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あなたは無自覚に差別をしているかもしれない

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「無自覚な差別」について解説します。

あなたは「特権」を持っている?

皆さんは「あなたは特権を持っているから良いね?」と言われたら、どう思うでしょうか?

「いや、自分は特権なんて持ってない」
「そんな人から羨ましがられるような権利はない」

と考えるのではないでしょうか?

そもそも「特権」とは

特権:特定の人・身分・階級に与えられている、他に優越した権利

という意味です。

いわゆる「特権階級」と言えば、大金持ちの家柄だったり、代々政治家の家系や、地元の有力者を指すのが一般的です。

最近では「上級国民」という言葉も池袋の自動車暴走事故で使われていましたが、一部の上級公務員やキャリア官僚と呼ばれる人たちも「特権階級」に含まれているようです。

もし皆さんがそういったポジションではないのであれば、おそらく「特権」を持っていると言われてもピンとこないでしょう。

しかし、私たちは知らないうちに「特権」を持って暮らしている可能性が高いのです。

男性は女性に比べてお金を持っている

日本人の平均年収は現在約460万円になります。

しかし、男女別でみると、男性は567万円、女性は280万円と約2倍近い差がついています。

これは給与所得者のうち、1年を通じて勤務した給与所得者数は4,494万人を対象としているので、短期のアルバイトやパートの方は抜かれた数字になります。

それにも関わらず、男女差を見るとこれだけの差があるのです。

もちろんこれには、様々な理由があります。

子育てしながら働く女性は長時間働くことが出来なかったり、一度産休・育休などで会社を離れる時期があるので、キャリアの継続性が持ちにくかったり、旦那さんの転勤についていって地元で派遣やパートの仕事しかすることが出来ないなど、様々な要因が重なっています。

しかし、この数字からも分かるように、日本であれば男性は少なくとも女性の2倍の給与をもらえる可能性があることが分かります。

つまり、男性は男に産まれた時点で、既に女性よりも高い給与をもらえる可能性があるという「特権」を持っているのです。

しかし、男性の皆さんはおそらく自分にそんな「特権」があるという認識はないと思います。

それは、その状態が当たり前すぎて気付くことが出来ないぐらい普通のことになっているからなのです。

無自覚に差別してしまう

他にもこういった気が付きにくい「特権」は至るところにあります。

女性と男性だけでなく、障害者と健常者、日本における外国籍と日本籍、黒人と白人、移民と自国民、地方と都市部、若年者と高齢者など、皆が気が付かないだけで既にそのカテゴリーに入っているだけで持つことが出来ている「特権」は存在しているのです。

この「特権」に気付かずにいると、知らないうちに自分が「特権」を持っていない人を差別している可能性があります。

例えばシングルマザーで生活が厳しいという人に対して、自業自得だとか、シングルマザーには(一部の人には)国から手当もでているのだから、それ以上は自己責任だと考えてしまうのは大きな間違いです。

先ほども示したように、そもそも男性と女性では収入の得やすさが2倍以上の差があります。

そのうえシングルマザーになった理由も、多くの人が「若いときに結婚して自分たちの身勝手さで離婚したんだろう」とステレオタイプに考えがちです。

しかし、実際には旦那さんに先立たれてやむなくシングルマザーなった方や、男性の家庭内暴力、女性問題(浮気)、ギャンブルなど、男性側が理由で離婚を選ぶ人たちも多いのです。
(それも「男を見る目がなかった自己責任だ」という方もいますが、それを言ってる方は果たして本当に人を見る目があるのか疑問です)

それを男性側の視点だけで、シングルマザーの貧困を「自己責任」だけで済ますのはかなり乱暴な判断と言えるでしょう。

「特権」に気が付くためには

では私たちはどうしたらこういった「特権」に気が付くことが出来るのでしょうか?

一つには自分のコンフォートゾーンをずらした時に気が付くことが出来ます。

コンフォートゾーンとは「自分にとって居心地が良い環境」です。

例えば今の職場にいれば、ある程度のことを我慢すれば、自分のキャリアが保証されている場合には、その職場の中で得られている「特権」には気が付くことが出来ません。

しかし、転職をしたり、会社を突然辞めざるを得なくなると、自分が持っていた特権に気が付くことが出来ます。
(大手企業で手厚い福利厚生や手当があったことや、会社のネームバリューで得していたことなど)

このように、普段自分が当たり前だと思っている環境を変えた時に、自分が持っている「特権」に気が付くことが出来ます。

また他にも自分の「特権」が侵害されたときに気が付くことが出来ます。(女性の管理職登用率を意図的に変えるという話しがあると、自分のポジションが危ぶまれ、こういったときに今まで自分が男性だからという理由でキャリアアップ出来ていたかもしれないと気が付くのです)

まとめ

「特権」は何もお金持ちや政治家、キャリア官僚に限った話ではありません。

普段私たちが生活している中にも知らないうちに「特権」はあるのです。

しかしその特権に気が付かないと、目の前で起こっている問題に対して、知らないうちに差別的な考えや行動をしている可能性があります。

自分がもし誰かに対して批判的な考えを持った時には、ぜひ自分には何か「特権」があるのではないかと考えてみてください。

そこに本質的な課題が隠れている可能性があります。
そしてその課題を解決することが本当に求められていることかもしれないのです。

ぜひ皆さんも身の回りの「特権」を探してみていただければと思います。

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