音が怖かった映画「ペット・セメタリー」 感想
TOHOシネマズ日比谷で鑑賞。スティーブン・キングが原作の作品で過去に一度映画化されていたようです。自分は過去作品を未鑑賞のまま今回のリメイク版を鑑賞しました。なるべくネタバレしないような内容にするつもりですが、そもそも予告動画自体がネタバレになっている気もするのでもし劇場でみるつもりがある方は公式の予告動画は観ないほうが楽しめると思います。
イントロダクション
ある一家のボストンから田舎町への引っ越しの最中から物語が始まる。父、母、娘、幼い息子と猫の一家四人と一匹がこれから始まる悲劇を知る由もなく冗談を言いつつ広大な庭を持つ新しい住居に到着。引っ越し翌日に母と娘が庭で引っ越しの片付けをしていると庭の奥に広がる森の方から楽器のようなものの音が聞こえる。母と娘が森に入っていくと奇妙なお面をかぶった子どもたちがペットの遺体を森の中にあるペットの墓(ペットセメタリー)へと運ぶ最中だった。その夜、娘は死に関する疑問を両親に投げかけるもトラウマを持つ母ははぐらかした返答ではぐらかす。つかの間の平穏の後、父はハロウィンの夜に娘が大事にしていたペットの猫が交通事故で死んでいると伝えられる。この機会に死について正しい理解を伝えるべきと思いつつ、母の希望通り猫は失踪したことにすることになる。近隣の住民とともに猫の死体を墓場に埋めに行くことからこの一家の平穏な日常が崩れ始める...
感想
全体的にJホラーのような作品でした。自分は特に音の表現がよくうまく恐怖を引き立てていました。Jホラーを観たあとに感じる部屋の外の異音に妙に敏感になってしまう感覚をこの作品でも感じました。一つのごまかしから始まる日常の崩壊というのもうまく表現できていたと思います。最後の演出も個人的には好きな演出でした。俳優陣に関しても少しづつ正気が失われていく父を演じたジェイソン・クラークの演技も見事です。ただその一方で気になる点もいろいろありました。前半の導入部分が長いせいか、後半のメインと言える部分が駆け足になっているよう感じました。また途中に出てくる母のトラウマも恐怖シーンはたくさんあるもののストーリーとの関わりが薄く最後まで一体なんだったのかという疑問が残りました。公式サイトのアイキャッチになっている仮面を被った少年少女らも一度しか登場しないのも残念でした。
◍ クリード家の愛猫 チャーチ ◍
— 『ペット・セメタリー』公式 (@PetSematary_JP) January 12, 2020
チャーチ役は映画に出演してきたプロのネコではなく、主にトニックとレオという名前の保護ネコ2匹が務めました。
撮影後に映画関係者がネコたちを引き取り、新しい飼い主となったという事です。#ペットセメタリー#娘は生き返ってはいけなかった
最後に
同じある一家の引っ越しから始まるホラー作品といえば最近では「ゴーストランドの惨劇」がありますが、自分としてはこちらのほうがホラー映画としてはおすすめできる作品です。
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