ゆっくりと(少し長めに)息を吐く

毎日の生活を送っていると、いろいろな問題に直面します。そういった時に落ち着いて冷静になれると、対処の幅がひろがりますよね。落ち着いて冷静になるために、体の力を抜いて筋肉の緊張を減らすことは、意外に思うほど効果のある対処方法です。

不安感やトラウマを抱えていると、体が緊張しやすくなってしまっていたり、こころも落ち着かなくなってしまいます。緊張するからどきどきするのか、ドキドキするから緊張するのかという問題は、体の側からもこころの側からもどちらからも見ることができます。現実的には緊張するような場面で緊張しないことは難しいことですが、自分を落ち着けるために他の行動を試してみることはできることです。ドキドキしそうな場面にリラクゼーションを行ってみることには、冷静にその場をとらえ行動するために一定の効果があります。

体とこころ、そして考えは、私たちがふだん感じてるよりも深くつながっています。あたりまえだと言えばあたり前かもしれないのですけれども、体はこころや考えに影響を与えますし、こころは体や考えに、考えは体やこころに影響を与えます。もともとは一つのものですから、あるものが変わると他のものも影響を受けます。

深呼吸をすることやゆっくりと呼吸をすることは、自分を落ち着かせるための技術の中でもなるべく身につけてもらいたいものです。合う合わないはありますが、安全性が高くてわりと気軽に試すことができますし、そのうえ、カウンセリングが終了したあともずっと人生において有効な技術です。

深く、ゆっくりと呼吸をすることは古今東西さまざまな場所で勧められ、実践されてきた活動です。それを使わない手はないと思うのです。時間にしてみて1~3分ほどですが、苦しくない程度に練習をしてみると良いですね。はじめは一回から。あせることなく積み上げていくことで、体がおぼえてくれるといろいろな場面に応用が可能です。 

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