あなたの中にある「天才性」を発揮するために必要な能力

2021年6月14日 18:30

「天才」

この言葉を聞いて、思い浮かべる人は誰でしょうか？

経営やスポーツ、研究の世界では「天才」と呼ばれる人たちがいます。
経営の世界で言えばスティーブジョブズやイーロンマスクなどがそれにあたるでしょう。またスポーツならイチローや大谷翔平、いまなら久保建英もそうかもしれません。

このように各世界には「天才」と呼ばれる人たちがいます。

では彼ら「天才」に共通することとは何があるのでしょうか？
今回は天才の持っている資質について考えてみます。

天才が備えている特殊能力

まず「天才」の持っている資質と言ったら皆さんは何を思い浮かべるでしょうか？

創造力｜発想力
閃き｜インスピレーション
実現力｜再現力
行動力｜持続力
優れた肉体
センスの良さ

こういったものをイメージするのではないでしょうか？
もちろんこういった能力も天才を形作っているものではあります。

しかし、天才が天才的な能力を発揮するためには、もう一つ重要な点があります。

それが「細分化する能力」です。

つまり物事を細かくする能力が高いという事です。
「え、何でそんな能力がそれほど重要なの？」と思うかもしれません。

しかし、天才と凡人（区別するために）を分けているのは実はこの能力にかかっていると言っても過言ではないのです。

それはなぜでしょうか？

まず凡人から説明します。

凡人は自分が行っている物事をかなり大雑把に捉えています。
例えば、営業という仕事を例に挙げると、凡人の営業マンはお客様先に行って商品説明をして、クロージングして、発注の確認を取ります。

その際に、お客様がどんな課題を抱えているかをヒアリングしますが、その聞いた内容の理解がかなり大雑把なのです。

そのため、お客様への提案もざっくりしたものになり、何となくは合っているけど、核心を突いた提案になっていないため、発注がもらえないのです。

ところが天才的な人はさらに細かくお客様の状況を分解することができます。

人の採用に困っているのであれば、なぜ今までの方法ではダメなのか、どこにボトルネックがあるのか、変えることができる要素はいくつあるのか、変えるためにはどれくらいの時間と労力がかかるのか、それにかかるコストの費用対効果はどう違うのか。

こういったことを一つ一つ細かく分析することができるのです。

例えば先に挙げたスポーツ選手でもイチローは特にこの細分化する能力が長けていたと言います。

これはイチローと同じく天才の落合博満（当時スポーツコメンテーター）の会話ですが、イチローがスイングしている姿を落合が見ていた時です。

何回かバットを振っているときに、落合が「もう少しだけスタンスを縮めたほうが良いんじゃないか？」と言ったそうです。
するとイチローが「いまスタンスを3cm縮めたときを試してるんです」と言ったそうです。

つまりイチローは自分の足のスタンスが3cm変わると、自分の身体がどう動くかを研究していたのです。
実はイチローは毎日バットを1,000回振っていたそうですが、イメージの中ではその1,000回は全部違っていたそうです。

つまり、バットを振るという動作を細分化し、身体のあらゆるパーツの繋がりを試していたのです。

ここから私たちは何を学べるでしょうか？

例えば私たちが行っている仕事も、出来るだけ細かいところまで見る努力をすることで、天才と同じ目線で物事を見ることができる可能性が高まります。

例えば、作業プロセスを細かく見る、人の心情を細かく分類してみる、使っている言葉の定義を一言一言しっかり理解するなど、自分の仕事も今までは大雑把に理解していたことを細かくすることで、新しい発想をすることができるのです。

エジソンは「天才とは1％の閃きと、99%の努力である」と言いました。
これは結局は閃きよりも努力の方が大事であると思いがちですが、実際には「99％努力したとしても1%の閃きがなければ何の意味もない」というのが真意だと言われています。

しかし、私はこの1%の閃きを生むためには99%の細分化された行動が必要だったのだと思います。
おそらくエジソンも白熱電球を開発するために数千の材料を試す中で、その違いを細かく分析したのだと思います。

そしてその分析があったから、最後日本の竹を見つけることができたのだと思います。

いかがでしたでしょうか？
おそらく皆さんの周りにも「天才的」な人はいると思います。その人はきっと周りの人よりも細かく細分化して物事を見ることができているはずです。

ぜひ皆さんも自分の行っている物事の「細分化」に挑戦していただければと思います。

きっと思いもよらない閃きが生まれる瞬間があると思います。

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