介護職をスタートする方へ♯3
介護職をスタートする方に向けてシリーズでご紹介♯3
医療福祉業界に20年近く携わっており、現在は人事での採用活動や面接官、人材育成に関わっています。
先日、新しく介護職として働き始める方から「入職してまずは何から始めるのが良いのか」というご相談をいただきました。
はじめて働き始める時は誰もが緊張したり不安になるものですよね。
今回は「介護職をスタートする方へ♯3」と題して、介護職として入職してすべきことをご紹介したいと思います。
とはいえ…
すべてを一度にご紹介していくと文章量が多くなり過ぎてしまうので、シリーズ(続きもの)として、1記事3項目ずつに分けて投稿していきたいと思います。
私自身、キャリアのスタートは無資格の介護職でした。
自分自身の経験や、現在新人研修で伝達している内容なども踏まえてご紹介できたらと思います。
一記事、約3分~5分程度(3項目の本文は1500文字)で読み終わる内容を目安にご紹介していきます。
これから介護職・介護福祉士として活躍する方、介護職・介護福祉士の仕事にご興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
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前回ご紹介した内容
前回は…
➀利用者様の名前を覚える
➁職員の名前を覚える
➂わからないことや不安なことを先輩職員に相談するクセをつける
という内容でご紹介しました。
基本技術や業務を覚えるといったことも勿論大切ですが、まずは働くうえでの基本となるものから紹介しました。
他の専門職も同じですが、専門職と言えど働くことの基本として求められることの多くは、そこまで大きな差はありません。
その中でも「チームとのコミュニケーションをとる上での第一歩」に焦点をあててご紹介しました。
介護は一人で行う仕事ではなく、専門職としてチームでケアを行う仕事だからです。
チームでケアを行うためにはコミュニケーションが大切です。
コミュニケーションを行うには、まず職員と利用者様の名前を覚えること、わからないことを相談するクセをつけることが大切であるという内容でした。
「そんなことから?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、当たり前のようなことでも本質的な理解があって実行しているかどうかは、仕事の質に大きく影響するものです。
その積み重ねが後に大きな力となっていきます。
まだご覧になっていない方で、ご興味のある方は下記からご参照ください。
今回は、♯3となります。
前回同様、基本的介護の知識や技術ではなく、まずは働くうえでの基本について介護業界ならではの視点でご紹介いたします。
詳細は目次をご覧ください。
➀言われたこと、教わったことを素直にやってみる
まずは言われたこと、教わったことを素直にやってみることが大切です。
介護の仕事は【単純作業】ではありません。
利用者様それぞれの生活に必要な支援の内容・状況・環境・思い等により柔軟な対応が求められるものです。
また、ケアは部分的なものではなく、利用者様の生活に必要なこととして繋がっていることが大半です。
そのため、経験が大切であり、様々なことを実践してみなければわからないことがあります。
まずは先輩職員の行っているケアの内容や教わった業務内容を行い、全体や流れを把握することが重要となります。
様々なことを経験し実践を積み重ねることで、対応に関する自分の引き出しが増えて柔軟な対応が可能となります。
➁行ったことを振り返り、ポイントを整理する
ケアを行ったあとに「利用者様がどのような思いを持たれたのか」など、行なったことを振り返って必要なポイントを整理することが大切です。
介護は利用者様の生活を支援する仕事であり、生活とは連続性のあるものです。
そのため、途切れなくサービスを提供していかなければならないことが多く、学んだことや得た経験を振り返る時間がとれないといった状況になってしまうんです。
このような状態が続くと「体が覚える」というような仕事の仕方になってしまい、習得や成長が遅くなってしまったり、将来を見た時に、論理的に知識や技術に結びつけるなどの思考が出来なくなってしまう可能性があります。
介護は専門性のある仕事だからこそ、知識や技術を経験と結びつける思考力が必要なんです。
また、介護福祉士の倫理綱領(7番目)の中には「後継者育成」ということが掲げられています。
知識や技術と経験を結び付ける思考力を培っていなければ、これらのことも出来なくなってしまいます。
行ったことを振り返り、ポイントを整理することは”今”だけでなく、自分の未来を考えたうえでも非常に大切なことなんです。
③うまくいかなくても焦らない(経験を積む必要があるという前提を持つ)
介護の仕事をはじめてすぐは「うまくいかないことがたくさんある」という考え方も必要です。
介護は利用者様の大切な命をお預かりし、人生をサポートする仕事だからこそ、簡単なわけがないんです。
また”人”は十人十色であり、画一的な仕事ではなく柔軟性が求められる仕事です。
そのため、はじめから思った通りに仕事がすすむことなど少ないんです。
私自身、20年近く介護の仕事をしていますがいまだに新しい発見や経験したことがない状況に陥ったりすることがあります。
多くの方と接しながら経験を積み、様々な思いやニーズに触れて、自分の知識や技術を日々高めていくことが大切なんです。
だからこそ、焦らずに一歩ずつ前進するという前提を持つことが大事になります。
介護職・介護福祉士としてレベルアップが現状を変える(継続は力なり)
いかがでしたでしょうか。
今回は♯3として…
➀言われたこと・教わったことを素直にやってみる
➁行ったことを振り返り、ポイントを整理する
➂うまくいかなくても焦らない(経験を積む必要があるという前提を持つ)
以上の3つを簡単にご紹介いたしました。
介護は大変な仕事であるということが良く言われているように、確かに大変な仕事ではあります。
しかし、よくよく考えてみれば人様の大切な命、尊い人生をサポートする仕事が大変でないわけがないという見方もできます。
大変な仕事に対しても日々学びを深めて追究(追求)することにより、自分自身をレベルアップさせたり現状への最適解を導き出しながら、大変さを軽減させていくことは可能だと私は思います。
確かに一足飛びにはいきませんが、積み重ねることで大きな力となり、このプロセスの中で介護職としてのやりがいに必ず出会うことができます。
私は介護職・介護福祉士の仕事は誇りある仕事だと思っています。
介護の仕事をしている
介護職・介護福祉士としてキャリアアップを目指している
介護に悩んだり不安になっている
そんな方々の少しでも力になれたらと思い、今後も投稿いたします。
よければ、今後ともよろしくお願いします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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医療福祉業界に20年近く在籍する中で、患者様や利用者様、家族から学ばせていただいた「人生をより良いものをにするために必要なこと」についてご紹介しています。
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今後ともよろしくお願いします。
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