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過去のやり直し方(第3話)

■前回まで

過去のやり直し方(第1話)
過去のやり直し方(第2話)

私がコーチングする人の多くは、自分の過去に何かしらの後悔をしていて、それが理由で現在の自分を肯定的に捉えることが出来ない状態になっている場合が多い。
そしてこの後悔が痛みとなってその人を刺激し、自己肯定感を下げ、現在の自分の足枷となり前に進む力を弱めているのである。

ではどうしたらいいのだろうか?

まず大事な点は将来に自分がどうしても叶えたいゴールを想像することである。

10年前の私にとってのコーチ(タイムマシン)はある経営者との出会いだった。
私がもう会社経営に完全に自信を失っているときに、たまたまある経営者と出会った。彼はコンサルティング会社を経営していた。始めは私の扱っている商材を買ってもらおうと営業に行ったのだが、彼は私自身の話しに興味を示し、私も当時誰かに話しを聞いてほしいという気持ちもあり、これまでの自分の話しを洗いざらい全部話した。

そして話し終わったときに彼は「あなたはビジネスの本質が分かっていないんだね」と言った。「いまあなたの話しを聞いたけど、結局あなたが本当にやりたいことはお金を稼ぐことだよね。つまりお金を稼ぐために起業したということだよね。でも残念ながらビジネスの本質はそこではないんだよ。ビジネスとはむしろ逆で、自分と自分の家族以外の誰からに貢献して、その対価としてお金をいただく行為なんだよ。つまり自分が誰かに貢献することが先で、お金はその結果としてもらえるものなんだよ」と言ったのだ。

この言葉に私は衝撃を受けた。私は自分がお金に苦労してきたので、お金に苦労しないようにお金を稼ぐ能力を身に着けたいと考え、その手段として起業をした。

つまり、お金を稼ぐために何を売ったら儲かるかを考えてビジネスを見ていたのである。別にそれでも悪くないように感じるかもしれない。しかし大きな間違いは、ビジネスの目的がお金をもらうことになっていて、お客様に貢献することに対して目的を持てていなかったことが問題なのだ。

そして私はこの時に初めて、自分が本気で「誰に、何をしたいのか?」を考えるようになった。

そんな時に私は知人から仕事を手伝ってくれないかと相談を持ち掛けられた。その仕事が障害者支援の仕事だった。そして私は初めて障害者の人たちが置かれている現状を目の当たりにした。

そして障害者の方と話したときにある男性が私にこう言った。
「自分は障害者かもしれないけど、誰かに何かしてほしいわけではないんです。自分も誰かに何かしてあげたいんです」と。私はこの話しを聞いたときに衝撃を受けた。

「この人は自分が誰かに何かしてもらうよりも、自分も誰かに何かしたいということに対して仕事をする目的を持っている。これは私が教えてもらったビジネスの本質だ。しかしこの方は障害者だからという理由だけで仕事を見つけることが出来ずにいる。一方で私はこれまで本質的には自分が受け取れるお金のことばかり気にしていたのに仕事をすることが出来ていた。何かこの世の中は大きな矛盾を抱えているかもしれない。」

そしてこれは障害者だけでなく、高齢者も子育て中のお母さんも、外国人も、働きたい(人の役に立ちたい)と思っていたとしても働く上での制約のために働くことが出来ない世の中なのだということに気が付くきっかけを与えてくれた。

(最終話に続く)

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