筋トレとは、筋肉を縮める行動です。

最近、ちょっとした隙間時間に、ちょっとだけ筋トレしている人が増えています。手軽に行けるフィットネスジムのお陰でしょうね。健康のためと思われるでしょうが、本当にそれで大丈夫でしょうか？

筋肉は鍛えなければ衰えていきます。逆に言えば、筋肉は鍛えれば維持できるし、場合によっては向上することもあります。筋肉を維持することで健康を保つことができるのは、誰でも知っています。

だから皆さん筋トレをした方が良いと思われることでしょう。間違っていません。邪魔くさいのを頑張って通ってられることと思います。習慣化すれば、とても素晴らしいことです。

若い時は筋肉がしなやかに動く

筋肉は「ゴムのようだ」と例えられ、伸び縮みすることはご存知だと思います。年を取るとその伸び縮みのしなやかさが損なわれていきます。若い時はビューンと伸びていたものが、徐々に伸びなくなっていきます。年を取るとしなやかなジャンプができなくなることを想像すれば分かりやすいことでしょう。

筋トレをするということは、筋肉を縮める行動です。筋繊維を縮めて痛めつけることにより、その回復力を利用して筋肉が肥大させる仕組みです。

①回復力が衰えていたらどうなるでしょう？

年齢とともに回復力が衰えていくのは誰しも実感されているはずです。筋トレを続けることで、本当に筋肉を育てることに役立っているのでしょうか？　筋繊維を痛めてもちゃんと回復していますか？　疲労を残すだけになっていませんか？

②縮めるばかりで、伸びなくなったらどうなるでしょう？

年齢とともに筋肉の伸び縮みする範囲が狭くなっていることは、誰しも実感できていることでしょう。筋トレは、筋肉を縮める行為です。縮み続けて大丈夫ですか？　縮ませるばかりでは、伸びなくなっていきますよ。

ストレッチとは、筋肉を伸ばすこと

私は日常的に「ストレッチを習慣化してほしい」と、いつも皆さまに願っています。ストレッチとは、筋肉を伸ばすことです。

筋トレや運動しなくても、日常生活しているだけでも、筋肉はどんどん縮む一方です。筋肉が縮めば骨が引っ張られます。だから猫背になるし、腰も曲がり、背も縮みます。生活習慣により、体は曲がったり歪んでいくものです。それらはすべて筋肉が縮んでいくからと言っても過言ではないでしょう。左右非対称に縮むこともあります。

ストレッチをせずに、筋トレだけする行為は、あなたの健康を阻害している可能性があります。

先ほど「筋肉は伸び縮みする」と書きましたが、厳密に言いますと少し違います。正確には、「筋肉は縮んで、戻って」と表現するのが自然です。

筋肉は勝手に伸びてくれません。日常生活で筋肉を使うことで縮み、筋トレして縮み、適度には戻ります。では、いつ伸ばすんですか？

筋トレで満足していませんか？
それで本当に大丈夫ですか？