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亜熱帯のさなか

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書いた詩を ここにまとめています。 若いころに書いた詩なんかも、織り交ぜながら 記憶を どこかに メモするように 細々と 書いています。
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#詩集

オーケストラ

古い追憶の
音の中にいる

空洞の
階段の先には

鏡の世界

むせぶほどの
砂ぼこりに
まかれて

漂うわたしの黒髪
未完成な道しるべ
#詩 #詩作#詩を書く#記憶#生きる#ポエム#感情#オーケストラ#道しるべ#昇華

あの岬の向こうに

あの岬の向こうに
何があるのか
知りたくて 知りたくて

だけど
あの岬の向こうに
行く勇気が出なくて

時間が
たっぷり 経ってしまった

僕等は
何に ためらっていたのだろう

灯台のある岬を
荒れ果てる海を
絵に書いた

僕等は
夏休みの宿題に

行った事もなければ
見たこともない
あの岬を

そして
その向こうを

僕等は
絵に書いた

どうしようもない
もどかしさ

幾重にも もつれ合う

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あの時 猫がいた

芽吹く季節の変わり目

あの時
猫がいた

孤独の裏側
あなたに

幸せの絶頂にいる
あなたに

羨ましさが募る

いや 違う
嫉妬に似た安堵感

わたしはとうとう
逃げ場をなくした

猫がいた
緑に囲まれた 記憶の断片

思いおこすことでしか
あなたに 逢えない

猫がいた

思いおこすことさえ
許されない

あなたは
誰かのものになった

猫がいた
あの時

芽吹く季節の変わり目

たしかに

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日常

安堵して
絶望して
宇宙の端っこに
しがみつく
#詩 #詩作#詩集#言葉#記録#日常