「あ、ごめん。聞いてなかった」が起こる脳のカラクリ
あなたは誰かと話しているときに、まったく他のことを考えていて「ねえ、聞いてるの?」と言われて我に返り
「あ、聞いてなかった。ごめんごめん」
となったことないでしょうか?
おそらく多くの人が経験あると思います。
・別のこと考えてた
・ボーっとしてた
・他のことに気を取られてた
・急用を思い出してた
・相手の話しがつまらなかった
・TVに夢中になってた
・突然メールが来て読んでしまった
……
色んな理由が考えられると思います。
でもちょっと考えるとこの現象って不思議だと思いませんか?
おそらく相手はあなたにずっと話しかけていて、その瞬間だけ声のボリュームを小さくしたわけではないはずです。
つまり、あなたの耳にはその声は届いていたはずなのです。
それなのに、あなたはその声が全く聞こえていないかのように、何も理解できていなかったのです。
これは実は脳の情報処理の仕組みに関係があります。
脳にはRAS(ラス|Reticular Activating System)という受け取る情報のフィルターのような機能が備わっています。
日本語では「網様体賦活系(もうようたいふかつけい)」と言います。
かなり難しい表現ですね。
「網様体」とは「網の目状の」という意味です。
「賦活」とは「活力を与える|活性化する」という意味です。
つまり網様体賦活系とは、「脳に入ってきた情報を活性化させる網の目状に張り巡らされたシステム」という事です。
これが何を意味しているかというと、脳は必要な情報だけ活性化させて、その他の不必要な情報を活性化しないようにしているという事です。
ちょっと難しいですね。
簡単に言うと音楽で使う「アンプ」だと思ってもらえればいいです。
アンプは音を増幅させる装置です。
小さな音もアンプを通すと大きな音に変換されますよね。
あれと同じことが脳の中でも起こっているのです。
脳は全ての情報を等しく処理しているわけではなく、自分にとって重要な情報だけを選び出して、それだけを意識に上げることが出来ます。
なぜこんなことをしているかというと、情報処理には膨大なエネルギーが必要なので、脳に入ってきた全ての情報を意識に上げてしまうと、あっという間に人間のエネルギーは枯渇してしまって餓死してしまうからです。
だから自分たちが死なない程度に、重要な情報だけを抜き取って意識に上げて処理をしているのです。
つまりあなたが会議中に人の話しを全く聞いてなかったとき、あなたの脳の中ではその瞬間にあなたにとって相手の話している内容以上に重要なことがあったので(相手の話しが耳には入っていたけど)意識には上がらないようにRASが働いたという事なのです。
しかし逆に言うと、脳は自分にとって重要なことはアンプのように増幅して意識に上げてくれるという事です。
であれば、あなたは自分の頭に常に重要なことを投げかけ続ければ、脳は勝手にあらゆる視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚を使って必要な情報を見つけてきてくれるというわけです。
「自分にとって今重要なことは何だろう?」
この質問を自分にし続けることで、あなたの脳は自分にとって重要な情報を見つけてきてくれます。
ぜひRASの機能を上手く使って、自分にとって大事な情報を見過ごさないようにしてください。
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