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24節氣を感じるくらし

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自然と寄り添うと、先人の知恵にハッとする。そんな瞬間の今をいきています
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天地始粛(てんちはじめてさむし)

天地始粛(てんちはじめてさむし)

二十四節気「処暑」の次侯
粛には、鎮まるとか弱まるという意味あり
ようやく夏の気が鎮まり
秋らしい涼しさが訪れる頃

週末はムシムシとする時間もありましたが
風が気持ちいい時節となりました

秋の虫と夏の代名詞のような
セミの鳴き声が時間ごとに交差する

週末は
細胞が共鳴する
素晴らしい触れ合いがたくさんありました

遠くに行けなくても
血が騒ぎ
肌がふわっと沸き立つような
生きている感覚を

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処暑 綿柎開(わたのはなしべひらく)

処暑 綿柎開(わたのはなしべひらく)

七十二候が好きなところのひとつは
詩をよむような
美しい言葉に出会うところです

綿柎開
(わたのはなしべひらく)
綿の木が萌果といわれる実をつけて
その実がこの時期にはじけて
コットンボールがあらわれる
少し涼しくなった風
秋の虫が鳴き始める音
弾ける綿の実の風景を想像し
今を味わう

心に静寂が流れます

いつもこんな安定をしていれば
問題ないのですが
まだまだ修行中なこころは
日々ざわつくこ

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小暑・鷹乃学びを習う

小暑・鷹乃学びを習う

動物は、マニュアルや学校などなくても
親や周りを見て
飛び方、獲物の捕まえ方を知る
それが生死と直結しているからだとおもう

飛べないかもしれない
とか思わないだろうし
獲物なんて絶対捕まえられないとか
捕まえられなくてもいいかな
とかで悩んだりもしないだろう
多分。

そう思うと人間はなんて
自由で傲慢なんだろう

迷うことも
諦めることも
拗ねることも
他人と比べてああだこうだ思うことも
じつ

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半夏(はんげ)生ず

あっという間に7月に入り
ジメジメとした梅雨が続いています

7月2日は半夏生
夏至から数えて11日目
田植えを済ませた農家の方々が
休息をとる日です
お手伝いしてくれた人たちにh
うどんを振る舞って
労をねぎらう習わしもあったようで
7月2日はうどんの日でもあるそうです
来年はやってみようかな

この日に降雨を
半夏雨(はんげあめ)
というそうです
田の神様が昇っていくのが
半夏雨になったとか

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夏至 菖蒲華さく

夏至 菖蒲華さく

晴耕雨読

憧れる言葉
文学に毎日触れたい
と思いながらも
本を手に取る夜には
数分で眠ってしまう
もっと日本の起源に近づくような
文学に触れたいと常に思いながら
数年
仕事が落ち着いてから
子育てが落ち着いてから
秋になってから

こんなことを思っているから
できるものもできなくなるのだろう

最近新聞で見かける
夏越しの祓
年に2回
神社の茅草の輪にくぐり
罪などを落とす行事があるという

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2021年夏至

2021年夏至

梅雨があいまいな感じで夏至を迎えた

6月21日から25日ごろまで
夏至の中でも今は
「なつかれくさ枯れる」
うつぼくざの花穂が黒ずんで
枯れたように見えるころ、という

田畑は勢いよく茂り始め
農村の人々も忙しなく動き始める
日が長いので19時過ぎまで作業もできる
一雨ごとの苗の成長に目を細めて
いらないとおもう草を抜きながら
汗をかく
今年は家族4人に加えて
猫3匹、山羊2頭が増え
にぎやかな

