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わたしのなかの”あふれ”が言葉になり、その言葉たちが繋がって、詩になりました。
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#絵

真っ赤に、萌える | 詩と絵

真っ赤に、萌える | 詩と絵

真っ赤に、萌える

君の寝顔

すぴすぴと

夢の中で遊んで

お腹をふかふかさせながら

いのちを紡いでいる

いつだって

その寝息は穏やかで

寝ては食べ

食べては遊びを繰り返す

ふにふにのピンクの肉球

夏の暑さに

溶けて落ちているもふもふな君

わたしをアイスを狙ってきては

気に食わないと嫌な顔してる

愛しい怪獣

まんまるお月様 | 詩と絵

まんまるお月様 | 詩と絵

まんまる

お月様

夜空を見上げたら

にっこり笑顔の口元に

弾ける

閃光

金色の瞳

いつまでも輝いて

その深淵から

どこまでも

宇宙に続く完全な碧に

貴方が魅せられるまで

木漏れ日 | 詩

木漏れ日 | 詩

ダージリンの紅茶を飲んだ時

ふてぶてしい顔の猫を見た時

誰かが私の噂をした時

シャボン玉はそっと囁く

いい色合いのお洋服はみんな売れてゆく

残った誰かは陰でそっと泣いている

いつだってあの子はしらけた顔で

他の人は理不尽だと目を瞑る

茶葉の香り

どこからか聞こえる懐かしい歌

木漏れ日は溶けないままで

水色の夢の中に現れる

私は今日も一言も発せぬまま

終わりを迎えようとして

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いつまでも | 詩・絵

いつまでも | 詩・絵

心置きなく
寛いでくれて

心置きなく
ここに居てくれて

それがとても愛おしくて
ありふれた我が家の日常

生きてることを
教えてくれる

きみのゴロゴロ音

今日もかわいいピンクのお鼻が
少し湿ってることを確認して
ほっとする

いつまでも
元気で

その時が来ても
離れてしまっても

ずっと
ずっと
大切なきみだから

キャンバス | 絵・詩

キャンバス | 絵・詩

何枚だって描くよ

何枚だって描き直すよ

何十回、何百回と

キミが心から笑えるまで

キャンバスを虹色にして

全部混ざってグレーになってもさ

それでもいっかって

笑えるくらいには

僕ら共に苦楽を乗り越えてきたから

またそこからだって

むしろここからだよって

思えるくらいには

お互いがお互いを

大切に想ってきたから

白黒はっきりした

なんとも生きづらいこの世界で

何度でも

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夏を駆け巡る | 絵・写真・詩

夏を駆け巡る | 絵・写真・詩

夏を駆け巡る

夕方の四時半
この時間ならもう涼しいでしょ
って笑いながら
意気揚々と出かけた海散歩
波打ち際をてくてく歩くにつれ
からだがどんどん火照っていく
もうこれでもかというくらい
水分を体の中にとりいれて
なんとか回復 
最後は笑わずに帰った

夏を駆け巡る

昼過ぎの一時半
リビングの窓にふと目をやると
レースカーテンの隙間から緑色の木漏れ日
今年もゴーヤのカーテン
すてきに出来たんだ

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深海まで。| 詩

深海まで。| 詩

沈んで沈んで

深海まで。

おっ

これは見たこともない生物だ

と思ったが

案外よく見たら自分と似ていた

酸素ボンベは外さなくとも

もうあちこち潰れてしまって

息はできていない

ここまで来たのだって

意味はあるのか

ただ意識だけになった

自分が面白くて….

沈んで沈んで

あの日の誰かの記憶まで

沈んで沈んで

思い出したくもない過去を

塗り替えようと思ったがやめた

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