見出し画像

自分の可能性を最大限に引き出すための「思考方法」~第二話~

第一話はこちら

ところがこれまで勉強をしてこなかった影響は予想以上だった。

高校を卒業して予備校に通い始めたときに初めて受けた全国総合模試は総合得点34点(500点満点中)、偏差値24という結果だった。
しかしショックだったかというと、そうでもない。というよりその結果がどれほどヤバいレベルなのかを当時の自分は判断することすらできなかった。なぜなら自分の成績を偏差値で測られたのはその時が初めてだったからだ。

それから勉強を開始してようやく自分のレベルに気がつき、そこからは猛勉強をした。しかし大学に入るまでに結局3年かかり、21歳の時にようやく東京の私立大学に受かり上京を果たした。

普通に大学受験して受かった人からすれば、大学に受かったくらいどうという話しでもないと思うが、高校3年生の祭り前までの自分からは全く予想すらすることができない結果だった。

今思えば高校3年生の「祭り」が人生の転換点になったと言っても過言ではないかもしれない。そして今プロのコーチという仕事をしている自分からすると、あの時が「過去思考」から「未来思考」変わった瞬間だったということがよくわかる。

祭りの前までの自分は完全に「過去思考」の人間だった。
自分のこれまでのテストの成績や、通っている高校のランク、そして自分の周りにいる友達や、高校の先輩と言った、過去の自分と関係の深い要素から自分の将来を決めていた。
「この高校に通っている自分が大学に行くなんてあるわけない」
と無意識のうちに過去の実績から自分の将来を見ていたのである。

ところが祭りに参加した時に、幼なじみが「東京の大学に行く」と言った瞬間に自分中の選択肢に「東京」「大学」というキーワードが入り、新しい価値観が構築された。
過去の実績から出来そうな未来を予測するのではなく、過去の実績を度外視して未来のゴールを想像して、行動を起こすという発想に切り替わったのだ。

この過去の実績から可能性の高い未来を選択することを「過去思考」、過去の実績を考えずに自分の成し遂げたい未来を想像し行動することを「未来思考」という。
しかし人は放っておくと「過去思考」に変わってしまうという特徴があり、とても厄介なのだ。

例えば今の仕事が安定していて、それなりのポジションで収入が稼げていたら人はリスクを冒してまで新しいことにチャレンジしようとは思わない。人は基本的にリスクを冒して危険な状態になることを本能的に避けるように出来ている。
だから長い間会社の中にいると、自分の会社での過去の実績から判断して将来を予想するようになる。

「今のまま行ったら、あと〇年で部長になれるな」
「この会社では40代になったらだいたい年収〇百万くらいだな」

など、過去の実績元に将来の自分を予測するという考え方は、殆どの人が当たり前に行う思考なのである。

そしてコーチングをしていると殆どの人が「過去思考」で物事を考えていることが良くわかる。多くの人が本当は「何かしたい」という気持ちはあるのに「現状から考えると難しいかもしれないから止めておこう。でもな~」という具合に悩んでいるのである。

例えば、学歴がない、知識がない、資格がない、家族がいる、年齢的に、過去に成功したことがない、などあらゆる過去の実績と照らし合わせて物事を考えている。
そして自分のやりたいことと、これまでの実績とのギャップに悩んでいるのだ。

しかし実際には「過去の実績がないからできない」というのは単なる思い込みであることが殆どだ。思い込んでいるから、目の前にある情報の中でも「できない理由」ばかりが目につき「やはり自分には無理だよな」と考えてしまうのだ。

そうではなく、自分が何かしたいことがあるのでれば、いったん過去のしがらみは捨てて、自由な視点で未来を見ていく「未来思考」が必要なのだ。

第三話に続く

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。もし今回の記事が参考になったと思っていただけましたら「スキ」「フォロー」いただけるととても励みになります!!

また一対一のコーチングをご希望される方は下記フォームから「コーチング希望」とお書きいただきお問合せください。折り返しご連絡させていただきます。

#毎日note #毎日更新 #note #人生 #日常 #毎日投稿 #コーチング #ビジネス #自己紹介 #生き方 #note毎日更新 #仕事 #働く #やりがい #幸せ #お金 #私の仕事 #子育て #教育 #マネジメント


この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?