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室温40度でも「暑くない」と言う高齢者の命を守る熱中症対策

今年も猛暑です。異常気象だと言うより、「日本はもう亜熱帯地方に属した」と、解釈した方が良いと聞いたことがあります。

先日、出張整体にお伺いしたお宅は、80代ご夫婦の二人暮らしです。部屋に入ると、ムッとした暑さでした。奥様が「この人、全然暑いと言わないんです。それどころか、ジャンパー来て平気な顔で部屋にいるんですよ」と言います。

部屋の温度はおそらく40度くらいだったのではないかと思えるくらい暑かったです。すぐに冷房を入れました。私が行かなかったとしても、奥様が気づかれていると思いますが、もし一人暮らしだったら、と思うと怖いです。

熱中症でなくなる高齢者は、自宅で亡くなっているケースがとても多いと言われます。本人にその自覚すらないというのは問題です。水も飲まないと言われます。


若い人からするとまったく理解できない話です。水を飲む習慣、冷房を使う習慣、どちらも80歳以上の高齢者には、その習慣のない生活をしてこられたからだと思います。


解決策として、

部屋に温度計を付ける。


本人が一番目に付きやすいところに置くと気が付きやすいです。最近では、熱中症対策として、ひと目でわかりやすい表示のものが売られています。高齢者でも見やすく、わかりやすい品を選ぶとよいでしょう。

デジタル表示の温度計もありますが、高齢者には色ですぐ分かるのが良いと思います。あるいは、注意をアラーム音で知らせてくれる機能がついていると、もっと良いですよね。置いてあっても見なければ一緒ですからね。あっ、音が鳴っても、何の音か分からず無視されるかもしれませんよね。と、考え出すとキリがありません。いずれにしても、何らかの対策はあった方が良いでしょう。


厚生労働省の熱中症予防のための情報・資料サイトによると、熱中症患者のおよそ半数は65歳以上。屋内での死亡者のうち約9割はエアコンを使用していなかった(※東京都23区における熱中症死亡者の状況 令和3年夏)というデータもあります。また、消防庁の発表では、今年5月の熱中症による救急搬送人数は3647人(前年同月比1.37倍)。気温湿度ともに上昇する梅雨や暑さが増す盛夏と、今後ますます熱中症罹患の可能性は高まります。

あとは水を飲む習慣をどうつけるかですが、これはなかなか難しいです。

そもそも日頃から水を飲む習慣がない高齢者に、夏になったら必ず水を飲むように言われても、それは飲めませんよね。本人に飲む意思がない場合、誰が何を言っても無理です。解決方法については、次回に。


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