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アメリカで飲食店開業

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アメリカで飲食店を開業、運営するために役に立つ情報を、自分達の実際の経験を元に月に1回ほど発信していきます。
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#アメリカ

#14 アメリカで飲食店開業:POS選びとキャッシュレス

#14 アメリカで飲食店開業:POS選びとキャッシュレス

アメリカで飲食店をやろうと思った時、意外と悩んだのがPOS選び。

POSは日本語に翻訳すると、販売時点情報管理システムだが、

要するにコンビニにあるような色んな機能が付いたレジのことで、

決済、メニュー管理、在庫管理、売上情報分析、顧客情報管理などの基本的な機能から、

最近は、シフト管理、タイムカード、ニュースレター、ポイントプログラム、オンラインオーダー管理など様々なことができる。

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#13 アメリカで飲食店開業:保険編

#13 アメリカで飲食店開業:保険編

アメリカで飲食店を経営するためには、保険に入る必要がある。

必要があるというのは、加入が法律で義務付けられている保険もあるし、

物件のリース契約の中で、加入が必須となっている保険もあるし、

従業員募集にあたってアピールとなるような保険もある。

まず、従業員を雇用する場合に法律上、加入が義務付けられているのは、Workers Compensation(労災保険)である。

リース契約上で加入

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#12 アメリカで飲食店開業:内装工事編

#12 アメリカで飲食店開業:内装工事編

アメリカでお気に入りの居抜き物件を見つけて、リース契約もなんとか締結できそうだ。

どれだけお気に入りの居抜き物件を見つけたとしても、やはり自分らしさを出したいだろうし、

使い勝手を考えると、ある程度の内装工事がしたくなるものだと思う。

実際、僕の場合もそうだった。

以前に入っていたテナントはメキシコレストランで、僕らがやりたいのはベーカリー・カフェだから、

内装イメージも違うし、キッチン

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#11 アメリカで飲食店開業。いい物件見つけたけど、物件交渉どう進める?

#11 アメリカで飲食店開業。いい物件見つけたけど、物件交渉どう進める?

さて、めでたくお気に入りの物件が見つかると、大家側と条件面の交渉を行うことになる。

アメリカの場合は、テナントからこういう条件で借りたいという基本条件を記載したプロポーザルを大家に提出するところから、交渉を始めるのが一般的だ。

テナントの提案に対し、大家側からカウンターが返ってきて、それを何度か繰り返して合意内容を決めていくという流れになる。

でもどういう内容でプロポーザルを出せばよいのか分

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#10 アメリカで飲食店開業。物件探しはどうしたらいいの?

#10 アメリカで飲食店開業。物件探しはどうしたらいいの?

アメリカで飲食店を開業するためには、当たり前だが、まず物件を探さなければならない。

アメリカで飲食店用の物件をリースする場合、3つのパターン考えられる。

1つ目が新築のスケルトン状態のスペースをリースするケース。

2つ目は現在も営業中の飲食店スペースの営業権を譲渡してもらうケース。

3つ目は現在空室となっている元飲食店スペースをリースするケース。

アメリカでは各スペースの用途が厳格に決め

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#9 アメリカでの飲食店経営に弁護士と会計士は必要か?

#9 アメリカでの飲食店経営に弁護士と会計士は必要か?

会社を設立したり運営したりする時に、意外と多くの人が気にするのが、

弁護士や会計士は必要かどうかということ。

自分の実際の経験を踏まえての結論は、どちらの業務も自分でやろうと思えば出来る、

だけど時間が掛かるから最低限必要なことはプロにお願いして、

自分の貴重な時間は本業に費やした方がいいと思う。
飲食店を開始する時にまずお世話になるのが弁護士。

物件のリース契約について、一方的に不利な

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#6 アメリカで働くのに英語は必要か?

#6 アメリカで働くのに英語は必要か?

アメリカで飲食店を開業する時に心配になることの一つは英語だと思う。

僕も会社員時代にニューヨーク駐在の辞令を受けた時に、嬉しいと思った反面、

一番心配だったのは英語大丈夫かなということだった。

第一話でも書いた通り、僕のニューヨーク勤務時代は悲惨だった。

もうとにかくアメリカ人の言っていることが全く聞き取れない。

話すスピードが早過ぎるのに加えて、(当たり前だが)発音がネイティブ過ぎるし

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#5 なぜ日本ではなくアメリカで飲食店開業?➁

#5 なぜ日本ではなくアメリカで飲食店開業?➁

前回の記事で、アメリカで飲食店を開業することの魅力について以下のことを挙げた。

① 人口当たりの飲食店数が少ないこと、即ち過度な競争マーケットではないこと

② 日本と比べるとアメリカの飲食店のレベルが信じられないくらい低いこと

③ ランチの平均単価が15㌦程度と日本の倍くらいの客単価が見込めること

④ なんちゃって日本食の第一次ブームに続き、本当に美味しい第二次日本食ブームが起こっているこ

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#4 なぜ日本ではなくアメリカで飲食店開業?①

#4 なぜ日本ではなくアメリカで飲食店開業?①

僕は出張や旅行でヨーロッパ、北米、アジア、南米、オーストラリアなど30カ国以上訪れたことがあるが、

食に関しては日本が世界一美味しいと断言できる。

こんなに食のバラエティが豊富な国は他になく、季節の食やその地域ならではの食もある。

しかも安くておもてなし文化に根付いたカスタマーサービスも素晴らしい。

日本に住んでいるとそれが当たり前だと思っている人が多いと思うが、海外で暮らしていると、

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#1 アメリカで飲食店開業、日本のレッドオーシャンを抜け出しアメリカンドリームを実現しよう!

#1 アメリカで飲食店開業、日本のレッドオーシャンを抜け出しアメリカンドリームを実現しよう!

まさか自分がアメリカに移住して起業するなんて夢にも思っていなかった。

21年間のサラリーマン生活に終止符を打ち、飲食店経営どころか飲食店勤務経験ゼロの自分が全てを投げ打ってワイフといっしょに子供達を連れてゼロからアメリカで飲食店を立ち上げるなんて。

2014年2月、上司から呼ばれて部屋に入ると、「塩出君、4月からカリフォルニア支店に行ってもらおうと思っているのだけど」と切り出された。このカリフ

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