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上司が部下と信頼関係を築く方法~その1(共感ポイント)~

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。

今回は「上司が部下と信頼関係を築く方法」について解説します。

部下との信頼関係は必要なのか?

皆さんが会社で上司だとして、部下との信頼関係は必要だと思いますか?

殆どの方は「もちろん必要だ」と考えていると思います。では皆さんは部下と信頼関係を築けているでしょうか?

こう聞かれると多くの方が言葉に詰まってしまうのではないかと思います。

実は信頼関係を築くことができている上司というのは極めて数が少ないのです。

信頼関係を築くためには、優しく接したり、会話する場を出来るだけ持つだけでは足りません。

実は1回の会話でも信頼関係を築くことはできますし、100回会話をしても築くことができない場合もあるのです。

ではどうしたら信頼関係は築くことができるのでしょうか?

大きく分けて3つの方法があります。

①自ら弱みを開示する(共感ポイントを作る)
②部下の考えに「真のYES」を出す(部下の価値観を100%受け止める)
③部下が解決できない問題を解決してあげる

この3つを理解するだけで格段に部下との信頼関係を築くことができるようになるのです。

上の立場をとろうとする上司には不信感を感じる

まず①の「自ら弱みを開示する」から見ていきます。

多くの上司が取っている部下との関係性で多いパターンが、自分が上のポジションを取り続けるというパターンです。

これは部下の前では常に良い格好をしたがったり、なんでも分かっているそぶりを見せたり、自分が考えていることを格好よくプレゼンするなどです。

これは上司が部下に対して相対的に上のポジションを取るために行う行動です。(別名「マウンティング」と言います)

上司がこの立場を取り続けると、基本的に部下はこの上司に対して「心理的安全性」を感じることができません。

なぜなら、人は下の立場に置かれることを嫌う性質があるからです。下の立場に置かれるということは、自分自身の自尊心を下げられ、自己肯定感を下げられるということです。

人は自己肯定感を下げてくる人に対して、嫌悪感を感じます。そのため、上司が相対的に部下より上の立場を取ろうとすればするほど、部下はその上司に対して不信感を感じ、自ら心を開こうとしなくなるのです。

これではいつまでたっても本当の信頼関係を築くことはできません。

自分が先に弱みを見せる

ではどうしたら部下が上司に対して心理的安全性を感じるのでしょうか?

その一番良い方法が「上司が先に弱みを見せる」です。

これは部下が上司との間に「共感ポイント」を見つけることに繋がります。

人間は「共感」出来る相手に好感を持つようにできています。
しかし、上司が常に上の立場を取り、良いところばかりを見せようとすると、部下は上司との間に「共感ポイント」を見つけることができません。

そこで、上司は部下が「共感ポイント」を見つけやすくするために、自ら弱みを先に見せるのです。

例えば自分の辛かった過去の体験、苦労した話し、諦めたこと、出来なかったこと、苦手なこと、悲しかったこと、いま困っていることなど、自分の弱い部分を見せてあげるのです。

特に組織運営をしている方なら経験があると思いますが、さらに上の上司から無理難題を押し付けられていると、それをそのまま部下に伝えることは出来ないと考え、自分で抱えてしまい、自分で一生懸命考えて出した結論だけを部下に伝えようとすることがあります。

これは部下に弱みを見せてはいけないというよりは、弱音を吐いている自分の姿を見せたら余計に部下は不安になるからという「責任感」から来ていることがあります。

ところが部下はどう感じるかというと「いつも決定事項ばかり下りてきて、自分たちの意見は聞いてもらえていない」と感じるのです。

つまり皆さんは、部下に不安を与えまいと、自分の「責任」として行っている行動が、部下からすると責任感があるように見えず、自分たちの意見は聞き入れてもらえないと感じたり、自分たちのことを信頼してくれていないのだと感じるということなのです。

まさに信頼関係を築くこととは真逆のことをしています。

そのため、上司は勇気を出して「自分の弱み」を部下にさらけ出すことが大事なのです。

もちろん全部の情報を自分の弱みのことを話せと言っているわけではありません。それでは部下からしたら頼りない上司にしか映りません。

そうではなく、自分が発信している情報の内、一つ二つを自分の弱みにあたる情報を入れることによって、部下からしたら「この人にもこんな一面があったんだ。そういえば自分も同じような経験したことがあるな」と共感してもらいやすくなるのです。

まとめ

今回は、部下と信頼関係を築くための3つのポイントの一つ目の「①自ら弱みを開示する(共感ポイントを作る)」について解説しました。

優しいだけでは部下との間に共感を作ることができません。

部下が感じたことがある感情を、上司であるあなたも感じているということを部下に知ってもらうことができた時に、初めて共感が生まれます。

ぜひ皆さんから弱みをさらけ出すことを行ってみてください。

※次回は2つめのポイントである「②部下の考えに「真のYES」を出す(部下の価値観を100%受け止める)」について解説します。


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