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#欅坂46
理屈よりも感情で生きろ【櫻坂46 自業自得 歌詞考察】
櫻坂46の歌詞には一貫性がある。
立ち止まるより一歩踏み出す。
その踏み出し方を提示し続ける。
そのメッセージ性が欅坂46時代からのグループの持つ物語と共鳴し、説得力を持つ。
表現する必然性がある。
「誰のせいでもない」。
1stシングルに通ずるこの歌詞。
立ち止まる理由探しは無駄で反省は最悪のプロセス。
立ち止まってる暇があるのなら直ぐにやり直す。
そう諦めかけた数秒前に。
人生とはリスタート
乃木坂46、櫻坂46、日向坂46のそれぞれの歌詞の特徴を考察してみる。
乃木坂46の歌詞は1を広げる。
櫻坂46の歌詞は1を掘る。
日向坂46の歌詞は1を伝える。
よりイメージを掴んでもらいやすいように90年代バンドがより幅広い世代に伝わる共通言語だと信じてそれぞれ乃木坂46を「スピッツ」、櫻坂46を「Mr.Children」、日向坂46を「ウルフルズ」で例えてみた。
乃木坂46の歌詞は叙情的である。スピッツ的な歌詞であると思う。
叙情的とは「感情や気持ちなどが、
思い出の日々は普通だ【櫻坂46 何歳の頃に戻りたいのか? 歌詞考察】
大人になったその分だけ青春を美化し続ける2023年1月24日(水)22:00に櫻坂46 8thシングル「何歳の頃に戻りたいのか?」のMVが公開された。
4thシングル「五月雨よ」以来の通算2度目の表題曲センターを務める山﨑天さん。
また欅坂46の、改名までに出したシングル(デジタルシングル除く)の数に並び、選抜には1期生は選出されなかった。
まさに「新・櫻前線」、新章スタートという感じだ。
「10月のプールに飛び込んだ」、「風の音」、「隙間風よ」は三部作の物語だ。【櫻坂46 歌詞考察】
「僕」は誰にも邪魔をされない本当の自由を確かめたかった。
その証明方法が最強で、誰にも真似ができない。
青春とは主観と客観が共存する。
その相反するものを、同じ「10月のプール」に「飛び込む」という普通は結びつかない言葉で表現する。
青春という「10月のプール」に飛び込んだ。
それは僕なりの抵抗だ。
できるものならなってみろよ。
教室の窓からみんながこっちを見て騒いでいる。
その中の一人に「
そう今度は私たちの番だ【櫻坂46 マモリビト 歌詞考察】
何故この楽曲に感動するのだろうか。
それは櫻坂46の物語に感動しているからだ。
当て書きだと思われる歌詞がそう感じさせる。
今このタイミングで3期生がうたう意味(必然性)がある。
欅坂46時代からの長い歴史を感じることができる。
それを遠くから見ている主人公。
まだ傍観的な存在だ。
1期生、2期生という先人が優しく迎えてくれた。
名もなき者(3期生)の物語のスタートだ。
私たちは既に当事者だ
森田ひかるは救世主である。【櫻坂46 承認欲求 MV考察】
明らかにオーギュスト・ロダン作のエヴァのオマージュのようなシーンがある。
エヴァとは言葉としては福音(喜ばしいおとずれ)の意味であり、作品としてはロダンの代表作「地獄の門」の両脇に、アダムとともに立てるべく構想された作品で神が禁じた智恵の実を食す罪を犯したことで、苦悩に身もだえする姿を示す。
最初のシーンで神に祈りを捧げる森田ひかる。
しかし、次のシーンでは掛けていた眼鏡を外し踏み潰す。
つまり
何を聴いていたかではなくて聴きたくない 何かあるんだろう?【櫻坂46 風の音 歌詞考察】
君は授業中に席を立って教室の後ろのドアから正々堂々出て行く。
それに教師は気づいていないか、諦めているのか注意をしない。
そんなとても映像的な歌詞から始まるのだが、この既視感の正体は「10月のプールに飛び込んだ」の世界観に似ているからだと思う。
10月のプールという二律背反な言葉の組み合わせで表現しているのは「青春」か「人間」か、それとも主人公の僕が確かめたかった「自由」なのかは分からないが、1
静寂という名の音が存在する【櫻坂46 静寂の暴力 歌詞考察】
2023年6月14日22時、櫻坂46 6thシングル「Start over!」収録曲である山下瞳月センター3期生楽曲「静寂の暴力」のMVがYouTubeでプレミア公開された。
櫻坂46はリアルを表現する。
そこには理想もファンタジーも無い。
もし自殺をしようとする女の子がいて、第三者視点で励ましたり、素晴らしい世界を想像させたりするのが乃木坂46、日向坂46の歌詞観だとすれば、櫻坂46はその子自
大事なのはどこからやり直すか?そりゃ諦めかけた数秒前【櫻坂46 Start over! 歌詞考察】
君は僕の過去みたいだな
僕は君の未来になるよ櫻坂46らしさとは「前向きな狂気」
櫻坂46 6thシングル「Start over!」のMVが2023年5月30日22時にYouTubeにてプレミア公開された。
櫻坂46の魅力として「狂気性」が欠かせなくなってきたような気がする。
今回、表題曲初センターを務めた藤吉夏鈴は
狂気がとても似合う。
なによりMVの映像作品としての完成度が高い。
そして
秋元康が言語化してくれた「生きづらさ」の正体
今の若者は悟り世代と言われる。
どこか諦めているかのように上の世代からは無気力に見えるのかもしれない。
期待しない生き方、つまりは希望を持つこととは失望する事と同義だと皆気づいている。
そんないまいち将来が描けない、自分が何をしたいのかが分からない、そんなマインドセットになっている若者は多いと思う。
それは何故か。
答えは「月曜日の朝、スカートを切られた」の歌詞の中にある。
この電車を幸せ行き
「摩擦係数」の歌詞からみる櫻坂46らしさ
櫻坂46のメッセージ性は「それでも生きる」櫻坂46は欅坂46から改名し「それでも進む」を選んだグループだ。
故に「それでも生きる」というメッセージ性はこのグループの物語からも伝わりやすい。
「摩擦係数」はこれまでの歌詞の集大成だ。
諦めて、開き直ってそれでもなお生きるというメッセージが櫻坂46の歌詞に一貫しているように思う。
「Nobody's fault」ではニーチェ哲学全開の歌詞を中原中也の詩