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リハビリのこと

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#イラスト

在宅医療のイラスト書きました

在宅医療のイラスト書きました

いつもお世話になっている走る在宅医、長谷川先生からのご依頼で皮下輸液の穿刺部位についてのイラスト作りました。

ラフからの変遷がなかなか面白かった&頑張った!
先生からの許可もいただいたので公開いたします。

①最初はいわゆる人体図

②在宅でのケアをイメージしてベッドで寝ている図に変更

③穿刺部がわかるように拡大+輸液もつける+リハパンにする

④点滴台がないから、窓にひっかけさせる

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ケアを変えるタイミング

ケアを変えるタイミング

変わるって難しいよな〜〜

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介護が大変になってきて
ジリ貧だってうっすらわかっていても

今使っているサービス
今やっている介護
今きてもらっているヘルパーさん
今の生活サイクル

それを変えるのはもっと大変に思えて
にっちもさっちもいかなくなるまで
今のままで変わらずにいたい。

ってなることが多いです。

学校みたいに
強制的に始まりと終わりがあるなら
それに合わせ

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フレイル15の質問票のイラストシート作りました

フレイル15の質問票のイラストシート作りました

フレイルの15の質問のチェックリストのイラストシート作りました。
正式名称は「後期高齢者の質問票」といいまして
高齢者にフレイルの関心を高めてもらい生活改善のきっかけにしてらもうものです。

「後期高齢者の質問表」より受け入れやすいかなと思いまして
シート名を「フレイル15の質問票」と変更しています。

日常生活のチェックリストと同様にご活用いただけると嬉しいです。
チェックはイラストシートを使っ

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代償運動でもいいじゃない

代償運動でもいいじゃない

普通って、意外といないもんなのよ

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わたしの右腕は、肘が曲がらない。

中学の時に、器械体操部だったわたしは
段違い平行棒のフィニッシュに失敗して
肘の部分をバキッと割ってしまったのです。
(上腕骨顆上・粉砕骨折)

手術してリハビリしましたが
目一杯曲げてこの程度。
大体130°かな?

【力こぶぅ〜〜】

生活に支障はないのだけれど
それは代償動作のおかげでありまし

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基本チェックリストのイラストシート作りました

基本チェックリストのイラストシート作りました

高齢者の健康状態や生活を振り返る
基本チェックリストのイラスト、作成しました。

質問が25個もあるので、口頭で質問するのも
紙に書いてもらうのも大変ですよね。

このイラストシートを使ってチェックは簡単に済ませて
その後に質問をしたり、話を広げるために
時間を使えるようになったら嬉しいです。

印刷して使えるようにPDFリンクを貼っておきますので
良かったらみなさまのお仕事にご活用ください。

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自主トレ指導のイラストについて【正しい絵がいいとは限らない】

自主トレ指導のイラストについて【正しい絵がいいとは限らない】

正しい表現って、まわり回ってわかりにくい

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仕事の中で、自主トレ指導というものがありまして。

PTがいなくても、自分で運動できるように「こういう運動をしてね」と伝えるもの。
写真をつけたり、絵をつけたり、文字だけだったりと人によって違うので、
他の人の自主トレ指導をみるのが面白い。

好きなのは、手書きのもの。
つまらないのは、病院で一括で作ったやつ。
つまり、オリジナリ

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「うちに帰ります」っていう人に安心してもらえるよう日々頑張っているのです

「うちに帰ります」っていう人に安心してもらえるよう日々頑張っているのです

怖がらなくていいんだよって、伝わったらいいのになぁ

※※※※※※

春には物忘れのある穏やかなおばあちゃんが
夏にはオロオロとしてることが増えて
秋には不安と怒りが爆発するようになりました

家族もスタッフもずーっと気にかけていて

どうやったら安心してもらえるだろうかと、四苦八苦してる。

介護の教科書的な対応はもう全部やっていて、うまくいく時もあるし、そうでない時もあって、一周まわって「もは

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茶柱は待たない【Youやっちゃいなよのススメ】

茶柱は待たない【Youやっちゃいなよのススメ】

職場で見つけたカッチカチのセラバンド。

【砂漠のヒビ割れ】

【カチカチ地獄】

ビヨーンと伸ばして運動で使うものなので、普通はこんな感じです。

施設では常用しているのが黄・緑のセラバンドなので、数少ない青のセラバンドは貴重だぞと片づけてそのまま忘れてしまったんでしょうね。

いつか使うからと仕舞い込んで、結局使えなくなる。あるあるです。

生活も似たようなもので、いつかやるからと思っていると

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介護はリスクなのか 〜あずみの里裁判を読んで考える〜

介護はリスクなのか 〜あずみの里裁判を読んで考える〜

ある日、ヤンデル先生のTwitterから流れてきた本。

当時、結構話題になった裁判ですね。日常のケアの中に訴訟リスクがあることをまざまざと見せつけられて、業界はざわつきました。ざわついたのが業界だけというのがとても悲しいことですが。

介護関係でざわついた裁判といえば認知症男性による電車事故の賠償請求裁判でしょうか。こちらの方が多くの人にとって現実的な話なんでしょうね。

さて、おやつの提供をき

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リハの歴史は人間らしさの歴史

リハの歴史は人間らしさの歴史

ハリさんという、愛すべきおじさんPTがいます。
そんな細かいところまで考えを巡らせて、頭がビックバンにならないかい?という人なんだけれど、その細かいところまでついつい考えて考え込んでしまうという特性が彼の魅力でもある人。

その人が、「この講座だけは見といてくれ!」とSNSで呼びかけていたので、リハの歴史には興味のなかった私ですが、「おうおう、そこまでいうならハリさんの顔を立てようじゃないか(視聴

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不便さの谷を超えていく話

不便さの谷を超えていく話

リフトの話の続きでもある話なんですが
新しい道具を使うとき、必ず不便の谷がやってきます。
その谷をこえないと道具は使いこなせないっていうお話です。

どんな道具も初めて使うものは、思い通りには使えません。
車椅子だって、杖だって、スライドボードだって、パソコンだって、スマホだって、そこはみんな同じ。

最初は期待いっぱい、夢いっぱいで使い始めるのだけれど、思い通りに動かなかくてイライラして投げ出し

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リフトの失敗を公開する話②

リフトの失敗を公開する話②

前回の復習から。

・リフトを入れたいりょーこさん
・職場でデモをするも、なんかうまくできてない
・トイレに背もたれがないこと、座面の平さが足りないことを仮説としてみた

というわけで、リフト業者さんの回答やいかに!

はい。

吊った姿勢と、座る姿勢がずれてるので前滑りになっているとのことでした。

仮説、大外れw
いやん、恥ずかしい。

説明されたことをイラストにすると、こういうことかな?

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リフトの失敗を公開する話①

リフトの失敗を公開する話①

私はちょっと変則的な働き方をしていて、障害者施設と、高齢者施設と、訪問事業3つを掛け持ちしています。

どの場所でも感じるのは、負担が大きくなると、人は優しくいるのが難しくなるということ。

これは介護に限らず、仕事もそうだと思うんだけどね。

ただ、「優しく接してください」という、労働態度を求められても、余裕がない時にそんなん無理やで?というのはつくづく感じるのです。

なので、結構な負担である

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