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映画の感想をつらつら書きなぐります。あくまで一個人の感想です。

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最近の記事

マーゴット・ロビーのキレッキレのアクションが楽しめる映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」感想

TOHOシネマズ上野にて鑑賞。いわゆるDCエクステンデッドユニバース(DCEU)作品ではあるもののMCUほどうまくいっていないと思いつつ鑑賞してきました。この作品はMCUのように他の作品を観ていないと内容やキャラクターがわからないということは全く無く、ちゃんと解説が入るので単品で楽しめる作品だと思います。ネタバレせずに感想を述べていこうと思います。 まずこの作品の一番の見どころはマーゴット・ロビー演じるハーレイクインのアクションだったと思います。日本だと上映が遅れるせいでス

    • 死に様が書かれる物語「スケアリーストーリーズ」感想

      新宿バルト9にて鑑賞。ギレルモ・デル・トロが原案で「ジェーン・ドウの解剖」のアンドレ・ウーヴレダル監督の作品ということで観てきました。ネタバレしない範囲で感想を述べていきます。 まず恐怖が最後まで持続していたことがこの作品の最大の魅力だと思います。ホラー映画なので恐怖の持続というのは最大のテーマだと思うのですが、この作品は本に書き足されていくという設定によって恐怖の種類と持続をうまく達成していたと思います。最後までホラー映画を堪能できた作品でした。最近の流行りの一昔前を舞台

      • リーマンショックの引き起こした闇の一つ 映画「ハスラーズ」感想

        TOHOシネマズシャンテで鑑賞。観ようと思っていたのですがいつの間にかに他の劇場でかからなくなっていたところたまたま日比谷シャンテでやっているを知ったので足を運んで来ました。この映画の元ネタになった事件事態は全く知らなかったのですが、知らないままでも十分に楽しめる作品でした。フィクションではあるのですが、ほとんどドキュメンタリーだと思えるような作品です。ネタバレ含みますが感想を述べていきます。 話の舞台ははリーマンショック前後のニューヨーク。ウォール街は潤っておりそこで荒稼

        • 映画「Fukushima 50」感想

          この映画を観るならせっかくならということで3月11日に劇場で鑑賞してきました。深夜終わりの回だったにもかからわらずそれなりに人が入っていたのでそれだけこの災害の影響の強さを改めて実感しました。基本的に実際の時系列通りなのでネタバレの心配はないと思います。 まず全体的な感想になりますが、非常にしっかりしたドキュメンタリー映画でした。正直なところ宣伝で豪華キャスト多数出演という謳い文句がある邦画はイマイチな作品が多いと思っていましたがこの作品は違いました。ちゃんと演技力のある役

        マーゴット・ロビーのキレッキレのアクションが楽しめる映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」感想

        • 死に様が書かれる物語「スケアリーストーリーズ」感想

        • リーマンショックの引き起こした闇の一つ 映画「ハスラーズ」感想

        • 映画「Fukushima 50」感想

          子供から大人に 映画「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION」感想

          TOHOシネマズ上野にて鑑賞。一応デジモン映画ではあるので子供が対象ではあるとは思いますが、私が観た回には子供はいませんでした。さすがに初代主人公ということもあるのでターゲットはおそらく私を含めた初期デジモンブーム世代なのだと思います。思い出補正が多く乗るとは思いますが感想を述べていきます。ネタバレが入るので注意してください。 この作品はかなり初代映画、特に細田守監督の作品「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム」を意識した作りになっています。ボレロが流れる演出やイン

          子供から大人に 映画「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION」感想

          勇気ある告発ストーリー 映画「スキャンダル」感想

          TOHOシネマズ新宿にて鑑賞。最近は日本でも話題になる問題でもあるのでできれば映画館で観ておきたいと思っていた作品でした。正直人の入りはいまいちだったのが残念です。そもそもこの出来事自体が日本だと大きく報じられていた覚えもないので、その映画化であるこの作品の認知度もこれくらいになってしまったという印象です。私自身もこの出来事自体は知っていましたが、その詳細は知らなかったです。啓発も含めてもう少し流行ってくれるといいなぁと思いながら感想を述べていきます。 まず舞台であるFox

