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「感情が優位になる」と論理的に物事を判断できなくなる

皆さんの中でも「このテーマを話すとどうしても感情が優先してしまう」という分野が一つや二つあると思います。

家族の事や、お金のこと、自分の見た目など
人には「そのテーマだけは論理的に判断できない」というものがあります。

感情が優位になってしまうと、実は様々なリスクが伴います。
今回は「感情が優位になるテーマの扱い方」について解説します。

感情が優位になるとは?

では感情が優位になるとは具体的にはどういう状態なのでしょうか?

人間の脳の中で感情を司るのは「扁桃体」という脳の基底部分にある部位になります。ここは「海馬」という記憶を司る器官のすぐ近くにあるため、感情は過去の記憶と簡単に結びつく傾向があります。

つまり過去に痛みを伴った経験があると、その記憶は海馬に保存され、その記憶が刺激されるたびに感情が伴って出てきてしまうのです。

扁桃体

一方で論理的思考は「前頭葉」という脳の前側の部分が司っています。つまり感情が優位になる状態とは、「前頭葉」よりも「扁桃体」が優位に働いている状態ということになります。

感情が優位になると、物事の判断ができなくなる

人が何かを決断して、迷いなく行動に移すためには、ある程度論理的な思考が必要になります。
会社で何か決断を迫られるときも、もちろんやってみなければ分からない時には多少の不安はあるかもしれませんが、論理的な思考で決断をしているはずです。

しかし、感情が優位になってしまうと、この論理的な思考を上手く使うことができません。そのため

・わかっちゃいるけどできない
・優柔不断になる
・自信を喪失する
・感情的に反応してしまう

こういった症状が出てきてしまいます。
もしあなたが、「頭では分かっているんだけど、決断できない」ということがあれば、その時は感情が優位になっていると考えてください。
(つまりは「前頭葉」を使えずに「扁桃体」が優位になっているという事です)

前頭葉を使うための方法

ではどうしたら前頭葉を使って論理的な思考ができるようになるのでしょうか?

それは、より「抽象度が高い思考をする」という事です。

抽象度が高い思考とは、より広範囲であったり、より多数であったり、より高度であったり、より正確な思考をするという事です。

例えば、仕事で過去に失敗してお客様から大クレームをもらって、上司からも酷く叱られた経験があったとします。
すると自分がお客様からクレームをもらうたびに、感情が優位になってしまって、過去の怒られた記憶が呼び起され怖いという感情が浮かんでしまいます。(それが大したクレーム出なかったとしても)

すると、クレームを怖がるようになり、お客様からの話しをちゃんと聞くことができず、なかなか解決できなかったり、さらに大きなクレームに繋がってしまう可能性があります。

こういう時に、クレームの事だけを考えていると、いつまでたっても感情優位の状態から抜け出せません。

この場合、この人にとってはクレームは「人格否定」と結びついてしまっている可能性が高いのです。

しかし、クレームとは本来「主張する」「要求する」という意味だと理解すれば、過去のお客様からクレームも、お客様が「本来こうして欲しかった」という要求だったと考えることができます。

つまり、あなたという人格を否定しているのではなく、本当はこうして欲しかったという要求なんだと理解することができれば、それを知ることで新たな提案を行うことができるようになります。

もちろん実際には相手は怒ってることが多いので、その怒りに対しては謝罪することは必要ですが、「クレーム=人格否定=恐怖」という思考からは抜け出せる可能性が高まります。

まとめ

このように自分が感情優位になってしまう状況に対しては、抽象度を高めた思考をすることによって、扁桃体優位な状態から、前頭葉の論理的な思考に切り替えることができます。

最初は簡単ではないかもしれませんが、これも訓練次第でだんだんと抽象思考ができるようになりますので、ぜひトレーニングしてみてください。

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