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かねてから私が思っていることがあります。

がんの早期発見は、

本当にした方が良いのか?

それとも、しない方が良いのか?


早期発見することで、治って元気になられた人の話をよく聞きます。良かったですよね。でも、それって、放っておいたらどうなったと思いますか?

悪化して命を落とすことになった。


そう答える人がほとんどだと思います。しかし、同じ人で比較することができませんから、絶対そうだとは言い切れません。

放っておいたら、勝手に治った。


という話もあるからです。

しかし、一般的には、早期発見、早期治療と言われています。だからほとんどの人が、がん検診に行き、早期に治療したいと思うことでしょう。

しかし世の中には、検査に行かず、早期発見することなく、異変を感じて検査したら、すでに末期と診断され、余命2〜3ヶ月を宣告、その通りに死亡した、という話も少なくありません。極稀ですが、余命宣告から数年生きた、という話もあります。


BOWWOWのドラマー新美俊宏さん

余命宣告から22日で亡くなったロックドラマー


ロックバンドBOWWOWのドラマー新美俊宏さんが、5月27日、がんで亡くなりました。病院へ行くと、すでにステージ4、余命2〜3ヶ月と宣告され、それから22日後に亡くなりました。

この話を聞いて、あなたはどう思われるでしょう?

私は彼のような死に方を望みます。「あんな元気だった人が?」「ついこの前まで、そこで笑っていたじゃない!」という言葉がきっと出ることでしょう。

これこそが、ピンピンコロリのいきかたです。

私はそう思います。

必ず死は訪れるが、時期や訪れ方は誰にも分からない。


病気になりたくないという気持ちは分かります。とはいえ、死を受け入れないことはできません。必ず、いつかはその日が訪れます。それが早いか遅いかの違い、あるいは、どんな訪れ方をするかのことくらいです。

新美さんは66歳でした。平均寿命からすれば早すぎます。それにまだまだドラマーとして活躍できる元気な状態でした。そう考えれば、早期発見して治療しておけば、もっともっと活躍できた可能性はあります。たしかに悔やまれます。

でも完治できたかどうかは、同じ人で立証できません。闘病生活で痛み、苦しみ、ドラムを叩くことができず、ベッドの上で余生を送るだけという可能性もあります。

そんな命なら、私だったらいりません。


分かりませんよ、治ったかもしれないんだから。もっと早く検査しておけば、なんて言う人は絶対います。だから新美さんの場合はどうだったかは、何とも言えません。

私はがん検診に行きません。
そういう考え方で生きています。
それもまた、人それぞれですから、正解はありません。


新美俊宏さんは、個人的に私は大好きなドラマーです。青春時代には彼の音をたくさん聴いて、ドラムの練習をしました。イギリスのレディングフェスで日本人が脚光を浴びたという話で、逆輸入のように聴き始めたのがきっかけです。ちょうど80年代のヘヴィメタルブームに乗り、日本を代表するバンドの一つに成長しました。BOWWOWのドラマーとして、先日までずっと叩き続けてきた人です。まだまだもっともっと聴きたかったです。心からお悔やみ申し上げます。

訃報を聞いて、CDを買ってしまいました。私が一番思い出深い曲。
BOWWOW「YOU'RE MINE」

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