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選ばれし者の物語

蝉の止まない鳴き声とベタつく汗を拭い、
夏休みという刹那の時間を古びた図書館で過ごす。
うるさい親も、泣き虫な妹もいない、
どこまでも静寂に浸るこの時間を、魔法の時間以外になんていえばいいんだろう。

図書館の一番奥、専門書が並ぶ棚に人差し指を添えて、
一冊ずつタイトルを読んでいく。
難しい本の中に一冊、埃にまみれた本を見つけた。
光を纏ったようなその本にそっと手を伸ばし、表紙をめくれば、
それは僕を異世界へと導く魔法の本だった。

現実の孤独と無力感に沈んでいた僕、
その本に導かれ、物語の中へと引き込まれる。
魔法と神秘の世界で、僕は選ばれし者として目覚める。

ページをめくるたびに、ドラゴンの咆哮、妖精の囁き、
古代の遺跡が僕を待ち受ける。
僕の心は新たな力を覚醒させるようだった。

「君はこの世界を超越するんだ、
選ばれし者としての運命を受け入れて。
試練を乗り越え、使命を果たし、
その冒険は君を変えていく。」

僕は自分の使命を感じて胸が震えた

そっと本を閉じ、僕は再び現実世界へと戻ってきた。
一冊の本との出会いが、僕の物語を紡ぎ始める。
現実と異世界が交わるこの場所で、
僕は新たな道を切り開こうとしている。

あとがき
古びた図書館での一冊の本との出会いが、現実の孤独と無力感に沈んでいた少年の人生を大きく変える様子を描いています。本を読むことで異世界への冒険を通じて覚醒し、自分の使命を感じ、現実世界に戻った後もその影響を受け続ける姿が表現されています。この詩は、本との出会いが運命であり、その一冊が人生を変える可能性を持つというメッセージを込めています。

ふらっと寄った本屋さんで、なんとなく手に取った一冊の本が
今でも何度も読み返す本があります
人や本の出会いは、運命って結構あるって思ってます。

あなたの運命の本はありますか?(*^-^*)

儚く/美しく/繊細で/生きる/葛藤/幻想的で/勇敢な 詩や物語を作る糧となります