みずたまペンギン

ちょっとひと休みしよう。 ちょっと散歩しよう。 ちょっと美味しいもの食べよう。 ( …

みずたまペンギン

ちょっとひと休みしよう。 ちょっと散歩しよう。 ちょっと美味しいもの食べよう。 (  ̄▽ ̄)最近、アメブロにもいま~す。

最近の記事

平凡な街の鬱陶しい出来事⑪かまってちゃん考

小鳥さんが姿を消してから暫くして、私は例のベンチの近くの美容室へ入った。 店長と久しぶりの挨拶をしてシャンプーとカットを頼んだ。 店長のシャンプーの仕方が一番好きだ。 「的確な」感じと云うか。 一度、ヘッドマッサージを勧められ、やってみた事がある。 ところが普段のシャンプーが「的確」なので、色々してはくれたものの、普段通りのシャンプーで充分じゃないか?と思ってしまった。 売り上げに貢献しない客で申し訳ないが。 髪をカットして貰いながら店長と話をしていた。 何でもないよくある

    • 平凡な街の鬱陶しい出来事⑩かまってちゃん考

      次々現れるかまってちゃん達。 不思議な感じもするが、人間の本能の部分かも知れない。。でも、微調整が出来ない人達だ。 大概の人はどうにかやっている。 環境によっても、自分の出し方に差があるかと思う。 そうは言っても、多くの人は他人にわざわざ嫌われる事はしない。 人生のなかで自分を曲げてはいけない場面、譲れない場面も訪れる。そんな時はどうするのかと悩んだりする。 かまってちゃんは、それ以前の問題だ。暴言を吐かないまでも、かまってちゃんは欲しがりはするものの、相手に与えない。

      • 平凡な街の鬱陶しい出来事⑨かまってちゃん考

        老人はある時は自転車に乗っている事があった。そして相変わらず見知らぬ女性のそばで「馬鹿女~··。」と他所を向きながら声を上げては、そろりそろりと自転車を漕ぎながら離れた。 自分が言われたのに気付いた人は、ジッと去って行くのを見ていた。 誰も関わらなかった。 私は(爺さん、自転車に乗るのか?何処から来てるんだろう?)と思った。 近所でないなら、家族に直ぐにはバレないかも知れない。 でも、昔からなぜかこのスーパーの近くには、妙な人物が出没するのだ。駅へ真っ直ぐ向かうメイン通りを

        • 平凡な街の鬱陶しい出来事⑧かまってちゃん考

          寂しさって何だろう?誰もいない場所に一人ポツンといたら寂しいのだろうか。 沢山の人が行き交う街に行けば寂しく無いのだろうか? そんな事は無い。 寂しさは様々な種類があり、何層にもなっていたり、枝分かれしていたりするのだと思う。 複雑だ。だが、もしかするとシンプルに元は一つで、小さな種だったのかも知れない。 それは木霊がこっそりと『ココニイルヨ!』と言っている様なイメージがある。 10年近く前の事だ。 私は知人のKさんが勤めているスーパーと違う店へ行った。半分買い物がてらKさ

        平凡な街の鬱陶しい出来事⑪かまってちゃん考

          平凡な街の鬱陶しい出来事⑦かまってちゃん考

          かまってちゃんは何処にでもいる。 誰の中にも誰かに何かを伝えたくなる気持ちはあると思うが、また同時に誰かを、相手を知りたいと思う気持ちも持ったりする。 そしてその二つが上手くパイプで繋がった時、きっと心地よく感じる人が多いと思う。 時には、相手が余り関心を向けてくれなかったりする場合もある。 他人に干渉して欲しくない人も勿論いる。 そうだからといって、別に冷たい考えばかりでは無かったりする。 沢山の価値観が有る中で、人はそれぞれ出会う。 その中にかまってちゃんもいる。 バラン

