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生命建築

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全ての生命体が共創する世界を目指して、私たちの生きる基盤である建築空間はどう進化していくのか。自然の摂理、環世界、バイオミミクリ、フィボナッチ、神聖幾何学、霊性、結界、磁場エネル…
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建築空間が霊性をもつとき〜シュタイナーの建築思想から考える〜

建築空間が霊性をもつとき〜シュタイナーの建築思想から考える〜

建築空間は、人間が創り出した造形物であり、床・柱・壁・屋根など、物質によって構成されています。木や石など自然素材を加工した建材、自然をモチーフにした装飾、水や空気など、視覚・聴覚・触覚・臭覚など感覚的に捉えられるものが存在し、それらの物質との外面的な関わりが、空間認知を生み出しています。

しかし、建築空間が外面的な形状にとどまらず、普遍的な真理に基づいた内在的な表現を行うとき、その空間は人間の魂

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「生命性」を価値指標とする建築認証プログラムLiving Building Challenge

「生命性」を価値指標とする建築認証プログラムLiving Building Challenge

自然環境や生態系を再生しながら、地球上で人類が共に繁栄する未来を目指し、人間、地域社会、自然との共生関係の枠組みを提供しているリビング・ビルディング・チャレンジ。「リビング・ビルディング=生きた建築物」という名の通り、建築物を生命循環の一部としてホリスティックに捉えている点が特徴です。

Living Building Challenge認証はアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアを中心に世界29カ

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生命的観点から建築空間を考える。

生命的観点から建築空間を考える。

「お金」に縛られた建築から、「生命」として生かされる建築へ。

街中を見渡せば、見えてくるのは無機質なビルやマンション。画一的な建売住宅。それらは、経済効率性が優先された「金融資産(不動産)」としての建築物である。

資産性、投資対効果、ランニングコスト、利回り・・・戦後に建てられた建築物の多くは、「お金」が全ての基準となっている。老朽化により資産性を失ったものは壊され、経済効率性の高い建築物へと

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バイオダイナミック アーキテクチャとは

バイオダイナミック アーキテクチャとは

バイオダイナミックアーキテクチャは、生物学的な原則と持続可能性の考え方を取り入れた建築デザインの手法。自然界の生物の仕組みや生態系を学び、それを建築や都市の設計に応用することで、より持続可能で人間に適した環境を実現しようとするものです。

バイオダイナミックアーキテクチャの特徴

バイオミミクリ
自然界の生物や生態系の仕組みを建築や都市に取り入れることで、より効率的かつ持続可能なデザインを実現しよ

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