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せんすい島とすうちゃん
カメちゃんと別れてしばらくすると見慣れた黄色い野原が見えて来た。
トコトコと歩いて行くと見慣れたキノコのお家が見えて来たけど何かおかしい…?
「ん?」
目の錯覚だろうか?
キノコのお家に…もう一本キノコが生えてる…もう嫌な予感しかない
「何で、キノコのお家にキノコが生えてるの?」
「あ!本当だー!キノコキノコだねー!凄いー!」
帽子のキノコとキノコのお家を見上げて
「うわー…今度は一体何が起こって
せんすい島とすうちゃん
「はい、今日の授業はここまでです。」
クマ先生がそう言うと
「ハーイ!クマ先生また明日ー!」
「クマ先生さよーなら!」
「はい、さようなら皆さん気を付けて帰ってくださいね。」
クマ先生が手を振りながら教室を出て行くと皆が楽しそうに
「今日は何して遊ぶ?」
「私はサッカーしたい」
「じゃ、今日はサッカーしよう!」
「図書館で勉強してから帰ろうっと」
「僕も一緒にいい?」
「いいよー」
「お腹空い
せんすい島とすうちゃん
「ゼェゼェ!ごほ!ハァハァ!……苦しい!もうこれ何度目…ハァハァ!もういい加減にして…」
下駄箱で膝に手を置いて下を向いて息を整えようとしてると
当の本人のうーちゃんは手を頭の後ろで組み
「あーあ、本当にカメもすうも体力ないなー!もうちょっと頑張れよ?」
「…💢。」
私はうーちゃんの言葉に一瞬ムカとしたが、それより横で倒れてるカメちゃんが心配だ…
カメちゃんを見ると
そこには見事にひっくり返った
せんすい島とすうちゃん
「ねぇねぇ?……は大きくなったらなんになりたい?」
「大きくなったら?うーん」
悩んでると
「僕はねー大きくなったらお店をやるんだ!」
「お店?」
「うん!」
「いいな…もう夢があるなんて…私はまだ決められない…あっちかこっちか…」
「そっか、もし…あっちかこっちか決まったら僕にも教えてくれる?」
「…うん分かった。」
「絶対だよ?…勝手に居なくならないでね…?」
「…うん、ちゃんと、ちゃんと言う
せんすい島とすうちゃん
帰り道うーちゃんと2人歩いていると不意にうーちゃんが
「今日はありがとうな」
うーちゃんの顔を見て
「え?何が?どうしたの?」
うーちゃんがいぶかしげな顔で
「気付かなかったのか?」
「え?何に…なんかあった?」
「嘘だろ?まじか…はぁ…」
うーちゃんは私の顔を見てため息をついた。その顔にムッとして
「もう!何なの!ありがとうって言ったり!気付くって!ちゃんとはっきり言ってよ!訳が分かんないじゃな
せんすい島とすうちゃん
「ゼェハァ…ハァ…苦しい…もう…走れない…」
右手を掴んでるうーちゃんを見上げると
「全く、これぐらいで…だらしねーな!あともうちょっだからがんばろーぜ?」
私は首を振り
「無理…ハァハァ…うぇ」
なんとか息を整えていると、ふとカメちゃんは大丈夫だろうかと見ると…そこにはカメちゃんの甲羅があった。
「え?何で甲羅…カメちゃんは?」
言うと甲羅からひょっこと顔を出して
「もう着いた?」
どういう事?
せんすい島とすうちゃん 外伝
キノコ会議
「さて…今日皆に集まってもらったのは…大事な話があるからです。」
「大事な話…」
「ゴクリ!」
「そうです大事な話」
「それは…?」
「それは!すうちゃんのご飯の事!」
「ご…ご飯の事!」
「そう!最近のすうちゃんはずっとパンの実しか食べてない!キノコあるのに!」
「それは…まずいですねキノコあるのに!」
「それで、何か良い案がないかと思って」
「ハイ!どさくさ紛れてキノコ食べてもら
せんすい島とすうちゃん
ザーザーという雨音で目が覚めた。
そっとベッドから起きて外を覗くと結構しっかりと雨が降ってる
「あー今日は雨かー」
言うと
「あ、すうちゃんおはよー…アメ…て言った?」
「あの…アメ?」
「アメが…降ってるの?」
キノコ達の言葉に慌てて
「違うよ!そっちのアメじゃないよ!これはお空から水が落ちてくる天気の事!」
「え、お空から水が降ってくる!好きー!」
「しっけー、いいよねー!」
「ジメジメ!さい