サトウカウンセリングルーム

新潟駅南口近くでカウンセリングルームを開いています。 公認心理師・新潟市スクールカウン…

サトウカウンセリングルーム

新潟駅南口近くでカウンセリングルームを開いています。 公認心理師・新潟市スクールカウンセラー。 https://www.satocounselingroom.com/

最近の記事

トラウマの心理療法について整理してみよう 1 安全を大切に

それはトラウマだけに限ったことではないですけれども、心理療法・カウンセリングにとって「安全である」ことは大切なことです。道路を歩くときに安全に気をつける。熱いものを扱うときに安全に気をつける、というのはわかりやすことですけれども、こころを扱う心理療法・カウンセリングにとって安全であるとはどういうことなんでしょう。 トラウマや強い落ち込み、不安など、こころに傷を負っていると、そこはとても敏感で痛みを感じやすくなってしまいます。傷があって痛みを感じやすくなっていると、そこはなる

    • 夢の扱い

       夢は見ますか?カウンセリングで聞く場合はたいてい夜寝ているときに見る夢のことです。夢にはいろいろなものがあります。空を気持ちよく飛んでいる夢。自分がヒーローになっている夢。とんでもない悪夢。試験の終わりのチャイムが鳴っているのに、答案がまっ白であせっている夢。夢の詳細をよく覚えている人もいますし、めったに夢は見ない、みてもいつも忘れてしまという人もいます。  フロイト先生の言葉にもあるように、「夢は無意識への王道」です。いわゆる夢占いとかもあるように、人にとって夢は昔から

      • ゆっくりと(少し長めに)息を吐く

        毎日の生活を送っていると、いろいろな問題に直面します。そういった時に落ち着いて冷静になれると、対処の幅がひろがりますよね。落ち着いて冷静になるために、体の力を抜いて筋肉の緊張を減らすことは、意外に思うほど効果のある対処方法です。 不安感やトラウマを抱えていると、体が緊張しやすくなってしまっていたり、こころも落ち着かなくなってしまいます。緊張するからどきどきするのか、ドキドキするから緊張するのかという問題は、体の側からもこころの側からもどちらからも見ることができます。現実的に

        • 休むことって難しい

          休むことって難しいなと思います。カウンセリングに来ているいろいろな問題を抱えているクライエントの人たち。うつや落ち込みだったり、不安やパニックだったり、人格の問題、トラウマ、いろいろな人たちがいます。つらい状態が続いていますから、まず休みましょう。そして、もう少しだけでも全体を落ち着けつつ問題に対処していきましょうと伝えることから始まります。問題を抱えている人たちも、そうだよな、今はもう精一杯だし、ここらあたりで一休みをしなきゃなと理解はするわけですが、それでも実際に「休む」

        トラウマの心理療法について整理してみよう 1 安全を大切に

          こころが傷つくということ

          こころは目で見たり手にとって触ってみたりすることができません。そのため「こころが傷ついた」と言った時に、それがどのくらいの深さと広さがあり、どのような質の傷なのか、周りにいる人にも傷ついた本人にも実はよくわかりません。けれども、目で見ることができずに手で触ることができないからといって、こころが傷つかないわけではありません。私たちはこころが傷ついたということを体感として「そういうことはある」と納得することができます。 もしこころの傷が見えるものなら、例えばレントゲンに映るとか

          こころが傷つくということ

          トラウマについて整理してみよう 4 「トラウマの心理療法」

          近年、たくさんの専門家の不断の努力によって、新しい心理療法が次々と生まれ、日本にも導入されています。また、日本で開発された心理療法もいくつかあり、トラウマへのパワフルな効果や、より安全・安心に配慮された心理療法が実際のカウンセリングの場に導入されています。 これまでの間、つらい体験や記憶に苦しむ人達には多くの誤解がつきまとってきました。症状の出方も様々で、同じような場面に遭遇してもトラウマ症状を見せる人もいれば見せない人もいます。そのため「苦しかったとしてもそれでもなんとか

          トラウマについて整理してみよう 4 「トラウマの心理療法」

          トラウマについて整理してみよう 3  「トラウマへの対処」

          トラウマは安全の感覚自体をいためつけてしまいます。そのため、影響はこころとからだの関わる私たちの生活のあらゆる面に広がります。人によってそれは体の症状だったり、精神的な状態だったり、人間関係の問題として出たり、あるいはそれらを含む生活のほとんど全てに影響が出ることもあります。 このように、私たちの生活の多くの面に影響を与えるトラウマ症状になってしまったときに、どのような対応が可能なのでしょうか。トラウマをかかえることは厳しいことではありますが、対処によって回復することもわか

