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「投資」と「投機」〜投棄になる3つの分かれ目〜

自分では「投資をしている」と思っても、
実はそれは「投機」的であることも多いのが
実態です。

この「投資」と「投機」を判断せずお金を費やす
のはギャンブルに近い行為だと考えます。

本日は両者を分ける点についてしっかり考えて
いきたいと思います。


そもそも「投資」とは、将来の成長を見込んで
出資することです。

A社はこれからの社会でも需要があるサービス
を展開していきそうだ、決算状況も順調だ、
将来性が感じられるから投資しよう。
こういった価値基準でお金を投じることが
投資だと考えます。


一方で、「投機」は相場の値動きを主に判断
材料として、短期的な取引で大きな利益を
得ようというものと考えています。

名前の通り、機(タイミング)を狙って、
お金を投じることですので、将来性等はあまり
判断材料とならず、短期的に価値が上がるか
下がるかを予測して賭けることです。

例えば、今回のウクライナ情勢でビットコイン
が400万円を割り込む下落をしましたが、
そこでもう一度500万くらいまで反発する
だろうと短期的な価値の上げ下げに賭けて
お金を投じるようなことは「投機」と私は
考えています。

実際に、500万までまた反発してますね。
ボラティリティー激しすぎ。笑

この「投資」と「投機」の2つには3つ違いが
あると思っています。

1つ目は、「投資期間」です。

「投資」は投資先の将来の成長を期待して
「長期」的に行うことが一般的です。

しかし、「投機」は数時間後、数日後という
「短期」で価値が上がるか下がるかという
世界でお金を投じています。


2つ目は、「不確実性」です。

「投資」は投資先の将来性などの判断材料を
多く収集して判断するのに対し、

「投機」は数字の上げ下げを個人的予測から
可能性の高い方に賭けるギャンブル要素が
高いと言えます。

その時の「利ざや」がどれくらい取れそうか
という考えが主軸です。 

3つ目は、「リスクとリターンの違い」です。

2つ目の「不確実性」も作用していることから、
基本的に「投機」はハイリスクハイリターンの
世界です。
不確実というリスクを背負う代わりに、
当たった時のリターンは大きいです。

例えば、株式のデイトレードや信用取引、FX、
認知度の低い暗号資産の購入など、

リスクも高いですが、得られるリターンも
大きいのが投機と考えます。

これら3つを考えずにお金を投じるのは「投機」
ではなく「投棄」になる可能際も高いです。

そのため、余剰資金で失ってもいいつもりで
やるのが「投機」だと個人的に思います。


過去記事でも紹介しましたが、

「投機」は確実に「ゼロサムゲーム」です。

大きな利益を獲得する傍ら、大損失を被って
いる人がいます。

一方で、「投資」は企業等の成長を投資家全員
で支援していくことから、「プラスサム」の
場合も多いと言えます。


上記記事でも記載した「資産形成」をしていく
上では、確実かつ計画的な「投資」が必要と
なります。

教育資金や老後資金を目的とした「投機」は
できませんよね。無くなったらアウトです。

そのため、今後の人生設計と使用目的を明確に
して、「投資」によるできる限り安定した
着実な資産形成を行いましょう。

「投機」による資産形成は、ほんの一握りの
強運の持ち主が成し遂げた事実だけでしか
ありませんので、それが資産形成かと言うと
そうではないと思います。

人は目の前の利益に飛びつきたいという気持ちが
どうしても起こりがちですが、着実な「投資」を
行っていただきたいと思います。

しかし、「投機」がダメという訳ではありません。
「投機」で大きな利益を得て成功した人がいる
のも事実です。

そのため、「投機」で利益を狙うのであれば、
絶対に余剰資金で行うということだけは注意
してほしいと思います。


これら「投資」と「投機」の違いを必ず判断
の上、1つ1つの「お金」の使い方を考えて
みてくださいね。

それでは。

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