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静寂という名の音が存在する【櫻坂46 静寂の暴力 歌詞考察】

2023年6月14日22時、櫻坂46 6thシングル「Start over!」収録曲である山下瞳月センター3期生楽曲「静寂の暴力」のMVがYouTubeでプレミア公開された。

櫻坂46はリアルを表現する。
そこには理想もファンタジーも無い。
もし自殺をしようとする女の子がいて、第三者視点で励ましたり、素晴らしい世界を想像させたりするのが乃木坂46、日向坂46の歌詞観だとすれば、櫻坂46はその子自身の物語だ。
その点で言えば3期生曲「静寂の暴力」はとても櫻坂46らしい楽曲である。
思えば欅坂46時代から「月曜日の朝、スカートを、切られた」のようにひたすらに現実をうたってきた。
同じように悩み、傷つき、寄り添ってくれる。

静寂は一つの暴力だと思う
これ以上傷つけないで

「静寂の暴力」

誰からも相手にされない。
無関心とは暴力だ。
ゴミにもなれないワタボコリな状態、つまりは「角を曲がる」の歌詞にあったフォーカスのあってない被写体であることを嘆き、苦しんだ末にMVを観る限り、これは妄想でしかないが主人公は車に跳ねられ死んだと思う。
それは事故なのか、自殺なのかは分からない。
もし、自殺なのだとすればそれを手段として使ったのだと思う。
目的は自分は存在していたという他者への証明だ。

「私から何を奪うつもり?
思考を停止させる
静寂は暴力だ」

「静寂の暴力」

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