「人から助けてもらえる能力」の身に着け方
前回の記事で「人から助けてもらえる能力」に重要な要素は
「素直さ」
「努力」
とお伝えしました。
今回は人から助けてもらえるための「素直さ」「努力」とは何か?というお話しをします。
まず「素直さ」ですが、ここでは「人の意見を受け入れる能力」という事です。
実は多くの人が人の話しは聞いていません。
これは私も実体験があるんのですが、大学生のときに空手を習っているときの事でした。
師匠に先輩と一緒に飲みに連れていってもらいました。
この時、師匠が過去の実体験を交えた空手の奥深さの色々お話しをしてくれていました。私も一生懸命に聞いているつもりでした。
そして師匠から「佐藤にもいずれ分かるときがくるよ」と言われたときに私は「つまりそれはこういう事ですよね」と自分なりの解釈を師匠に伝えてしまいました。
その瞬間、隣で飲んでいた先輩から「いや~、佐藤は全然人の話しを聞いてないな」と言われてしまいました。
私はその瞬間は「いや、ちゃんと聞いてましたよ」と反論したのですが、それを含めて先輩から「いや、その返答すること自体が聞いてないんだよ」と言われてしまったのです。
これはどういう事かというと、私は師匠の話しを聞きながら、自分の解釈を常に入れながら聞いていたのです。
つまり師匠の話している内容を100%聞くことをしないで、50~60%くらいの内容を聞いたところで、既に自分の中で解釈をしてしまって、100を聞き切る努力を怠っていたのです。
師匠の話しには当然経験が含まれているので、それを体験していない私が100%受け取れるわけがありません。
そのため、まずその場では「相手の意見を100受け入れる」ことに集中しなければいけなかったのです。
しかしそれをせずに私が自分の話しをしてしまったので、先輩から「お前は人の話しを聞いていない」と指摘されたのです。
ところが実際には多くの人がこういう聞き方をしています。
仕事で誰かからアドバイスをされても
「いや~、それはどうなんでしょうね」
「まあ、そういう事もありますね」
「はいはい、確かにね~」
など相手のアドバイスをきちんと受け取ることをしないで、相手の言葉を遮ってしまったり、話半分で理解したつもりになったり、参考程度で聞くことを止めてしまっていることが多いのです。
もしくは自分にとって都合の良い内容だけは聞いて、自分に関係ない時は人の話しを聞かないという事も行っています。
ところがこれは話している人の好意を無にしていることに繋がります。
こうした態度をとっていると、相手は
「こいつには何を言っても無駄だな」
「こいつは人の話しなんて聞かないからな」
「もうアドバイスなんて止めよう」
と思われてしまいます。
これでは、いざという時に助けてもらうことができません。
もしくは助けてくれようとしているその時ですら、話しをきちんと聞かないという態度をしてしまう可能性すらあります。
これはGive&TakeでいうところのTakeの能力になります。
つまり人は相手からのGiveを素直にTakeする能力を訓練しないと身に着けることができないのです。
しかし、いらないアドバイスを受け取るのは嫌だと思うかもしれませんが、そのアドバイスの是非は受け取った後に自分の中で判断すればいいのです。
それを受け取る段階で「いる、いらない」を態度に表してしまうと、相手は拒絶されたと感じてしまうため、「こいつはダメだな」と思われてしまうのです。
相手からアドバイスをもらったときには「ありがとうございます。よく考えてみます」と言って、まずはきちんと相手の言葉を受け取る態度を示すことが重要なのです。
そしてもう一つの人から助けてもらえる能力の要点の「努力」ですが、これは「受けたアドバイスを実行に移す努力をする」という意味になります。
人はアドバイスをもらいっぱなしで、それを実行に移す努力をしないことが良くあります。
この行動に移さないという事は、結局はアドバイスを聞いていないこととほぼ同じ状態です。
相手からアドバイスを受けたら、まずはやってみる努力をすることで、相手のアドバイスを本当の意味で聞いたことになります。
もちろん、相手のアドバイスが全くの検討違いの場合もあるでしょう。
ただ、それでも本当に自分にとって有益かどうかを一度は確かめる努力はしても良いと思います。
このように、「人の話しを素直に受け入れる能力」「人からのアドバイスを実行に移す努力」をしている人は、人から助けてもらえる可能性が格段に上がります。
私は幸い、完ぺきではありませんが、この2つを比較的行うことができていました。
だからこそ、いざという時に人から助けてもらえたのではないかと考えています。
もしあなたも、いざという時に人から助けてもらえる状態にしたいのであれば、普段から「人の話しを素直に受け入れる能力」「人からのアドバイスを実行に移す努力」を実践してみてください。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。もし今回の記事が参考になったと思っていただけましたら「スキ」「フォロー」いただけるととても励みになります!!
また一対一のコーチングをご希望される方は下記フォームから「コーチング希望」とお書きいただきお問合せください。折り返しご連絡させていただきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?