「本気になる練習」をしなければ「本気」は出せない
いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「本気の出し方」について解説します。
あなたは本気を出したことがありますか？
仕事やスポーツで「そろそろ本気を出すぞ」と考えたことがある人は多いと思います。しかし、本当に本気を出して取り組んだ経験がある人は少ないのではないでしょうか？
実は多くの大人は本気を出すことができない状態になっています。
本気とは集中力が最大限に高まり、行動性が高まり、高いパフォーマンスを出すことができる状態です。
脳内の働きでいえば、ドーパミンやアドレナリンといった脳内ホルモンが大量に出ていて、脳が活性化している状態です。
ところが多くの人がこの「本気」の状態になることができないでいます。
それはなぜかというと、これまで本気になったことが無いからです。
何を言ってるんだと思われるかもしれませんが、これは事実なのです。
これまでに本気になったことが無い人は、本気を出そうと思っても、体が反応してくれず、本気になることができないのです。
言ってしまえば、本気になるためには本気になる練習を積まなければならないのです。
本気になるための条件
人間が本気になるためにはいくつか条件があります。
大きくは二つの条件があります
一つ目の条件は自分や家族に「危険」が迫ったときです。
「火事場の馬鹿力」という言葉を聞いたことがあると思いますが、これは自分の身に何か危険が降りかかってきたときに、その瞬間に人間はこれまで出すことができなかった力を発揮することができるという意味です。
これを心理学の世界では「闘争・逃走反応」と言います。
例えば山の中で熊に出会ったときに、多くの人はこれまで出すことができなかったスピードで逃走すると思います。これは見た瞬間に危険だと脳が察知して、体が勝手に逃げるという反応をした状態です。
（恐怖を感じた時には「凍結（すくみ反応）」といって体が動かなくなるという反応もあります）
ところがもしあなたに子供がいたとして、急に子供に対して暴漢が襲い掛かってきたとします。おそらくあなたは子供を置いて自分だけ逃げることはしないでしょう。
子供めがけてまっしぐらに走り、場合によってはその暴漢に殴り掛かるかもしれません。つまり危険に対してあなたは「闘争反応」を示しているのです。
これも無条件に身体が反応している状態で、こういった危険が迫っているときは人は「本気」になることができるのです。
楽しいときに本気になる
このように自分の身に「危険」が迫ったときはあなたは本気になることができます。
しかし、常に危険な状態に身を置き続けたらあなたはきっと精神的に参ってしまうでしょう。では自分の身を危険にさらさずに本気になるにはどうしたら良いのでしょうか？
それが2つ目の条件である「楽しい」ときです。
人間は自分が心から楽しいと感じている時にも本気を出すことができるのです。
例えば大好きなアイドルグループのライブに行っているときには多くの人は、そのライブを本気で楽しんでいるはずです。
周りの様子など一切目に入らず、ただ目の前のアイドルに全力で集中して大声を出して声援を送っているはずです。
他にもゲームが好きな人であれば、10時間ずっとゲームに集中しっぱなしで、時間が経つことを忘れてしまったということも珍しくないと思います。
このように人は自分が心から好きなことをやっているときには「本気」になることができ、周囲の状況や時間を忘れてそのことに没頭することができるのです。
実はこの時に人間の脳ではドーパミンやアドレナリンが出て、体を今までではできなかったほどの集中力と行動を起こさせているのです。
本気になるためには本気になる練習が必要
実は現代の大人が本気になれないのは、これまでに自分が心から楽しいと思うことに没頭した経験がないからなのです。
例えば受験勉強で集中して取り組んでいた経験がある人は多いと思いますが、もしその時に心から勉強が楽しいと感じていたのであれば、それは「本気」だったと言えると思います。
ところが本当はやりたくないとか、親から勉強しなさいと言われていたので嫌々やっていたのであれば、それは「強制」であり「本気」とは違う状態です。
むしろそれを長く続けた人は自分の頭で考えることができなくなったり、無気力になったり、「本気」とは真逆の方向に行ってしまいます。
そのため、もし皆さんがいまから「本気」になりたかったら、自分が心から楽しいと思うものを見つけて、それに全力で取り組む経験が必要です。
決して誰かから言われたからやるのではなく、誰かに止められたとしてもやりたいことを見つけて、それに熱中するのです。
最初は難しいかもしれません。
いままで何かに本気で取り組んだことが無かった人は、自分が心から望むものを見つけることから始めなければならないからです。
だから私は本気になるためには「本気になる練習」が必要だと考えているのです。
そして「本気」になることができるようになった人は、それ以外のところでも「本気」を出すことができるようになります。
それは仕事でもスポーツでも役立てることができるはずです。
そのための第一歩が自分が好きなことに没頭することなのです。
ぜひ皆さんも自分が好きなことを見つけて没頭する練習をしてください。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。もし今回の記事が参考になったと思っていただけましたら「スキ」「フォロー」いただけるととても励みになります！！
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