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久々に飛行機に乗ってビックリ!飛行機は、輸送業からエンタメへ?|「自分の日常は、誰かの非日常」という気付き

今週、数年ぶりに飛行機に乗ったのだが、ずいぶん進化していて驚いた。(ちなみにANA)。

単なる「乗り物」から「体験型アトラクション」へ!

①歌舞伎!な、安全ガイダンス

搭乗後すぐ流れる「安全のためのガイダンス」が面白くて、思わず見入ってしまった。歌舞伎役者が演じるコメディだったからだ。(昔は、もっとフツウで生真面目な説明だったはず)。

ダウンロード (5)

②飛行実況

次に興味深かったのが、自分の乗っている飛行機の「飛行実況」が見れるということだ。座席ごとに備え付けられているテレビ画面で、色々なモードで閲覧可能。コックピットビュー、3Dマップ、etc。固定の放映ではないのでタッチすればより自由に見ることが出来る。

面白すぎて、フライト中の1時間半ほど、ずっと「様々な画面」と「窓からのリアル風景」を交互に見ていたほどだ。「ふんふん、いまここにいるのね」「じゃああの町はどこどこの・・」という感じだ。

飛行機4

飛行機2

飛行機3

飛行機1

共感と巻き込みが満足度に繋がる

上記2つに共通することは「いかに顧客側の心理になって考え、共感させるかの工夫」だと感じた。

つまらないはずの「安全のための説明」をきちんと見させるとか、狭い座席での苦痛な長旅を「エンタメに変える」なんて、さすがとしか言いようがない。

ちなみに、「コックピットビューに興奮した」とかいうと、よほど飛行機大好きなマニアックな人なのかと思われるかもしれないが、全く違う。機械オンチだし、車の運転もおぼつかないような人だ。
でも、そんな私でも「自分が今どこをどのように飛んでいるのか」をリアルタイムで体感できるのは純粋に面白かった。

数年前のサービス、つまり単なる「乗客を輸送する」飛行機の頃では味わえない、ワクワク感と臨場感があった。
たとえば「ここから徐々に着陸態勢に入ります」という機内アナウンスが流れると、そこ以降、本当にぐんぐん高度が落ちていく。その様子を画面の高度数値で確認しつつ、身体で体感し、窓の外の風景の変化を見て実感したりするのは、アトラクションのようだった。

自分の日常は、誰かの非日常。⇒宝の持ち腐れ。

でも、飛行機は何十年も前からあるのだから、これらの大元それ自体は、なんら珍しくもない、昔から毎日行われていた業務なのだ。

飛行機に乗るのが仕事の乗務員の方は、上記のことは「当たり前の日常」である。だから、特に面白いとも思っていないから、お客さん向けに魅せるサービスを作ろうなんて考えもしなかったのかもしれない。
しかし、お客さんからすると非日常であり、興味津々なのである。

もちろん、客席で個別閲覧可能となったのはテクノロジー進化あってこそではあるが、それに先立つのは、「新たな付加価値の発見」と「実現するためのアイディア」である。テクノロジーは手段にすぎない。

どこに価値を見出し、どんな切り取り方で魅せるか?それが一番かなめの部分だ。

まとめ(自分に置き換えると)

こういうことって、今回の件に限らず、世の中に沢山あるはずだ。
そして、自分やその周囲にも宝の持ち腐れがきっとあるんだろうな・・。

それはいったい何だろう?見つけるためには何をしたらいいんだろう?どうやったらそれを価値として提供をして、周囲の方に喜んで頂けるのだろう?

そんなことを改めて考えるきっかけとなった、あっという間の飛行機での1時間半だった。


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