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探偵神宮寺マキヒコ

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探偵小説パロディシリーズです
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#探偵小説

探偵神宮寺マキヒコ〜初めての謎〜

探偵神宮寺マキヒコ〜初めての謎〜

「パンはパンでも食べられないパンはなーんだ?」

明智くんはそう言うと、私に向かって挑戦的な笑みを浮かべた。パンはパンでも食べられないパンはなーんだ?そう言ったのか?私は自分の耳を疑った。パンは食べものじゃないか。それなのに食べられないだって?一体どういうことだ……。カビが生えたパンだろうか。そういえば先週、クラスメイトの毛利くんの机の中からカビの生えたパンが出てきた事件があった。緑色の変わり果て

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探偵神宮寺マキヒコ、最大の試練

探偵神宮寺マキヒコ、最大の試練

私の名前は神宮寺マキヒコ、『神宮寺探偵事務所』という探偵事務所を営んでいる、しがない探偵である。縁もあっていくつかの難事件を解決した今でこそ名探偵だなんて言われるようになったものだが、最初から何もかもうまくいっていたわけではない。これは私がまだ若い頃にあった事件の話。おそらく私の探偵人生で一番の試練であった。

20代の半ば、私はまだ探偵を始めたばかりだった。とは言え駆け出しのヒヨっ子探偵に頻繁に

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探偵神宮寺マキヒコ、三日月荘の怪

神宮寺の探偵事務所に怪しい招待状が届いたのは4月のことだった。三日月荘という別荘でゴールデンウィークを過ごされませんかという招きで、集合場所と日時のみが記されており、差出人の名前は書かれていなかった。きっと何かがあるに違いないと踏んだ神宮寺は、その誘いに乗ることにした。それが恐ろしいゴールデンウィークの始まりだった。

待ち合わせ場所に神宮寺が到着すると、そこには同じように招待状を受けたらしい男女

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探偵神宮寺マキヒコ、スケッチブックの君

探偵神宮寺マキヒコ、スケッチブックの君

探偵なんて仕事をやっていると時々よく分からない依頼が来ることがあるものだが、その日神宮寺のところに舞い込んできた依頼はとりわけ変なものだった。亡くなった旦那の遺品であるスケッチブック、そこに繰り返し描かれている女性が誰なのかを調べて欲しい、という依頼であった。

依頼人は吉田ヨシエ67歳。亡くなった旦那のヨシオは大学時代のひとつ上の先輩で、3年前に病で亡くなった時は65歳だった。吉田は小さな部品工

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