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藤吉夏鈴はジョーカーである。【櫻坂46 Start over! 歌詞考察】

櫻坂46「Start over!」MVより

藤吉夏鈴はJOKERだ。
正確に言えばその一歩手前の状態である。

何故なら、「行動を起こす直前の物語」だからだ。

まず、映画「JOKER」とは2019年に公開されたトッド・フィリップス監督、ホアキン・フェニックス主演の作品で、『バットマン』に登場する最強の悪役(スーパーヴィラン)ジョーカーが誕生する経緯を描いたものだ。

この映画では「軽い生き方の生きづらさ」を描く。
誰からも相手にされず、存在しないかのように扱われるくらいなら犯罪者として確かな存在になるというその過程を見せることで誰もがJOKERになる可能性があることを示した。

そこで「Start over!」MVを見ていくと始まりシーンで蛍光灯が点滅していて消えかかっている様子が藤吉夏鈴と重なり生きる気力がなくなりかかっているように見える。
鼻血を出してうつ伏せになり、そして真逆の動作である後ろに倒れる描写から藤吉夏鈴の妄想の世界に入る。
「やり直す」というタイトルの通り、人生とはリスタートの連続なんだと前を向いてがむしゃらに生きていかなきゃいけないなんてことは分かっている。
頭では分かっているけどなかなか現実世界では行動に移せない。
そんなストレスが衝動となりそれが狂気として妄想世界で暴れる。
最初に落ちたコップの色がネガティブなイメージの青色から最後にはポジティブなイメージのオレンジ色に変わっているということは心理描写で、心が高揚していることを表現しているのかもしれない。
そして、藤吉夏鈴は鼻血を手でふき取り不敵な笑みを浮かべる。
そこからどうなったかは分からない。
もしかしたら、その後現実世界で何か行動を起こすかもしれないし、結局は何も変わらないのかもしれない。

この現実的な世界観で「やり直し」という壮大なテーマを表現するところに櫻坂46らしさを感じるし、JOKERでは「生きづらさ」への打破が犯罪者へ堕ちることであったが、このMVの藤吉夏鈴の狂気にはこの後どのような物語が広がっているのだろうか。

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