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原典を読みながら環境・農業問題について考えてみる

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聖書や日本書紀、平家物語などを読みながら、「日本」について外国人に説明するにはどうしたらいいかとか、農村部の論理と都会人の論理がどう違うかと言ったことについてのヒントを考えていま…
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#新約聖書

これからは「ミャオミャオ時代」

これからは「ミャオミャオ時代」


転換後の時代をどう呼ぶか?

今は時代の転換点のようです。新しい資本主義だとか、ポスト資本主義だとか、人によって言い方は違いますが、何か「今まで」の社会のあり方が変わり、「これから」のあり方が産まれてくる…
おそらく、そうなのでしょう。
ただ、それを「新しい」とか「ポスト」とかと言うのは、「今まででないもの」と言っているだけの事です。
「これからの時代」の特徴を捉えて、「平安時代」とか「鎌倉時代

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家庭菜園、半農生活と責任、持続性他

家庭菜園、半農生活と責任、持続性他

「碁に凝ると親の死に目に会えない」と言う言葉があります。

囲碁にハマってしまうと、親が亡くなると言う時でも、行かないで囲碁をやっている・・・

何かにハマってしまうと、他の事はどうでも良くなると言う意味です。

現代だったら、パチンコ依存症とか、ゲーム依存症みたいなことかもしれません。

僕の知り合いで何人か若年性の「脳梗塞」をやった人がいます。食生活とかお酒の飲み過ぎとかがあったようで、奥さん

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割り算の答えとはなにか、子どもにきちんと説明する必要がある、信濃の民話「池に浮かんだ琵琶」と福音書、あまりこういう事は考えたくない他

割り算の答えとはなにか、子どもにきちんと説明する必要がある、信濃の民話「池に浮かんだ琵琶」と福音書、あまりこういう事は考えたくない他

未来社刊「日本の民話」シリーズ第1巻「信濃の民話」に出てくる「池に浮かんだ琵琶」は、悲しいお話です。

琵琶法師の琵琶の音が美しいと褒めてくれた池の主の龍は、「明日、いざよいの夜には、この池を荒らして大洪水を起こす。早くこの地を立ち去るがよい。しかし、この事を他に洩らせばお前の命はないぞ」と、秘密を明かします。

琵琶法師は、洪水が起きれば村が押し流されると知って、

「もしワシがあの秘密を教えず

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ニンジンの発芽直後の雑草との関係について、お釈迦様は修行中、野獣と一緒にいた件と福音書との比較他

ニンジンの発芽直後の雑草との関係について、お釈迦様は修行中、野獣と一緒にいた件と福音書との比較他

「原典訳 原始仏典(中村元編)」にウルヴェーラー近くの森でお釈迦様が修行していた時のお話として、「そこにいるわたくしに獣は近づき、孔雀は木の枝を落とし、風は落葉を吹き動かした」とあります。

新約聖書のマルコ福音書には、「それから、霊はイエスを荒野に送り出した。イエスは40日間そこに留まり、悪魔の誘惑を受けられた。その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが使えていた」

とあります。

つまり、お

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救い主を「神」だと考える思想とギリシャ・ローマ思想

救い主を「神」だと考える思想とギリシャ・ローマ思想

「あなたがたは、代価を払って買い取られたのです。だから、自分の体で神の栄光を現しなさい」

新約聖書コリント第一書に出てくる言葉です。

「代価を払って」と言うのは、奴隷について、誰かがその奴隷の値段を払って買い取ったと言う事です。

そして、その値段を払ったのが、イエス・キリストなんだ、それまでは罪の奴隷だったかもしれないけど、その奴隷状態から解放してもらえたんだから、神様の栄光を現すようにしな

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ルカ伝の著者は「牧歌」を読んでいたか?

ルカ伝の著者は「牧歌」を読んでいたか?

そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に登録をせよとの勅令が出た。これはキリニウスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である。

人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ帰っていった。ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムと言うダビデの町へ上っていった。身ごもっていたいいなづけのマリアと一緒に登録するためである。

新約聖

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ヴェルギウスの牧歌と新約聖書の関係

ヴェルギウスの牧歌と新約聖書の関係

古代ローマの詩人・ヴェルギウスの牧歌の中に

牛馬は大獅子を怖れず、お前のゆりかごはお前をあやそうと

と言うくだりが出てきます。

この一節は、旧約聖書のイザヤ書の

狼は子羊とともに宿り、豹は仔山羊とともに伏し、子牛は若獅子とともに育つ

に似ていること

同じくイザヤ書のイエス・キリストを預言したとされる

ひとりのみどりごが私達のために与えられた・・・平和が絶えることがない。

と言った表

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「医療は健康、統帥は勝利、家計は富」が善なのか?

いかなる技術、いかなる研究も、同じくまた、いかなる実践や選択もことごとく何らかの善を希求していると考えられる。「善」をもって「万物の希求するところ」となした解明の見事だと言える所以である。

アリストテレスの「ニコマコス倫理学」はこのように始まっています。

いくつか疑問を持ちながら、この本を読んでいきたいのですが、例えば、悪の組織「ショッカー」は「善」を希求しているのでしょうか。

また、

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「貰う事も義務」と言う文化の存在

「あなた方もこのように働いて弱い者を助けるように、また、主イエス御自身が『受けるよりは与える方が幸いである』と言われた言葉を思い出すようにと、私はいつも身をもって示してきました。」

新約聖書の使徒言行録にあるパウロの言葉です。

受ける=つまり、人から何かを貰う、またはして貰う、
与える=その逆に、人に何かをあげる、またはしてあげる。

これはどちらが「良い事」なのでしょうか。

現代社会では、

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