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「漠然とした不安」の正体とは

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「漠然とした不安」について解説します。

理由は分からないけど不安を感じる

私は普段障害者の方々の就労支援の仕事をしているのですが、私がお会いする精神障害者の中には「漠然とした不安」を感じる方たちがいます。

しかし、彼らに何が不安なのかを聞いても明確な答えは返ってきません。
彼らにも不安の理由は分からないのです。

現場のスタッフたちにとっても、支援する上で最も難しいのがこの「漠然とした不安」と言っても過言ではありません。

具体的に何が不安かを話してもらえれば、アドバイスをすることができたり、解決することは難しかったとしても話しを聞くことで、頭の中を「外部化」することができるので、冷静さを取り戻したり、不安を共有することで少し落ち着きを取り戻すことができます。

しかし、本人も何が理由かが分からない状態だと、話しを聞こうにも話せる内容がなく、対応方法が見つからないのです。

「不安」の正体

実際に私たちも不意に不安になることはあると思います。

実は「漠然とした不安」は障害者に限った話ではありません。
普段私たちが生活している中でも突然理由も分からずに不安に襲われることは、誰しもがあります。

ここでまず「不安」とは何かを定義したいと思います。

「不安」とは、未来の「恐怖」や「痛み」のことです。

恐怖や痛みは今感じるものですが、不安とは未来の恐怖や痛みを現在恐れている状態なのです。

つまり「漠然とした不安」とは将来自分が体験するであろう、恐怖や痛みを理由は特定できないけど、いま恐れている状態ということになります。

「漠然とした不安」は自分が持っているアイデンティティが原因

実は漠然とした不安を感じる一番の要因は、自分が持っているアイデンティティに原因があります。

例えば自分には「精神障害」というアイデンティティがあるとします。

このアイデンティティには「精神障害者は就職が難しい」「精神障害者は人とうまく付き合うことができない」「周囲の人から冷たくされる」などのネガティブな情報が付いてきます。

これを「アイデンティティ不随条件」と言います。

そして人は「アイデンティティ不随条件」を想起するような出来事に遭遇すると、それによって自分が痛みや恐怖を感じるのではないかとう恐れを感じます。

実はこれが「漠然とした不安」の正体なのです。

つまり、自分が持っている「アイデンティティ」の中で、自分にとってマイナスに働くような出来事や話しを聞くと、「アイデンティティ不随条件」が働き、不安を感じてしまうのです。

まとめ

「漠然とした不安」の正体はネガティブな「アイデンティティ不随条件」です。

そのため、もし皆さんが不意に不安に駆られるようなことがあるときは、自分のどのアイデンティティに対して自分が不安を感じたのかを特定するようにしてください。

ネガティブなアイデンティティというと少しわかりづらいかもしれませんが、その中でも強い力を持っているのは、「トラウマ」や「過去の失敗体験」だったりします。

「受験で失敗した」「過去に失恋した」「人間関係で強いストレスを受けた」と言った過去に自分が痛みを感じたことがあると、「自分の学歴」や「自分の容姿」「社会人としての自分」などのアイデンティティが刺激されることがあります。

まずはそれを特定することで、「漠然とした不安」から「(特定できた)不安」に変えることができます。

それが出来れば解決策は見つけられる可能性が高まります。

ぜひ皆さんも自分のどのアイデンティティが不安を感じさせているのかを考えてみてください。
漠然とした不安解消の第一歩になるはずです。


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