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なぜあなたにメンバーはついてこないのか?

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。
今回は「リーダーに求められる資質」について解説します。

リーダーに求められる要素

皆さんはリーダーに求められる要素には何があると思いますか?

みんなを率いる統率力、みんなの心に火をつける情熱的な言葉など、他にも様々な要素があると思います。

しかし、真のリーダーは「リーダーシップ」だけ追及していてもなることができません。

それはなぜでしょうか?

今回は「リーダーシップ」と「フォロワーシップ」について解説思案す。

強いリーダーはメンバーを置き去りにしてしまう

ここで以前私が経験したリーダーシップの失敗談をお話しします。

私は30代半ばにあるプロジェクトのリーダーになりました。
そのプロジェクトには私以外に7名のメンバーが参加していました。プロジェクトは1年間である程度の結果を出さなければいけなかったのですが、企画から準備、実行、そして結果を出すことを考えるととても短く、私は焦っていました。

そこで私はメンバーに対して先頭に立ち、ビジョンを示し、プロジェクトの方向性を打ち出し、みんなに理解してもらおうと、毎日プロジェクトのことを考え、ミーティングごとに自分の考えをまとめたシートを作成し、それをメンバーに見せて説明を行いました。

私が話をするとみんな「確かにそうですね」「理解できます」と殆どの人から好意的な反応をもらうことができました。

そして「質問はありますか?」と聞くと「いえ、とても分かりやすい資料だったので、大丈夫です」という返答だったので、私は「これならプロジェクトは前に進むだろう」と思い安心しました。

ところがいざプロジェクトが始まるとメンバーは思ったようなパフォーマンスを発揮することができず、プロジェクトは暗礁に乗り上げてしまいました。

私は「何が原因なんだ」「どうしたらこの状況を打開できるんだ」と毎日頭を悩ませていました。

しかし、リーダーがメンバーに対して不安な態度を見せたら、メンバーは余計に不安になると思い、決してメンバーの前では弱音を吐かず、常に前向きな発言を心掛けたのです。

そしてミーティングのたびに新しい資料を作成し、みんなに説明をしたのですが、そのたびに「よく理解できました」「それでも問題ないと思います」という返事が返ってくるのですが、事態は一向に改善しませんでした。

「いったい何がダメなんだ」

私は一人で考えることに限界を感じ、ついにメンバーの前で「正直どうしたらいいか自分にはわからなくなってしまいました」と初めて弱音を口にしたのです。

すると年配の一人のメンバーから思いがけない言葉が出てきたのです。

その言葉を聞きたかったんです。私たちはリーダーが苦しんでいるのがよくわかっていました。しかし、リーダーがずっと自分で考え、毎回資料を持ってきていただけるので、なかなか口を挟むことができなかったんです。
資料もいつも納得感があるものだったので、私たちも異論はなく、問題ありませんとしか答えることができませんでした。
でも本当は私たちもリーダーの力になりたいとずっと思っていたんです。ようやくリーダーから私たちに意見を求めてくれて、私たちはみんな嬉しいんですよ」

この言葉を聞いたときに、私は初めてメンバーの皆さんの気持ちが理解できました。

私はリーダーはリーダーシップを発揮しなければならないと思い込んでいました。

リーダーたるものメンバーに弱気な姿は見せてはいけない。常にみんなに方向性を指し示し、みんなを鼓舞して、プロジェクトを推進していかなければいけないと思い込んでいました。

また資料もメンバーに対して中途半端な内容で出したら示しがつかないと考え、いつも一人で考え完璧な資料を作ると意気込んでしまいた。

しかし実はそれがすべてメンバーからすると、自分たちはリーダーにとっては本当の仲間ではなく、一作業者でしかないと感じさせていたのです。

フォロワーシップを理解する

私はこの時の経験からメンバーの気持ちをよく理解できるようになりました。
そしてメンバーには「フォロワーシップ」があるということを学びました。

「フォロワーシップ」とは、リーダーが自分の思いを達成できるように尽力するという意味です。

つまりリーダーは「フォローワーシップ」まで理解したうえで「リーダーシップ」を発揮しないと、(自分は良かれと思っていても)気が付かないうちに一人よがりの「独善者」になってしまうのです。

その後、私がみんなに意見を求め、どうしたらプロジェクトが成功するかを聞くようになってから、チームの雰囲気は一変し、プロジェクトも前進し始めました。

結果的には前半の遅れが響き、当初私が想定していたところまではたどり着くことができませんでした。

しかし、一年間のプロジェクトは一定の成果を出すことができ、翌年も継続して進めることができ、最終的には結果を出すことができたのです。

まとめ

リーダーはややもすると、昔の私が陥ってしまったように「リーダーシップ」だけを追求してしまう可能性があります。

その時リーダー自身は「リーダーシップ」を発揮している気になり、これが正しいんだと感じることができます。

しかしそのときメンバーは「自分たちはリーダーから信頼されていない」と感じてしまうのです。

これではチームが機能するはずがありません。

リーダーは「フォロワーシップを理解したうえでリーダーシップを発揮する」

このことがリーダーがチームで成果を出すときに理解していなければいけない最も大事なことなのだと、私は考えています。

ぜひ皆さんも、自分がリーダーになったときには、フォロワーシップを意識して、メンバーの皆さんとチームを築いていただければと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。もし今回の記事が参考になったと思っていただけましたら「スキ」「フォロー」いただけるととても励みになります!!

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