見出し画像

夏を駆け巡る | 絵・写真・詩



夏を駆け巡る

夕方の四時半
この時間ならもう涼しいでしょ
って笑いながら
意気揚々と出かけた海散歩
波打ち際をてくてく歩くにつれ
からだがどんどん火照っていく
もうこれでもかというくらい
水分を体の中にとりいれて
なんとか回復 
最後は笑わずに帰った



夏を駆け巡る

昼過ぎの一時半
リビングの窓にふと目をやると
レースカーテンの隙間から緑色の木漏れ日
今年もゴーヤのカーテン
すてきに出来たんだ
緑ゴーヤ、白ゴーヤ、オレンジゴーヤ
部屋の中から楽しめる
自然いっぱいの 緑の世界


夏を駆け巡る

いつの日かの午前十一時
私は小学校のプールに居た
どぶん、と水の中に飛び込んで
普段はしちゃダメだよ、
と大人に言われたお日様の光を
水中からめいっぱい覗き込む
きらきら しゅわしゅわ
その光は輪郭がぼやけた
無数の粒に広がって
スパンコールのように
辺りを照らす 心が弾む 


習字の先生に伝えたら
まぁ素敵!って言ってもらって
そのままその時の気持ちを
短歌にしたんだっけ


夏を駆け巡る

次はどの夏のページを開こうか

もうちょっと。
って気持ちを抑えて
続きはまた今度のお楽しみ

きっとまた素敵な夏が
これからもやってくる
その時までの、お楽しみ

”夏の庭”
アクリル絵の具で描きました。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?