粘り粘って意図を伝える。
■オンライン送金は顔認証必須。
・最近のニュース、「ベトナムでは7月1日以降6万円以上のオンライン送金、生体認証必須も銀行アプリへの過負荷状態で送金出来ずトラブルが発生している」。
・ベトナム国家銀行の規定によると「2024年7月1日以降、1000万ドン(約6万1500円)以上の送金や1日に2000万ドン(約12万3000円)以上の送金を行う際には顔認証が必要」となっている。
・同日多くのユーザーがオンラインでの生体認証情報の更新に困難を感じており、銀行アプリで生態認証登録手続き中に「支店にご来店ください」とメッセージが表示され、銀行に出向いて手続きを行わざるを得ない状況に直面している。
■過負荷でシステムエラー。
・調査によると「このユーザーの携帯電話はNFC(近距離無線通信)機能が搭載されていないため、国民IDカード(CCCD)の情報を読み取ることが不可能であり、そのためNFC非対応の携帯電話を使用している人々は、アプリでの生体認証情報の追加が不可能であり銀行の取引所に直接出向かなければならない」との事。
・余談、実は私も上述の問題に悩まされたひとりである。銀行アプリで顔認証を何度トライしても登録出来ず、近くの銀行に出向かざるを得なかった。銀行側は「システム過負荷によって認証やアクセス不可となる場合がある」と説明している。
・また顔認証登録を完了していないためオンライン送金も出来ず、また「外国人は直接銀行に出向いて顔認証登録する必要がある」との事で、同日銀行窓口で支払いを済ませられて一安心。しかしこの一ヶ月以内に銀行に再度出向いて、窓口で私の顔写真を撮ってもらい、銀行アプリで顔認証登録を行い、オンライン送金可能にしておく必要があり課題は残る。
■投げたボールは戻ってこない。
・上述は先日銀行でのエピソードだが読んでいるだけだと割とすんなり問題解決できた、と読み取れるかもしれない。しかし、この結果に至るまで時間と労力をかなり要した。銀行窓口では英語を話せない人も多く、私を担当してくれた方はスマホの翻訳機能(ベトナム語➡英語)を使い「一体あなたは私に何をして欲しいのですか」という、私は難しい英語を話している訳ではない、極力簡潔にキーワードや短い言葉で相手が混乱せぬよう伝える事に努めるのだが、話がかみ合わない、最終的には彼女の気分と判断で「あなたのリクエストをこの銀行では応えられない」と言い切る。話にならない。
・でもこの状況は銀行に限らず日常の様々な場面で普通に生じる。自分がハンドリングできないと感じているのか、外国人だからめんどくさがられているのか、外国人の話す英語に慣れていないのか分からないが、リクエストには応えられない、解決策の提案もオプションとしてこれらは如何でしょうか等のボールは受取れない。会話のキャッチボールが出来ない事はしょっちゅうだ。
・「ここは日本じゃない、ここはベトナムだ、イラついたらダメだ」と冷静にコミュニケーションを図り、私は目的を遂行しようと努める。英語が出来そうな方がいたのでその人を捕まえて状況とリクエストを説明した。そして必要な作業を漸く終える事が出来たのだった。
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