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少しずつ母が壊れてゆく日々

4年前のノート
思い出すと、強烈な不安の中で、もがいていた自分がいます。

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10月14日

昨晩は真夜中の1時半ごろ、
大声で「おはようございます!」
という母の声で目が覚めた。

玄関口に立って、さも外から来た人みたいに、
家の中に向かって、そう叫んでいた。

あとで聞くと、
お寺に行かなきゃ、と思ったそうだ。

大急ぎで靴を脱がせて、ベッドへ入らせる。

2時間後、また玄関のところで物音がして、
靴を履こうとしている母に気づいた。
その時は「うちに帰る」と言い張った。

ここが家だよ、
と納得するまで少し時間がかかるが、
それでもようやく納得した。

夢でいろんな厭な思いをして、
何とかしなくちゃという
焦燥感に苛まれるのだと言う。

その気持ちはわからなくもない。

しかし、何とかしなくちゃ、
と思うと
普段は私に履かせてもらっている靴も
自分でちゃんと履くのだなぁと
妙なところで感心する。


その後はさすがに疲れてたのか、
ぐっすり寝った。

5時になって起きると、
母が上半身布団からはみ出して、
寒い寒いと言っている。

枕元に携帯がないので、
もしやと思いそのへんを探すと、
紙袋に、服とティッシュと携帯が入っていたので、

あ、
またどこかに行こうとしたのでは、
と思い聞いてみた。

「うん、行った、
なんとかさんと話をしてたんだけど、
あまり寒いし、帰ってきた、
玄関の坂のところで転びそうになって
これは危ないと思って、
とっさにピョンと飛び上がったらうまくいった」

と、母はニンマリ。


飛び上がる??? 
まさかと思って「夢の話?」
と聞くと、違うという。

え、もしかしてと思い
玄関の外に出ると、
いつも使っている歩行器が
玄関から数メートル離れた
ガレージに近くにポツンとあった。

その歩行器の上には
ディサービスに行くときのカバンが・・。

うっそ~~~!
まさか本当に一人で
明け方、外に出たんだ。


これが「徘徊」というやつ? 
母は足が悪いから徘徊だけは無いよな、
と思ってたけど、

あるんだ・・・・

これはどう対応すればいいんだろう。
まさか縛っておくわけにもいかないだろうし。

でも外で転んだり、
前みたいにふーっと意識不明になったら
朝まで気づかなかったんだろうし、
そう思うとぞっとする。

うーん、新たな課題だな、考えねば。
最近、どっと落ち込むけど
その後の立ち直りが早い。

乗り越えられる課題しか起きない、
そう自分に言い聞かせる。

今はまだ昼間は外へ出た形跡はないけど、
これからはわからない。

毎日どんどん症状が進んでゆけば、
最終的には施設にお願いするしかないのだろうか。
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このころは、ほぼ母の家に寝泊まりして、
隙間時間で、自分の家兼事務所へ戻り
仕事したり、必要なものを持ってきたりと
落ち着かない日々でした。

6月に10数年飼っていたた愛猫が死んで、
寂しいと感じる暇もないくらいのあわただしい日々、

でも、今から考えると、
あの猫は、死ぬ次期を測っていたのかなぁと思います。

私に母のことだけを考える時間を
くれたのかもしれない、

最後の瞬間、偶然にも
私が家にいる時で、
それも狙ったかのよう・・・

ニャと小さく鳴いて、私を呼び、
前足でいつもしたように、
フミフミする動作を2,3回して、
そして逝ってしまいました。

今も、
もっと手放しで悲しんで
悼んであげたかった、と思ったりもします。

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あなたの元気ライフをサポートするコーチ、福谷その子。

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