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頑張る覚悟

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母との介護日記です。最後の3年、自分が頑張った以上に、とてつもなく大きなものを、母からもらった気がします。頂いた宝物を、絶対に忘れないよう、書き留めておきたかったのです。
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2021年1月の記事一覧

救急車を呼んでしまった夕暮れ

救急車を呼んでしまった夕暮れ

生まれて初めて救急車を呼び、
一緒に乗って、病院まで行きました。
あの日は、そうしてしまった自分を、
もしかしたら責めていたかもしれません。

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2016年11月2日

夕べも夜中1時くらいから苦しいが続く。
3時に薬を飲むがすぐには効かない。
4時くらいからようやく眠る。7時まで。

そのあとずっと苦しい状態が続く。
我慢させて

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ものすごいプレゼント

ものすごいプレゼント

緊急入院まで秒読みだった頃の、嬉しいひとコマ
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2016年11月1日
11月になった。私と母の誕生月。

夕べは少しマシだった。
7時ごろから眠って、11時ごろトイレに起きて、
その後3時半くらいまで静かに眠っていた。

次に起きたのが、5時前で
その後がかなりしんどそうで、
今日は仕方なくディを休む。
もう終わりだという意味のこと

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昭和35年の取説

昭和35年の取説

母のミシンは友人のお姉さんに引き取られていきました。
あとから思うと本当に不思議なタイミングでした。
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2016年10月31日

夕べも1時頃からずっと1時間ごとに起こされる。
トイレだったり、しんどいだったり。
やっぱり覚悟が足らんなぁと思う。

もう絶対に怒らない、
不愉快な顔もしないと決めたのに、
それでも「もう、勘弁してよ」っ

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最後の一人暮らし

最後の一人暮らし

緊急入院になる、少し前のころ。
毎日毎日が、変化と怒涛の日々でした。
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2016年10月26日

昨日は無事にディサービスに行って、今日は一人で一日過ごした。

すごい!

トイレの失敗もないし、ひとりで徘徊することもない。
話もまとも。

なんだろう?不思議だ。

8時、就寝。オカリナを聞きながら寝てしまった。
私がいなかったのに、お昼も、

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トイレの蓋におしっこを・・・

トイレの蓋におしっこを・・・

この画像は2015年5月、
まだなんとか歩けた母を連れて、信州の山小屋へ。
これが母と行く最後の山小屋になってしまいました。

ノートを読み返すと、当時の細かな思いが
ありありとよみがえってきます。
辛かったけれど、合間合間に嬉しいこともあったんだ、と気づきます。
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2016年10月20日

夕べはよく眠ったようだ。
暑いとか寒い

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少しずつ母が壊れてゆく日々

少しずつ母が壊れてゆく日々

4年前のノート
思い出すと、強烈な不安の中で、もがいていた自分がいます。

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10月14日

昨晩は真夜中の1時半ごろ、
大声で「おはようございます!」
という母の声で目が覚めた。

玄関口に立って、さも外から来た人みたいに、
家の中に向かって、そう叫んでいた。

あとで聞くと、
お寺に行かなきゃ、と思ったそうだ。

大急ぎで靴を脱がせて、ベ

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選択する権利=失うものへの覚悟

選択する権利=失うものへの覚悟

インフォームドコンセント、
この意味をご存じですか?

医療の倫理にとって、
大切な宣言や綱領に、
ニュールンベルグ倫理綱領、
ジュネーブ宣言や
ヘルシンキ宣言があります。

その中の
1975年世界医師会が
「ヘルシンキ宣言東京修正」を採択、

ここで、初めて
インフォームドコンセントという言葉が
明記されることになりました。

日本では、
1997年に医療法が改正、
インフォームドコンセントを

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