          トラウマについて整理してみよう 3  「トラウマへの対処」

          トラウマについて整理してみよう 2  「トラウマの症状」

          トラウマによってつらい思いをしているひとはたくさんいます。トラウマは「自分の対処能力を圧倒してしまうできごと」から引き起こされるものであるのなら、対処能力が圧倒されてしまったとき、私たちには一体どういう事が起こるのでしょうか。トラウマの症状とはいったいどういうものなのでしょうか。 一口に「トラウマの症状」とは言ってみても、それはとても広く様々な症状として現れます。何と言っても、トラウマは、私たちの脳の働き、身体の状態、こころのあり方を変えてしまいます。トラウマの症状はさまざ

          トラウマについて整理してみよう 2  「トラウマの症状」

          変わることについて

          カウンセリングを通じて-もちろん多くのひとたちは普段の生活で-わたしたちは変化し、成長し、回復します。苦しいときには「本当にこの苦しさは変わるんだろうか?」「ずっとこのままなのではないのだろうか?」「この苦しさがこの先も続いていくなんて耐えられない」と考えてしまうことも納得のできることです。たくさんの人のお話を聞いていて「ひとは変わるんだ」と確信しているカウンセラーでもそのひとが「いつ・どんなふうに」変わるのかを予言することはできません。けれども、いずれわたしたちはよい方向へ

          トラウマについて整理してみよう 1  「トラウマとは」

          さて、この間実にいろいろな内容についてのカウンセリングを行ってきたなと思います。ひとが悩みを抱えるということは変わらないことですけれども、悩み方や何を問題とするのかということについては、その時々の大きな流れのようなものがあります。例えば、この間にたくさんの人達の相談の選択肢にカウンセリングが入ってきているな、とか。クライエントの性別のかたよりがほとんどなくなってきているな、とか。夫婦やカップルで悩んだときにカウンセリングを利用する方が増えているな、とか。そんないくつかの傾向が

          トラウマについて整理してみよう 1  「トラウマとは」

          子どもの頃の話をするということ

          カウンセリングでは子どものころのこと、特に親との関係や重要な家族とどんな体験があったのか、今の課題とつながりがありそうな、初めてのエピソードを話してもらうことが多くあります。問題は今のつらさや、目の前の職場やパートナーとの関係、家族との問題だったとしても、一見直接は関わらなそうな過去のことをカウンセラーからたずねてみることがたくさんあります。 わたしたちはカウンセリングで起こっているコミュニケーションのパターンを、実際の関係でも繰り返している傾向にあります。カウンセリングで

          子どもの頃の話をするということ

          作業同盟がたいせつ 2

          わたしたちが良い方に変わるときには、なるべく安心できてこころをオープンにできる関係があることが望ましいですよね。良い時には頼りになる、パートナー、家族、友人、同僚、あるいは関係の深い人達。そういう人たちであっても、あるいはあるからこそ、つらい時にこころをオープンにするのが難しく感じられることは多くの人が経験することです。 だめだと思われるのでは?責められたれたくない。また同じことを言っていてと思うのでは?こんなことを言ったら見捨てられるのでは?嫌われたくない。弱い自分を見せ

          作業同盟がたいせつ 2

          作業同盟がたいせつ 1

          なるほど、カウンセリングが効果があるというのはよくわかった。エビデンスで支持されていて、適切なカウンセリングにはこころのつらさや人生の問題やとても困っていることに対する効果があるんですね。 オンラインで検索してみると、たくさんのカウンセリングが表示されますよね。公的で無料な機関もあれば、病院でのカウンセリングも、私設のカウンセリングもあります。カウンセリングに効果が期待できるとのことですから、どんなカウンセラーでも大丈夫なんでしょうか?こころに抱えているものを話すってずいぶ

          作業同盟がたいせつ 1

          カウンセリングの効果は「大きい」

           カウンセリングに来て話をする。もちろんカウンセリングを利用するときには、さまざまな人生の問題や精神的な苦しみのまっ最中にいます。  カウンセリングというものがあるのは知っているけれども、一体どういうものなんだろう?カウンセラーに向かって話をすることにどんな意味があるんだろう?というのはもっともな疑問ですよね。今回のコラムでは、カウンセリングに「どのくらい効果があるのか?」を考えていきます。 ■カウンセリングの効果量は「大きい」  カウンセラーはクライエントの話を肯定的

          カウンセリングの効果は「大きい」

          はじめまして

          はじめまして。サトウカウンセリングルーム 佐藤康幸です。 「カウンセリングについて」カウンセラーの観点からいろいろなお話をしていきたいなと思います。よろしくお願いします。 2003年にカウンセリングルームを開設してからこの間、カウンセリングはずいぶんと生活の身近なものになってきたなと感じます。 毎日の暮らしの中で悩んだとき、困ったときの相談の選択肢として「カウンセリングに行ってみよう」「カウンセラーに相談してみよう」と考えたり、カウンセリングを受けるにはどこに行ったらい