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わたしのなかの”あふれ”が言葉になり、その言葉たちが繋がって、詩になりました。
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#詩

真っ赤に、萌える | 詩と絵

真っ赤に、萌える | 詩と絵

真っ赤に、萌える

君の寝顔

すぴすぴと

夢の中で遊んで

お腹をふかふかさせながら

いのちを紡いでいる

いつだって

その寝息は穏やかで

寝ては食べ

食べては遊びを繰り返す

ふにふにのピンクの肉球

夏の暑さに

溶けて落ちているもふもふな君

わたしをアイスを狙ってきては

気に食わないと嫌な顔してる

愛しい怪獣

きらめき、そして春は過ぎ

きらめき、そして春は過ぎ

とっくに春が過ぎた

ふわふわ

ゆらゆら

しているうちに

梅雨が明けて

かき氷を口にしたら

頭がキン、とする

わたしはあの感覚が苦手なのだけれど

わたしはもっと

“つくる”

をしたいのだけれど

なかなか

うまくは

いかないものだわ

びいどろの緑の瞳 | 詩

びいどろの緑の瞳 | 詩

君がまた一つ

イタズラをする

その度に

やれやれ

と言う気持ちと

よしよし

と謎の誇らしい気持ちが

交錯する

いつだって

私はそのキジトラ柄に夢中だし

いつだって

そのびいどろのような緑の瞳が

大好きだし

もふもふ今日も

生きててくれてありがとう

まんまるお月様 | 詩と絵

まんまるお月様 | 詩と絵

まんまる

お月様

夜空を見上げたら

にっこり笑顔の口元に

弾ける

閃光

金色の瞳

いつまでも輝いて

その深淵から

どこまでも

宇宙に続く完全な碧に

貴方が魅せられるまで

跳ねて、遊んで

跳ねて、遊んで

跳ねて、遊んで

私は飛んで

あの花畑の中

緑と群青

青空に向かって

サンダル飛ばして

跳ねて、遊んで

私は振り向く

貴方の呼ぶ声に

はたと耳を傾ける

白いワンピース

からっからの麦わら帽子

夏だね

まだ新緑の

まだまだまだ先に

入道雲が

顔を出すのね

あの子の笑顔

あの子の笑顔

あの子の笑顔

優しくなぞった

私は所詮、真似事

似てるとも言われないが

レモングラスの

その音色に耳を澄ませて

橙、雲は白

薄紫は、藤の花

水仙、パンジー

綺麗に咲いた

名前なんて合ってるかも

知らない私だけど

どうか落ち込まないで

勝手にがっかりなんてやめてよね

貴方が選んだの

幼稚な私を

その笑顔に

惹かれたんだからね

ここでひとやすみ

ここでひとやすみ

るん♪

と一息

ホットチャイを飲んでは

隣のカップルの会話に耳を傾ける

すん

となる

その会話の内容に

ヒヤヒヤドキドキ

でもって少し

ワクワクしたり

私って腹黒い?

私ってもしかして

ちょっと嫌なやつ?

まぁ人ってそんなもんでしょ

なーんて

自分で自分を納得させて

いつもの場所で

今日もひとやすみ

のんびり

のーん、びり。

青空、時々、橙 | 詩

青空、時々、橙 | 詩

青空の中に

まあるい橙が

ひとつ、ふたつ、

みっつ、よっつ

コロコロ並んでは

かくれんぼしてる

このままお空に溶けるかい?

それとも私に食べられるかい?

どっちがいい

どっちがいい

選んでおくれ

あと数秒

忍んでおくれ

この時代を

カリンバといいます

カリンバといいます

カリンバと言います

そのこころは

なんて誇らしげに言うけれど

実のところなんて

なーんにもわかっちゃいないんです

今日からまた1歩

時々三日坊主

言葉の使い方も

楽器の使い方も

まるでなっちゃいないけれど

放つ音だけは褒められた

から

信じて信じて

やり続けようと思うのです

いつも何度でも

いつも何度でも

私は咲き誇る

いつも何度でも

真っ赤なレッドカーペット

得意げに歩いて

何百、何千万とする

イヤリング

ネックレス

堂々と身につけて

心の暗い部分を隠す

閃光、揺らめき、混沌

葛藤、嘆き、悟り

全部を糧にできると思えるほど

傲慢にはなれないが

それでも進む

どうか倒れないで

どうか朽ちないで

どうかどうか

いつも何度でも

陽だまりとオルゴール

陽だまりとオルゴール

森のカリンバ

跳ねて遊んで

ハンドオルゴール

音色奏でて

いつでも味方

っていうわけでもないけれど

音はいつだって私のそばに

そう、ここでひとやすみ

綿毛にのって

ふわふわと

混沌の中でも

進める強さを

蓄えながら

桜のチーズケーキ

桜のチーズケーキ

桜のチーズケーキ

ちょっと季節外れの

カフェラテとご一緒に

舞台は川沿い

木の温もりを感じて

ピアノの音を

ゆったりと楽しみながら

私はあなたと時間を共にし

そしてまた恋をして

好きなところを

また一つ

また一つと見つけては

ここから

春が過ぎていくのを感じました

光の戯れ | 詩

光の戯れ | 詩

戯れた

いつかの記憶

けんけんぱで辿ってった

弾けて消えた

パチパチと

ホッピングシャワーのように

線香花火のように

儚く映った

遠い夏の日

ゆっくりゆっくり

歩いてゆこう

ゆっくりゆっくり

波打ち際で踊るように

わんころぼーや

わんころぼーや

わんころぼーや

寝ぼけた顔で

心を癒す

みんなの笑顔

紡いでく

わんころぼーや

もふもふしてる

触り心地は

いかが?と笑う

いつも海の傍

波打ち際

跳ねて遊んで

貝殻蹴って

走ってくから

わたしも続く

あとを追いかけて

裸足で砂の

熱さを感じながら