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自分のコンプレックスを決して子供に押し付けてはいけない

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「子供に対するコンプレックスの扱い方」について考えてみます。

コンプレックスがエネルギーになる

「勉強」「学歴」「お金」「運動」「見た目」「家柄」「異性関係」「性格」

人は様々なことにコンプレックスを持っています。
かくいう私も私も学生時代にお金で非常に苦労したこともあり、20代は「お金」に対するコンプレックスを強烈に持っていました。

私は大学生の時に父親が自己破産をしてした事を機にお金に困ることが増えました。しかも大学は私立理系だったため学費も高く、それを親に頼ることができなかったので、アルバイトや奨学金でなんとかやりくりして卒業することができました。

しかし、この経験から周りで親がお金持ちでなんの苦労もなく学生生活を送っている同級生を見ると、心の中で羨ましいと思うようになりました。

とこが他人を羨ましいと思う気持ちは、そう素直に認めることができません。私は他人を羨ましいと思う代わりに「なんの苦労もしないで遊んでいる奴になんて絶対負けない」とコンプレックスを強い怒りに変え、大学卒業後にそのエネルギーを仕事に注ぎ込んだのです。

このエネルギーは間違いなく「お金」というものに対するコンプレックスでした。しかし、それを認めることができずに「怒り」に変えて行動をしていたのです。

このようにコンプレックスを怒りに変えて行動している人はたくさんいます。

コンプレックスを子供に向ける親

私は「お金」がないことに対するコンプレックスを怒りに変えて、それを仕事にぶつけていたわけですが、これはまだ他人に害を与えるものではないため、使い方によっては仕事で成果を出すための原動力となります。

ところが、このコンプレックスからくる「怒りのエネルギー」を他人にぶつけてしまうことがあります。

例えば「自分が不遇な状態に置かれているのはこの社会が悪いからだ」と考え、社会に対して「犯罪」という形でエネルギーを発散させている人もいます。

これは自分以外の人に害を与えるため、非常に悪い状態です。
しかも犯罪を行うことによって、結局は自分の状態も悪化させてしまうため、最もとってはいけない手段と言えます。

そしてもう一つ私が良くないと思う状態が「子供」に向けてしまう状態です。

「自分が勉強ができなかったので、子供に強く勉強を強いる」
「自分がスポーツや音楽で成功できなかったから、子供に強制的に習い事をさせる」

このように高圧的な立場をとる親の中には本当に子供のためを思っての行動ではなく、実は自分が持っている「コンプレックス」を発散する対象として、最も自分が力を発揮しやすい子供に向けてしまっている人がいるのです。

実は私は障害者支援の仕事をしながら、こういったマインドを持っている親御さんを直接みたり、障害者の方から親の話を聞く中で何度も遭遇してきました。

これは子供にとっては、全く理屈がわからないため、ただ無条件に親からの抑圧を受け、人生を壊してしまうのです。

数少ない成功事例を持ち出してはいけない

こうした親の中には、友達の話しやスポーツや音楽で成功した事例を引き合いにだし、「あの人も子供の頃から厳しく訓練を積んだから今これだけ成功しているんだ。だからうちの子供にも厳しくしなければいけない」と考える人がいます。

しかしこれは競争を勝ち抜いた本当に数少ない成功事例を取り出しているだけであり、その背後には無数の競争で負けて行った人たちの事例がごそっと抜け落ちています。

更に言えば、その過程で心身の状態を大きく崩してしまったり、強いトラウマを抱えたり、人とコミュニケーションをとることができなくなるなど、様々な困難を抱えている人たちもいる事を見落としているのです。

自分の思考の中にコンプレックスを見つける

ではこのような状態に陥っている親はどうすればいいのでしょうか?

最もいい方法はプロのカウンセラーに自分の状態を話してみる事です。
プロのカウンセラーは多数の事例を見ているため、コンプレックスを見つけることに非常に長けています。

ただ、全ての人が良いカウンセラーに出会えるとも限りません。
そこで自分でもできる方法として「コンプレックスを書き出し、その考えから派生して行っている自分の言動を書き出す」という方法がオススメです。

これは静かな場所で自分の内面にじっくり向き合う時間をとって行います。

誰かに見せるわけではないので、自分の感情に素直になることが重要です。
最初はなかなか出てこないかもしれませんが、自分が子供の頃にどんなコンプレックス(劣等感)を感じていたかを書き出します。

私の知っている人は自分が高学歴であることで、その後社会に出たときに「頭がいいんだからこれくらいできるでしょ」と言われたり、思われているのではないかと怖くなり、自分が「学歴コンプレックス」を持っていることに気がついたという人がいます。

高すぎる学歴は逆にコンプレックスになるのです。

このように自分がどんなコンプレックスを持っているかをまず知ることが大事です。そしてそのコンプレックスがエネルギーとなり、誰かに害を与えているかを見つめることで、自分の言動を見直すきっかけにすることができるのです。

コンプレックスがない人はほぼいないと思います。
それが自分が最も大事に思っている子供に害を与える形で発散しているとしたら、あなたは将来とても後悔するはずです。

ぜひ、自分のコンプレックスを子供にぶつけないためにも、自分のコンプレックスに向き合っていただければと思います。


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