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あなたの「夢」がかなわない理由

皆さんも何かしら自分目標を持っていると思います。

仕事で成功すること
お金持ちになること
海外で暮らすこと

ところがこう言った自分にとっては理想的なゴール設定をすればするほど、そのゴールを達成することは難しくなるのです。

それはなぜでしょうか?
今回は「理想的なゴール設定」のデメリットをお伝えします。

思考は現実化するの真実

世界で最も売れた自己啓発の本をご存じでしょうか?

それはナポレオンヒルという人が書いた「思考は現実化する」という本です。この本はなんと世界で7,000万部売れたといわれる世界的なベストセラーです。

この本の題名にもあるように、自分が思考したことは現実になるという言葉はまさにその通りなのですが、ここで一つ問題があります。

「脳は自分が意識的に考えたことも、無意識で考えたことも区別がつかない」ということです。
つまり意識的には「お金持ちになりたい」と考えたとしても、無意識で「とは言え自分にはそんなの無理だろうな」と考えていたとしたら、無理だという方を選択してしまう可能性があるのです。

では実際にこの意識した思考と、無意識の思考でどちらを脳は選択するかというと、より「臨場感」が高いほうを選択します。

つまり「お金持ちになっている自分」と「お金持ちになっていない自分」のより現実的に強く感じているほうを選択してしまうということです。

人間は一つのゲシュタルトしか維持できない

皆さん、こちらの絵をご存じでしょうか?

これは「ルビンの壺」と言われる有名なだまし絵です。

見たことがある人は多いと思います。
この絵はある人が見ると壺の絵に見え、またある人が見ると人が二人向かい合っているように見えるようになっています。

そしてここで大事なことなのですが、実は「壺」と「向かい合った二人」を同時に見ることができないということが、この絵では大事なポイントになります。

これは人間は一つの物事に対しての概念を二つ同時に持つことができないという脳の特性から来ています。

この一つの物事に対する概念のことを心理学では「ゲシュタルト」と言います。人はゲシュタルトを2つ同時に維持することができないのです。

そのため、上記の絵を見ても「壺」と「向かい合った人」を同時に維持することができません。

「いや、自分は同時に見えている」

という方もいるかもしれませんが、実際にはそれは「壺」と「向かい合った二人」の映像を瞬時に入れ替えてみているだけで、実際には同時には見えていないのです。

話しを先ほどの「お金持ちになる」話しに戻すと、つまり皆さんの頭の中で自分がお金持ちかどうかというゲシュタルトを「お金持ちの自分」と「お金がない自分」を二つ同時には維持できません。

つまりより臨場感が高いほうを脳は勝手に選んでしまうということです。
そのため、もしあなたが「お金持ちではない自分」のほうが臨場感が高い場合は、どんなに言葉では「お金持ちになる」と言っていたとしても、「お金がない自分」を現実にしてしまうということになります。

人間は過去の自分に引っ張られている

ではそもそも臨場感はどこから生まれてくるのでしょうか?

それは過去の自分の感情を伴った記憶から生まれてきます。

感情とは嬉しい、楽しい、気持ちいい、むかつく、不安、怖いといったものですが、これを皆さん自信が過去に体験した記憶と結びついて、臨場感は生まれてきます。

例えば、自分が過去にお金がなくて苦労した記憶があり、その時に辛いと感じていたのであれば、「お金がなくて辛かった」という記憶が、「お金がない自分」をより臨場感強く想起してしまうのです。

逆に子供のころからお金に余裕があり、お金は良いものだ、お金を稼ぐのなんて簡単だという記憶を持っている人は、「お金持ちの自分」に対して強い臨場感を持つことができます。

だから起業して成功した人の話しを聞くと、実は親も起業家でそれなりに成功していたということが多いのは、偶然ではなく、その人にとっては「起業して成功している自分」に対しての臨場感がとても強いので、その思考が現実化したということなのです。

自分の過去が一切関係ないほど現状の外側のゴールを設定する

では過去に成功したことがなくて、成功している自分を臨場感高く思い浮かべることができない人はどうしたらいいのでしょうか?

方法は大きく分けて2つです。

①過去のポジティブな感情の記憶と、自分が達成したいゴールを紐づける
②過去の経験や記憶が一切関係ないほど「現状の外側」にゴールを設定する

まず①の方法ですが、これは自分が達成したいゴールに対して、自分が過去に体験したポジティブな感情を伴う記憶を結び付けて、達成している自分をポジティブな感情とともに思考するという方法です。

おそらく多くの人が掲げている自分の理想的なゴールというのは、自分が今理想的な状態にいなくて、辛い状況だから、もっと自分が幸せを感じられるような理想のゴールを掲げているはずです。

しかし、実はその理想的なゴールに対して臨場感が低いので、今までの辛い記憶を伴った現状のほうを臨場感高く想像してしまい、理想的なゴールに向かえないわけです。

そこで、理想的なゴールに対してポジティブな感情を紐づけて、それを何度も繰り返し想像することで、だんだんと理想的なゴールのほうの臨場感をあげていくのです。

これを「アファメーション」と言います。

アファメーションとは「未来の自分に対する肯定的な自己暗示」という意味です。

ポジティブな感情を結び付けることで、何度も想像しやすくなり、次第に過去のネガティブな経験よりもポジティブな状態の未来のほうを選択しやすくなっていく効果を利用したものです。

アファメーションについてはこちの記事を参照ください。

そしてもう一つの②の方法が過去の自分の経験とは一切関係がなく、それでも叶えたいゴールを設定するという方法です。

要するに過去を含めた今までの自分とは一切関係がなく、そのうえでどうしても叶えたいゴールを設定するということです。

こうすれば、過去の自分のネガティブな臨場感が一切ありませんので、まっさらなポジティブなゴールだけを想像することができます。

しかし、そのままではやはり臨場感が低くなってしまい、達成する確率が低いままになってしまいます。

そこでここでも役立つのがアファメーションになります。

つまりゴール達成の最も効果的な手段が「アファメーション」であるというのは、ゴールを達成している自分の臨場感を高めることが、ゴール達成に近づく方法だからなのです。

まとめ

今回は、理想的なゴールを設定してもゴールが達成できない理由について解説しました。

✅理想的なゴールを掲げても、臨場感が低ければ実現しない
✅人間は二つのゲシュタルトを同時に維持できない
✅理想的なゴールに過去のポジティブな感情の経験を紐づけて想像する
✅過去の自分が一切関係ない「現状の外側」にゴールを設定する
✅臨場感を高めるために「アファメーション」を行う

以上となります。

ぜひ皆さんのゴールが達成できるように、上手にゴールを設定し、臨場感を高めてみてください。


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