あなたが他人を見てイライラするのは、「その人の〇〇を知らない」からかもしれない
あなたは誰かの様子を見て「何でそんなことしてるんだろう?」と不思議に思ったり、ときにイライラしたりすることはないでしょうか?
自分とは価値観が違うから仕方ないと思う反面、そんなことしてるくらいなら本の1冊でも読んで勉強したら? と他人事ながら心配になることもあります。
なぜあなたは他人の言動に心穏やかでいられないのでしょうか?
それはあなたが相手のゴールを知らないからかもしれません。
今回は「相手のゴール」と「エモーションコントロール」について解説します。
あなたは相手のゴールを知っていますか?
実は私が一番感情を揺さぶられる相手は、自分の奥さんですww
私はどちらかというと勉強してきちんと知識を習得したいタイプ。
ところが奥さんは勉強よりも直感で動くタイプなので、仕事の相談をもらったとしても私が知識の話しをしても、彼女には全く響きません。
(聞いといてそれかよ、と思うことが何度もあります)
また食事に関しても私はトレイルランニングという競技を行っているので、出来るだけ健康的な食事を好み、お酒もほとんど飲みません。
ところが彼女は普段からカップラーメンを食べ、お酒も毎日飲んでいます。
このように価値観が全く違うため、時々彼女を見ていて「何でそんなことしてるの?」とか「何でそんな適当なの?」とイラっとすることがあります。
ではなぜ人は自分の価値観と合致しない人を見ると心穏やかではいられなくなるのでしょうか?
それは自分と相手のゴールが違うことを意識することができないからです。
人は自分のゴールを周りの人にも押し付けてしまう
例えば私は趣味のトレイルランニングのレースで良い結果を出したいというゴールがあるため、毎日トレーニングしたり、健康的な食事で身体を維持することがゴールに合致しているので、何の苦も無くそれを行うことができます。
しかし、奥さんからすると、毎日のトレーニングも、健康的な食事も彼女のゴールとは全く結びついていないため、それを行うことはないわけです。
ところが自分は自分が行っていることをさも良いことかのように相手にも求めてしまい、運動をしなかったり、健康的に見えない食事をしている姿を見ると、「なんでそんななの?」と理解することができないです。
しかし、それは当たり前で、相手は運動することも食事を気にすることも自分のゴールを達成するための行動に入っていないので、行うわけがないのです。
つまり、自分と相手は持っているゴールが違っているということをまず認識しなければいけないのです。
それを「価値観の違い」というどうすることもできない言葉でまとめてしまうと、自分が相手の価値観を認めて気にしないように努力すること以外、手がなくなってしまうのです。
これだと、実はいつまでたっても自分の感情をコントロールすることができません。
まずは相手のゴールを知る(想像する)
ではどうしたら自分の感情を上手にコントロールして相手との関係でイライラすることを止められるのでしょうか?
その第一歩は「相手のゴールを知ること」です。
人は何か行動をしているときには、ゴールを持っています。
それが無意識の行動であっても、または明確にゴールを意識できていなかったとしても、脳の仕組み上、必ずゴールがあるからその行動を行っているのです。
例えば「食事をする」という行動を考えてみましょう。
あなたも特にダイエットや目的をもって健康的な食事をしようと考えていなかったとしても、おそらく毎日3食何かを食べていると思います。
これは人間には「生存する(生存本能)」というゴールがありますので、生きるために必ず食事を取るのです。
つまり「食事をする」のは「生存する|長生きする」というゴールがあるから食べているのです。
他にも「テレビをずっと見ている」という行為も何かゴールがあるから見ているはずです。
これはなかなか難しいですが、例えば「世の中で起こっている情報を知りたい」というゴールがあるのかもしれません。
他にも「寝ること以外で身体を休めたい」というゴールかもしれません。
またはただ単に「何も考えずにダラダラしていたい」かもしれません。
いずれにせよ、その行動をしているときにはその人にとって何かゴールに合致するからその人はその行動をしているのです。
つまり、まず私たちが人を見たときにしなければいけないことは「この人はどんなゴールを持っているんだろう?」ということを考えなければいけないのです。
相手のゴール達成を手助けしてあげる
そして相手のゴールを何かしらの方法で知ることができたら、今度はそれを手助けしてあげる方法はないだろうか?と考えます。
相手が望んでいないのに相手のゴールを変えようと思ってはいけません。
それは単なるおせっかいになります。
そうではなく、自分がその人のゴール達成を手助けしてあげようと考えるのです。
例えば妻が晩酌をしているのであれば「一日の疲れを癒したい」というゴールを持っているのかもしれません。であれば自分は今日あった大変だったことを聞いてあげるパートナーになることが、彼女のゴールを手助けすることかもしれません。
それが難しければ、彼女が晩酌している間、子供の面倒を自分が見るパパになることで、彼女は自分で一日の疲れを癒せるかもしれません。
また彼女が仕事で達成したいことがあるのに、それが上手く解決できずに悩んでいるのであれば、自分がコーチになって、考えを整理することを手伝ってあげても良いかもしれません。
他にも単に愚痴を言いたいだけの時もあるかもしれません。そんな時は自分が女友達になってあげることも必要かもしれません。
このように、相手のゴールを知ることができれば、それに合わせて自分の役割をコーチ、パパ、女友達、パートナー、上司と変えることができます。
このように、相手のゴールに合わせて自分の役割を変えようと考えることができれば、相手の言動にイライラしている暇がなくなります。
(もっと積極的に頭を使っている状態になることができます)
まとめ
以上、相手のゴールとエモーションコントロールについて解説しました。
まとめると
✅人は必ず何かゴールを持っている
✅相手のゴールを知らないと、自分の価値観で相手を見てしまい、感情がすさぶられる
✅相手のゴールを知ったら、それを手助けすることを考える
✅相手のゴールに合わせて自分の役割を変える
これらのステップを行うことで、あなたは人間関係を円滑にすることができるはずです。
ぜひ試してみてください。
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