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2020年2月の記事一覧

学生時代に救われた価値観の追体験。

学生時代に救われた価値観の追体験。

個人レベルでつながりを持ちながら支え合うコミュニティを「小さな経済圏」として,とげとげしいお金が巡る大きな経済圏ではなく,なめらかなお金を小さな経済圏で使っていこうという本。

本を読んでいて,ふと大学生時代を思い出しました。
当時私は故郷の愛知県を離れ,京都で学生時代を過ごしていました。同じく同郷の友人は東京で学生として過ごしており,就職活動や学会があるたびに彼の家にしばらく居候させてもらう生活

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他人を信じられるか。自分を信じられるか。

他人を信じられるか。自分を信じられるか。

神の沈黙。
キリシタン弾圧の渦中の江戸時代。
ポルトガルからやってきた司祭が,布教,隠れキリシタンの激励を目的に日本にやってくる。しかし,幕府による厳しい弾圧・拷問によって続々と背教していくキリシタン達を前に,司教は究極のジレンマに陥る。
つまり,自身のキリスト教信仰を守るのか,あるいは,棄教して苦しむキリシタン達を救うべきなのか..
神は沈黙を守るばかりである。

宗教とは。
貫くものと,裏切る

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あなたの周りのひとは大切に,大切に。

あなたの周りのひとは大切に,大切に。

仲間は意外に見つけられない。
例えば自分の大好きなレストラン。
20席のレストランとすると,年間およそ7,000人が訪れる。
人生の間でその7,000人に会って共感して語れる可能性はとても低い。

これは食に限った話ではなく,音楽,服,アート,家などなど。
同じ趣味の中でも同じ指向性があるのは奇跡に近い。

こういったコミュニティはオンラインサロンの台頭によって仲間を見つけやすくなっています。

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ヒトと菌の贈与経済

ヒトと菌の贈与経済

発酵文化人類学
以前にこんな記事を投稿しておりました。

このnoteの中で,こんなことを書いていました。

成果物を評価する指標は優劣ではない。
作るプロセス自体が特別なものになります。
その場の幸せは誰とも比較することができない。
評価軸が自分の内にある状態。
それって生きるのラクです。

この考え方に至るにおいてエッセンスをもらった本がこちらです。
発酵文化人類学

著者の小倉ヒラクさんは,

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