          勇気ある告発ストーリー 映画「スキャンダル」感想

          言葉にできない居心地の悪さをひたすら感じる映画「ミッドサマー」感想 (ネタバレあり)

          TOHOシネマズ日比谷にて鑑賞。収容人数が多めのシアター5がほぼ満員でした。割とネットでこの映画の話題が挙がっていたのでそれなりに人気なんだろうと思ってはいましたが満員なことには驚きました。一応ジャンルとしてはホラーで最近観たこの手のジャンルにはいる犬鳴村やシライサンは人の入りがそこまで多くなかったのでこのジャンルは人気がなくなってきているのかなと思っていたのですがそんなことはなかったです。まぁJホラーはそもそも怖さの質が異なるのでそもそも嫌いという人も多いので全く比較にはな

          言葉にできない居心地の悪さをひたすら感じる映画「ミッドサマー」感想 (ネタバレあり)

          ずっとゲームのムービーシーンを観ているようだった映画「1917」感想

          TOHOシネマズ上野で鑑賞しました。まだ公開すぐということもあって満員でした。 まるでゲームのムービーシーンをずっと観ているような作品でした。本来はゲームが映画に近づいたというのが正しいですが、この作品は映画のようなゲームを映画で再現したというような印象を受けました。例えば映画冒頭に友人に起こされてから司令官の元に向かうシーンはまさにゲームのチュートリアルとなっており、この映画の世界観(第二次世界大戦の塹壕戦の真っ只中)や最ミッション(伝令を他の部隊に伝えに行く)をプレイヤ

          ずっとゲームのムービーシーンを観ているようだった映画「1917」感想

          ホテルマンの生き様を見せられた「ホテル・ムンバイ」感想

          新文芸坐にて鑑賞。ムンバイ同時多発テロで被害にあったタージマハルホテルでの事件を元にした作品です。基本的には史実通りだと思うのでネタバレなどは関係ないはずなのでそのあたりはあまり心配する必要はないと思います。 テロ事件を元にした映画はノルウェーでのウトヤ島銃乱射事件を元にした「ウトヤ島、7月22日」以来でした。この映画はドキュメンタリー風映画となっておりその内容は凄まじいものでしたが、「ホテル・ムンバイ」も負けず劣らず凄惨な内容になっていました。 ストーリーとしては5つ星

          ホテルマンの生き様を見せられた「ホテル・ムンバイ」感想

          ノワールサスペンス映画「毒戦 BELIEVER」感想

          新文芸坐にて鑑賞。この作品が「ドラッグ・ウォー 毒戦」のリメイクだということを知らないまま鑑賞。新文芸坐は二本立て上映の映画館なので「ホテル・ムンバイ」との同時上映でした。 ジャンルとしてはイ先生という韓国内の麻薬取引のフィクサーを探す刑事モノでした。麻薬精製工場の爆破から生き残った若者を寝返らせておとり捜査に協力させてイ先生に近づいていくというストーリーです。中国系マフィアとのおとり捜査のシーンなどは非常にスリリングでよかったです。言葉を発しないけど仕草や演出で狂気が感じ

          ノワールサスペンス映画「毒戦 BELIEVER」感想

          テクニカルJホラー映画「犬鳴村」感想

          TOHOシネマズ上野で鑑賞。上映開始からそんなに時間が経っていない休日なのに空席が目立ちました。すこし残念です。監督は「呪怨」で有名な清水崇さんです。ネタバレをしないように気をつけならが感想を述べます。 内容は至るところに色々はホラーの技法が散りばめられており、非常にテクニカルなJホラーという印象を受けました。振り返ると見えなくなっている霊や背後にピントボケで現れる霊、ガラスに血の手形のみ現れる霊、実体があり追いかけてくる霊など一つ一つ挙げるときりがないくらい心霊描写が満載