          平凡な街の鬱陶しい出来事⑦かまってちゃん考

          平凡な街の鬱陶しい出来事⑥かまってちゃん考

          Kさんは、ため息をつきながら小声で話す。 仕事中でもあるし、周囲には多くのお客が来店していた。パン売場の側に私達はいた。 棚の陳列を直しながらKさんは話をした。 「もうね、本当に困るわ。変なおじいさんが最近来ててさ…。」 近頃来るようになった男性客が、他のお客とトラブルを起こすのだと云う。 どうやらわざとぶつかるように歩き、相手が怒るか自分が怒るかなのだそうだ。 要するに喧嘩を売るのだ。 (ま~た変なのがいるのか、スゴいな。) 買い物くらい大人しく出来ないのか?そう思ったが

          平凡な街の鬱陶しい出来事⑥かまってちゃん考

          平凡な街の鬱陶しい出来事⑤かまってちゃん考

          知人Kさんの職場であるスーパーに現れるその男は、かまってちゃんなどと云う可愛い名前では本当は済まない筈だ。 付きまといの一歩手前で留めている様子だ。 それはそれで気味悪く感じる。 そういった事を繰り返していないとも限らない。 気に入られてしまった女性がいるかどうか、しょっちゅう店に顔を出すので、店長が立ちはだかる様にしていたようである。 通報の見極めをしているのもあっただろうが、目を光らせていたので男にとってはかなり居心地が悪くなった。 警戒されてしまったのだから仕方がない

          平凡な街の鬱陶しい出来事⑤かまってちゃん考

          平凡な街の鬱陶しい出来事④かまってちゃん考

          男が何事もなく立ち話をしていた私達の横を通り過ぎたと云う事は、特にKさんの事は記憶していないのかも知れない。 何度も客として買物しに来るのならまだ可愛いかも知れない。店のスタッフに少しでも良く思われたいとか。 でも全く違うのだと云う。 寧ろ、腹立たしい事を言うのだそうだ。 私は(あれっ?また人の神経逆撫でする奴か?)と呆れた。気に入られたいんじゃないのかね? Kさんは顔をしかめて、心底気分悪そうにある日起きた事を話し始めた。 また男はずけずけと大きい声で喋っていた。 男が

          平凡な街の鬱陶しい出来事④かまってちゃん考

          平凡な街の鬱陶しい出来事③かまってちゃん考

          私の知人のKさんは、かまってちゃんを撃退した。だが、話を聞いた限りでは特別な事をした訳では無い。面と向かって考えを述べてただけだ。 感情を押えて我慢していたら相手の思い通りであり、いつまで経っても状況は変わらなかっただろう。 衝突を避けるのを他の人達は選んでいたのかどうかは分からないが、相手が飽きるのを待っていた形だった。 次々違う人が不快な遊び相手をしていた。 kさんは本人に付き合いきれないと宣言したのだった。 話は変わるが、ある頃からその知人の勤めるスーパーに男が現れる

          平凡な街の鬱陶しい出来事③かまってちゃん考

          平凡な街の鬱陶しい出来事②かまってちゃん考

          ある日突然かまってちゃんは露骨に知人を無視し始めた。 (始まったか…)そう思いながらも無視を気にせず淡々と仕事をこなしていたそうだ。 (合わない奴は合わないからね。) だが、かまってちゃんが欲しいのは他人の動揺する表情なのだ。このままでは屈折した自己顕示欲が満たされない。 だか、当然の事だが面倒臭いかまってちゃんは放置された。 当たり前である。 かといって、無視し返してはいなかった様であるが、かまってちゃんは平然と知人にされたのがつまらなかった。 そして痺れを切らして知人に

          平凡な街の鬱陶しい出来事②かまってちゃん考

          平凡な街の鬱陶しい出来事①かまってちゃん考

          私の住んでいる地域は本当に平凡な住宅地だ。でもほどほどに緑が残されていて良い所ではある。 徒歩圏内にスーパーもあり、医療機関もあり、鉄道もある。こうして書き出してみると暮らすには十分なのに気付く。 そんな街なので、じわじわと人口は増加しているようだ。 我が家の周りの空き地には建売り住宅がかわいい色合いで、まるで兄弟みたいに並ぶようになった。 知人が長年、この地元のスーパーで働いている。私が時々転職しているのを考えると、地に足が着いた感じがする。感心する。 そして朗らかな感じ

