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ソロ韓国旅をする50代母が選ぶ韓国料理とっておき食材5選


「プゴクを作るから、ごはん食べにこりん☺️」


名古屋弁まるだしの母からのライン。「こりん」とは、名古屋弁で「こない?」という誘う方言だ。

あれ?ラインを二度見する。

「プゴク」ってなんだろう?




母はソロ韓国旅をするほど、韓国に旅行に行くのが好きだ。


母の旅は食べる旅だ。
南大門の路地裏にあるようなディープなローカル料理に果敢にチャレンジし、その味を持ち帰り、再現したものを家族に披露するまでがセットになっている。

英語や韓国語が話せるわけではないけど、そこはアジェンマ(韓国語でおばさんという意味)パワーでたくましく旅をしている。
コミュニケーションに必要なのは言語じゃなく、「伝える気持ち」なんだと母を見てると思う。


母は家でも韓国料理をしょっちゅう作るので、我が家のソウルフードと化している。


牛骨スープのソルロンタン、スパムやさつまいもが入ったプデチゲ(軍隊鍋)、毎食なぜか欠かさずついてくるキムチスープ.....
もはや我が家は、イマドキの韓国人より韓国らしいものを食してるんじゃないかと思う。

そんな我が家のオンマ(韓国語で母という意味)は、韓国食材を見つけると片っ端から試している。
備忘録も兼ねて、オンマ選りすぐりの韓国食材たちを紹介させてほしい。


1. サリ麺


スープなしのインスタント麺


一般的に麺は時間が経つと伸びておいしくない。
でもこの韓国発祥のサリ麺は、煮込むことでおいしくなる麺だ。
太麺でモチモチ。
我が家の麺といえば、このサリ麺だ。



わたしは実家に帰るときは、プデチゲというスパムやさつまいも餅などが具材の韓国風鍋を所望する。プデチゲの〆にサリ麺を入れるのが最高なんだ。
でもサリ麺を切らしてるときはプデチゲを見送るくらい、サリ麺は我が家になくてはならない存在だ。


真っ赤なプテチゲ。
プテは軍隊という意味で戦時中の軍人が配給のスパムを鍋で煮てたことが由来。
担々麺にもサリ麺投入!
美しく撮れた担々麺


2. オデン



「オデン、やっと見つけた!」

と最近近くにできた韓国食材店「韓ビニ」で、母が歓声をあげた。

オデン?



.......これ、わたしの知ってるオデンじゃないぞ?


それもそのはず。韓国語で「オデン」とは、はんぺんを指す。

韓国の明洞ではオデンの屋台をよく見かける。
小腹を満たすのにぴったりで、寒い冬に地元民に紛れてハフハフと立ち食いすると、なおさら美味しく感じる。
現地のとんでもない辛さのトッポギも、辛いとわかっているのについ買ってしまい、やっぱり食べ切れないのがなつかしい。


母はあの屋台で食べたオデンを長年探し求めていたんだという。

このはんぺんがオデン
蛇腹に串で刺すのが韓国の屋台風


オデンは、日本のはんぺんより薄くてペッタリとしている。魚のすり身が日本のものより独特の臭みがあってそれがまたクセになるおいしさ。

わたしはおでんも、はんぺんじゃなくてこのオデンで食べるのが大好きだ。


3. プゴク



最近の中で、母は本当に冒険家だなあと思ったのは、このプゴクなるものを使って料理していたことだ。


韓国のスープ専門店でおそるおそる注文してみたら、思いがけず美味しくて、忘れられない味だったんだとか。

プゴクとは、韓国語で干しダラのスープを指す。このスープは、美肌のスープとも酔い覚ましスープともよばれている。まったく辛くなくて、やさしい味。

お湯に乾燥しているプゴクをそのまま入れて、鶏がらスープとダシダで味付けがイチオシ。そこに大根やネギ、豆腐を入れると、はいおいしい。

シンプルににんにくを入れて、塩胡椒を振るのも◎
お粥にしても雑炊にしても、とってもおいしい。乾物だから扱いやすいのも嬉しい。


4. 唐辛子ツナ


だれが買うんですか?なパッケージ
ポップであやしい


「なんだこの怪しいパッケージは.......」


まっきっきに鮮やかな赤色のラインでハート(?)の缶詰。これは間違いなく、美味しくない見た目のやつだ。こんなの買うなんて、母の前世は英雄か変態かどっちかなんだろう。
納豆を初めて食した人も英雄か変態だと思っているけど、母はその類の人間だと思う。


でもみなさん見つけたら、ぜひ買ってみてください。美味しいんですよ、これ、

おいしいピリ辛のツナです。
マヨネーズときゅうりを和えると、おいしくて簡単すぎる一品ができます。騙されたと思ってぜひ。

5. トッポギの餅


トッポギを作るときの餅はこれがおすすめ。
いろんなトッポギを試してみたけど、韓国産のこちらが太くてモチモチでおいしい。

トッポギは韓国の屋台で何度も食べた。
すっごくおいしいのに辛すぎて、すこし冷まして辛さを和らげてから食べていた。
我が家のレシピはアツアツでも食べられるよう、「旨い」「辛い」「甘い」の絶妙なバランスでつくっている。





あとがき

母の食材の買い出しについていくのが大好きだ。わたしは、昔からスーパーで食べものを見ると食欲が湧いて元気になる。人と違った視点をもつ母と出かけると、変わり映えのない買い出しが、新しい遊びをしているかのようにキラキラしだすから不思議だ。


最近もまた母の買い出しについていった。
着いた先は韓国食品専門店。そこで母は「プゴク」やら「オデン」やら聞いたことがないものを買い集めていた。

なにそれ、すごくおもしろい。


noteにぜひとも書きたい。
「こんなおもしろいこと、わたしが書かなければ、誰が書く?!」と謎の義務感に駆られ、今回記事をしたためた。


韓国料理ラバーのみなさま、スーパーで見かけたら、ぜひお試しください🇰🇷


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