          テクニカルJホラー映画「犬鳴村」感想

          なぜかシーマンを思い出した映画「CATS」感想

          TOHOシネマズ新宿にて鑑賞。公開から2週間くらい経っていることもあって人の入りはそこそこ。前評判が異常に悪く、評論家からも叩かれている作品ということもあって怖いもの見たさで観に行ってきました。 感想はハードルを思いっきり下げていたので思ったほど悪くなかったけど人に勧められる作品かといえばNOという感じです。歌やダンスはまさに熱演でしたが、肝心のストーリーが虚無でひたすら自己紹介を歌に乗せて踊るという単調なものでした。監督はトム・フーパーでしたが、監督の力量というよりもそも

          なぜかシーマンを思い出した映画「CATS」感想

          コメディー?ミステリー?映画「ナイブス・アウト」感想

          TOHOシネマズ上野にて鑑賞。その日の最終の上映回でいったのに月初めの割引+土曜ということもあって意外と席は埋まっていました。今回はネタバレはなしの感想です。 監督は「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」の監督のライアン・ジョンソン。探偵役に007のダニエル・クレイグ、 その他にもキャプテン・アメリカのクリス・エヴァンスなどの有名俳優が多数出演しています。この監督の前作であるスターウォーズはいろんな意味で話題になったので鑑賞前は少し不安があったのですが、この作品は監督の味がち

          コメディー?ミステリー?映画「ナイブス・アウト」感想

          乙一監督・脚本の映画「シライサン」(ネタバレあり)

          新宿ピカデリーにて鑑賞。ほぼ満員でした。少し見渡した感じだと普段小説などを読まなそうな人も多くいたのがすこし意外でした。 自分は乙一さんの大ファンです。最初に乙一作品に出会ったのは中学生ころで、「夏と花火と私の死体」を読んで一発でハマりました。そこから「暗黒童話」「失われる物語」「Zoo」「GOTH」など新刊が出るたび追って来ました。「Zoo」の映画版も映画館では観ることはできませんでしたが、10年くらい前にレンタルDVDで鑑賞済みです。もしろん、シライサンも読了済みとう状

          乙一監督・脚本の映画「シライサン」(ネタバレあり)

          少年が大人になる映画「ジョジョ・ラビット」(ネタバレあり)

          TOHOシネマズ新宿にて鑑賞。何度か映画前の予告編で観ていた印象と実際に鑑賞したあとの印象が全く異なる作品だった。戦争をテーマにしたコメディ映画だと思って観に行ったら途中からの展開に思わず涙してしまった。そんな作品でした。 前半はナチスに憧れる少年と自分だけに見えるヒットラーの妄想の織りなすコメディー風のシーンと母親との日常が描かれるの対し、後半のイタリアが敗北し連合軍がドイツに迫ってきた後ではまるで違う映画のような印象を受ける。これはユダヤ人の迫害というテーマも含めて「ラ

          少年が大人になる映画「ジョジョ・ラビット」(ネタバレあり)

          音が怖かった映画「ペット・セメタリー」 感想

          TOHOシネマズ日比谷で鑑賞。スティーブン・キングが原作の作品で過去に一度映画化されていたようです。自分は過去作品を未鑑賞のまま今回のリメイク版を鑑賞しました。なるべくネタバレしないような内容にするつもりですが、そもそも予告動画自体がネタバレになっている気もするのでもし劇場でみるつもりがある方は公式の予告動画は観ないほうが楽しめると思います。 イントロダクションある一家のボストンから田舎町への引っ越しの最中から物語が始まる。父、母、娘、幼い息子と猫の一家四人と一匹がこれから

          音が怖かった映画「ペット・セメタリー」 感想