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[雨水]土脈潤い起こる

[雨水]土脈潤い起こる

早春の暖かな雨が降り続いて
大地がうるおい
目覚めていくころだといいます

写真は今日の朝陽で
2Fの息子の部屋から見える
東側の景色です

昨日からのドカ雪で
またまた真っ白冬景色
今年一番の寒さを感じる朝でした

築50年ほどの民家を借りているため
窓からの隙間風が容赦ありません
唯一の救いは
断熱畳を主要な部屋に引いたおかげで
足元は凍りつくまでにいかないので助かります

この時期のむかしの

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[立春]魚氷に上る

[立春]魚氷に上る

風景が浮かびそうな句
少しづつ溶けていく薄氷が割れていって
魚たちが元気よく飛び跳ねる
季節の節目はいつも
ドキドキする風景に出会えます

里山でも
山菜を探しにうろうろする人も
先日は少し早いふきのとうを
手に入れました

春は苦味
冬に溜まったものをデトックスする力が
元来人間にはそわっていて
自然の原理そのものなんですよね
わたしたちも自然も宇宙も
なにもかも共通するシステムを持っている

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[立春]東風解凍

[立春]東風解凍

東風とかいて「はるかぜ」

旧暦のお正月にあたる今日
文字どうり「春が立つ」時節
寒さも峠をこえて
これから春に向かうことを意味します

昔は、暦の上では春だけど
まだまだ寒いねー
なんてよく言ってたけど
「春が立つ」
18日の土用を経て
地上よりも少し早く
見えない土の中から春が立ち始めている
微生物が動き始める
農村に住んでいると感じること
昔からづっとこの辺りのみんなは
そんな氣配を感じなが

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[大寒]鷄始乳

[大寒]鷄始乳

春の気配を感じた鶏が
卵を生み始める頃

急な寒波で、今年はまだまだ寒い日が続きます

それでも夕方5時ごろは
明るさを感じる。
少しづつ日が長くなるのを感じながら
春を待ちます。

今年の節分は2月3日だそう。
季節の変わり目の一日前がすべて節分で
1年に4回あって
春の節目が1年の節分に重きをおかれたのが
室町時代からだそうです

鬼は外
福は内

季節の変わり目に出ると言われる
悪鬼を退治す

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[大寒]水沢腹く堅し

[大寒]水沢腹く堅し

川の水すら凍ってしまうくらい
寒い時期

幸い金沢は昼間10度近く
まとまった雪も溶けそうな勢い

この集落には
とんがり山という山があって
西日があまり当たらない
作物にはいいのだけれど
雪はなかなか溶けないという

そんなお隣さんとのはなしも
面白いなとおもう

冬のイノシシ
大根のはりはり漬け

美味しいものばかりにであう
冬の里山

[大寒]款冬華さく(ふきのとうはなさく)

[大寒]款冬華さく(ふきのとうはなさく)

一年で最も寒さが厳しいころになりました

同時に、日が次第に長くなって
春へ向かう節目でもある

寒極まりて陽となる
三寒四温

季節を眺める優しいまなざしを感じる
好きな言葉です

鳥たちも食べるものが少なくなったようで
テラスにまいたくず米を
食べに来てくれるようになりました
なんともかわいい
スズメに似てるけどちょっと大きい
「あおじ」かな

猫たちも興味津々

[小寒]雉はじめて雊く

[小寒]雉はじめて雊く

雄が雌を求めて高鳴きをはじめるころ
昔の日本の風景には雉がよくでてきたようです

写真は1ヶ月前のもの
なんとなく懐かしくて取り出してみました

今年のお正月は例年に無く静かなものでしたが
それでも、節目を感じ取れるお正月はよいものです

1月1日を「大正月」
1月15日を「小正月」
昔の暮らしを営む女性にとっては
お正月もせわしなく働いていたのでしょう
やっと一息つける頃で
小豆粥などを食べる習

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[小寒]水泉動

[小寒]水泉動

極寒、大雪
農村では1日一度来る除雪車が
ヒーローに思えるくらい頼もしい

暖冬の昨今
今年は異例かと思いきや
2.3年おきには起こるらしい
中山間地域のどか雪

それでも暦は
地中の凍った水が
春に向かった動き出す時期だという
見えないところの景色を創造すると
今見える景色さえ違って見える

ここで暮らすには
万が一、ライフライン(電気、水道)が止まる
ときの場合を想定しての
設備、配置、設定が

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