          平凡な街の鬱陶しい出来事①かまってちゃん考

          もうすぐ仕事辞めます⑩よくあるあるな話

          人と人との繋がりは時に呆気なく途切れてしまう。なぜかどんなにお互いに会おうとしても会えない事もあったりする。しょっちゅう顔を合わせていた人も急に何処かへ去って行く事もある。 人混みから現れて、また人混みに消えて行くようだ。それが繰り返されていく。 私はたまたま出会った知らない人が話してくれるのを聞くのも面白いと思う。まるで何かの物語を聞くみたいに。 だからちょっとしたきっかけで話し込んだりする時がある。 今までの出会いで受け取ったものは様々だ。 よくあるものでは、スキーだ

          もうすぐ仕事辞めます⑩よくあるあるな話

          もうすぐ仕事辞めます⑨よくあるあるな話

          2022年大晦日の誰もいない職場のロッカーで私は片付けをしていた。 なるべく物を溜めないようにしていたが、奥までへ押し込んだポーチやらメモ帳やらが出てきた。手が空いた時に片付けはしていたのだが、隅々まで掃除する事は出来なかった。 共用テーブルと椅子の上に物を置いた。 メモ帳を開くと乱雑な字で色々書いてあった。こんな風に急いでメモする事も暫く無さそうだなと思った。 ロッカーを掃除してから外も箒で掃いた。フェンス際の人が余り通らない場所に風が吹いたのか落ち葉が溜まっていた。 (

          もうすぐ仕事辞めます⑨よくあるあるな話

          もうすぐ仕事辞めます⑧よくあるあるな話

          仕事に行かなくなって少し経ったある日、私は縁側にクッションを持ち出して座っていた。コーヒーが保温マグカップに入っている。本当は陶器のカップが良いが、冬はコーヒーがあっという間に冷めていく。 今まで休みの日にしか朝はコーヒーを飲まなかった。 と云うか飲めなかった。出掛けるだけで手一杯だった。しかも話によれば、起き抜けに飲まない方が良いなんて聞くし···。 私は暖かくなり始めた日射しの中でゆっくりと飲んでみた。眼を瞑ってみた。 駅へ急ぐ足音がした。会話する声もした。 スピードを出

          もうすぐ仕事辞めます⑧よくあるあるな話

          もうすぐ仕事辞めます⑦よくあるあるな話

          私は朝のんびりと起き出して洗濯機を回し、洗濯物を干そうとしたが、外は強い風が吹いていたので室内干しにした。 会社で退職の手続きに行こうとしていたのだが、前日までずっと穏やかな天気だったので今日に限ってか、と思った。 だが雨の日も風の日も仕事に出掛けていたのでは無かったか?掃除に連日没頭しているうちに私の中がゆっくり変化してきていたのかも知れない。 私は厚手のコートの中にウールのセーターを着込んで外へ出た。 時々会社まで電車に乗らず時間を掛けて歩いていた。特に春先などに。 仲

          もうすぐ仕事辞めます⑦よくあるあるな話

          もうすぐ仕事辞めます⑥よくあるあるな話

          父の絵を年末に捨てられなかったのは、母と私の間柄の未消化なところにも通じていたかも知れない。 大人になってから母のアラが見えてしまい素直に優しく出来ない時もあった。貯金を父に使われてしまった母は、自己肯定感がほぼどん底だったので仕方ないのだが苛つく私がいた。 子どもの頃は夫婦2人で揉めるのに忙しい様に見えた。親戚も巻き込まれてはいたし、大人達はお金で険悪になっていた。 勿論その揉め事の中心にいたのは父だ。 人は金銭的に困窮すると知能が落ちると聞いた事がある。ものすごいス

          もうすぐ仕事辞めます⑥よくあるあるな話