因数分解を説明されてもわかりません。
まず足し算引き算を理解して、かけ算割り算を理解して…と順序よく勉強するから因数分解も理解できます。
足し算を習った後にいきなり因数分解を説明されてもわからない。
けれど、それは因数分解が合わないのではなく、段階が合ってないだけです。
人の心の状態も同じく段階があります。
感情のスケールは22段階あると言われています。
この22段階で、例えば18の復讐の感情にいる人に「感謝することが大事」と言っても合うのでしょうか?
私が学んだポジティブ心理学では、感謝のワークといって、毎日感謝したことを3つ書くと満たされた感情になると言われていますが、復讐の感情段階にいる人にそれは合うのでしょうか?
9の悲観的な状態までくれば、感謝のワークで有難さに気づくことができるかもしれません。
世の中にはたくさんの情報があり、その中には確かに自分には合わないものもあるかもしれません。
ただ、段階によって合わないものもあります。
だからこそ最初は、自分が今どの感情の段階にいるのか?を知ることが大事です。
特に、感情の段階の下の方にいる人に、感謝や自己肯定感を伝えても苦しくなります。そういう人は、まず怒りや嫉妬の感情を持っていることに気づき、そのもっている感情を受け入れて上げることが先です。
怒りや嫉妬は外にエネルギーが向かいがちです。『あいつが悪い』『こいつが憎い』と。
そうではなく、『私は憎しみの感情を抱いているのだ』と内側の自分を受容してあげ、そういう感情を持ってる自分をジャッジせずに受け止めてあげるだけで、憎しみの感情を手放すことができます。
そうやっていくと感情の段階が少しずつ上がっていきます。
上がっていった1番上こそが、幸せ感情そのものであり、感情が変われば現実も変わります。
感情の段階は、自分を客観的に見る必要があるため、一人では気づきにくいものです。
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